景気とは何だろうか (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.37
  • (2)
  • (5)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 35
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309338

作品紹介・あらすじ

景気が良くなっても暮らしは良くならない…日本経済はそういう構造に陥りつつあるのではないか。景気、景気循環、そして関連統計の見方等、基本的なポイントを解説し、戦後日本の景気変動を、独自に分類。その上で、空回りする経済政策を批判的に検証する。経済は暮らしの考え方の基礎に立ち戻って考える、刺激的な一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 本書の内容を端的に言うと、橋本内閣以降の構造改革を批判している。

    経済には「景気の自律的拡張のメカニズム」というものがり、ようするに波がある。
    自民党政権の橋本内閣、小泉内閣はこの波を読み違えた結果、構造改革を強行した。

    その結果、「景気の自律的拡張のメカニズム」は崩れ、賃金の低下や人件費削減、さらに家庭需要の低下という負のスパイラルを招くことになった。
    筆者はこれを「信頼の構造」が崩壊したとしている。

    構造改革の失敗の立て直しには、まず「信頼の構造」を再び築かねばならぬとしている。

    2004~05年の頃の本なので、現在の状況とは違っているが、日本経済や社会の転換点と言われる構造改革の捉え方を学ぶには参考にできると思う。

    ただし、本書だけでなく構造改革の理念や考え方についても学んでみることもオススメする。

    かなり構造改革に否定的な内容のため、客観性を期すためには必要だからである。

  • 戦後の景気のついての分析,書名のとおり「景気とは何ぞや?」が詳しく書かれている。そして小泉以降の異変がわかりやすい。
    本書が書かれた時点までの動向のため2004年までだが,残念な事にそれ以降今日に至るまで,景気は良くなったと言われたりしたものの,家計は相変わらず苦しく,かつて以上に「景気が良くなった」だなんて全く思えなくなってしまっているのは嘆かわしい。

  • 4004309336 210p 2005・2・18 1刷
    2005年前半時点の景気判断が書かれている。
    景気がよくなっても家庭でそれを実感できないのはなぜ?の問いに少し触れているようだ。日数は大分たってもいても十分読める内容だと思う。

  • 適当に手にとったこの一冊…

    初めて聞く単語ではないもののGDPだの不良債権だの短観だのの説明がわかりやすくてよく理解できた
    また、戦後の経済政策についても書かれていて、構造改革云々も理解できた
    ~指標など、知らない統計の存在を知ったのはデカイ

  • [ 内容 ]
    景気が良くなっても暮らしは良くならない…日本経済はそういう構造に陥りつつあるのではないか。
    景気、景気循環、そして関連統計の見方等、基本的なポイントを解説し、戦後日本の景気変動を、独自に分類。
    その上で、空回りする経済政策を批判的に検証する。
    経済は暮らしの考え方の基礎に立ち戻って考える、刺激的な一冊。

    [ 目次 ]
    危うくなった景気回復
    景気はなぜ波を打つか
    景気を何でとらえるか
    戦後日本の景気循環
    「構造改革」と景気
    不良債権と景気
    暮らしの視点から景気を見る

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 20090315購入 ¥105(弘栄堂書店バーゲン)

  • 目次
    序章 危うくなった景気回復

    第一章  景気はなぜ波を打つか
    1 さまざまな景気の波
    2 景気の波と三つの力

    第二章  景気を何でとらえるか
    1 多数決で判断する 景気動向指数
    2 企業に聞く 全国企業短期経済観測調査
    3 全体から見る GDP統計(国民所得統計)
    4 指標から見る最近の景気

    第三章  戦後日本の景気循環(1)
    1 戦後日本経済の時代区分
    2 国際収支の天井があった時代
    3 海外経済の変化が景気を変えた時代
    4 バブル景気とその反動不況の時代

    第四章  戦後日本の景気循環(2)
    1 政策不況としての1997、98年不況
    2 1999、2000年の短い景気拡張とその後
    3 景気の構造変化、日本経済の構造変化

    第五章  「構造改革」と景気
    1 構造改革論の登場とその背景
    2 なぜ「構造改革」なのか
    3 「構造改革」政策と景気

    第六章  不良債権と景気
    1 不良債権とは何か
    2 なぜ不良債権処理の促進か
    3 減少し始めた不良債権

    終章 暮らしの視点から景気を見る

  • (2007/11/23読了)
    構造改革・不良債権処理に関する基礎知識として大変得るものがありました。

  • 分類=経済学。05年2月。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山家悠紀夫(やんべ・ゆきお)
現在、暮らしと経済研究室主宰。一九四〇年、愛媛県生まれ。
一九六四年、神戸大学経済学部卒業、第一銀行入行。第一勧業銀行調査部長、第一勧銀総合研究所常務理事調査本部長、同専務理事、神戸大学大学院経済学研究科教授を歴任。
著書『偽りの危機 本物の危機』『日本経済 気掛かりな未来』(以上、東洋経済新報社)『「構造改革」という幻想』(岩波書店)『景気とは何だろうか』(岩波新書)『「痛み」はもうたくさんだ!』(かもがわ出版)

「2008年 『日本経済 見捨てられる私たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山家悠紀夫の作品

ツイートする