奇人と異才の中国史 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309345

感想・レビュー・書評

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  • マイナーな人物も奇才ということで取り上げられています。
    有名ではあるが李白は印象があります。

  • 中国史に登場する56人を取り上げています。題名と異なり極めて真面目な本であり、奇人でも異才でもなく、正統派の天才たちが綺羅星の如く並んでいるという方が相応しいと思いました。「竹林の七賢」が北宋の時代に権力側に付いた者、反対した者と別れぞれぞれの道を歩んだというのは、その時代にあっても知識人が政治から逃れることが困難だったということを感じます。王羲之、陶淵明、顔真卿、李白、白楽天、蘇軾(蘇東坡)などの文化人の系譜が特に政治家・官僚としての歩みと重ね合わせて興味深いところでした。女性では北宋・南宋にかけての詩人・李清照、明末の男装の文人・柳如是が印象に残ります。

  • 古本で購入。

    本書は
    「春秋時代の孔子から、近代の魯迅に至るまで、約2500年にわたる中国史の流れのなかで、さまざまな分野において活躍した56人の衣食の人材を時代順にとりあげ、彼らの生の軌跡をたどったもの」
    であり、それによって著者は
    「個々人の波乱万丈の生涯を追跡しながら、多角的な視点から、中国の長い歴史をたどりなおすことをめざした」
    のだと言う。

    思想家、詩人、画家をはじめ、政治家に軍事家、果ては皇帝まで。
    鮮烈な印象を残す様々な人物を、列伝風に描いた本。

    詩人の魚玄機や李清照、文人の柳如是、革命家の秋瑾などの女性たち。
    通俗文学の旗手にして名高い編集者・馮夢龍、在野の超一流文人・張岱、政治意識と不屈の志を抱いた名講釈師・柳敬亭ら、明末清初の激動期を生きた明の遺民たち。

    内容は簡潔かつやや淡泊ながら、あまり知られない人々のことがわかっておもしろい。
    ちょっとした中国史読み物としてオススメ。

  • 元々は新聞連載であり、連載時から読んでいたが、単行本化されてから読むのは何度目か。古代から近代まで56人の人物伝で、始皇帝や曹操といったメジャーな人物から比較的マイナーな人物、また政治家のみならず在野も含めた思想家や芸術家も取り上げて、偉大さよりも如何に魅力的、ドラマチック又は「ヘン」な人生を送ったかを紹介している。1人あたり3頁なので深く掘り下げるとはいかないが、簡単に読める。読後、竹林の七賢(もっとも彼らは政治にも巻き込まれたが)や、梅と子鹿と鶴と共に隠遁した詩人・林逋に少し憧れも感じる。

  • 高校の頃図書館で借りて読んで面白かった本

  • 知らない人が数人いたので自分でも調べて勉強になりました。
    また、知識の幅も広がりました。

  • [ 内容 ]
    春秋時代の孔子から近代の魯迅まで―傑出した才や独特のキャラクターで歴史を彩る五十六人の人物伝を、年代順にたどる。
    変転する時代状況の中でそれぞれに自分らしさを貫いて生きた彼らの、希望、挫折、嫉妬、諧謔、そして愛情は、どんなものだったのか?
    歴史をつくった人物への身近な共感とともに、中国史を丸ごと楽しめる一冊。

    [ 目次 ]
    1 古代帝国の盛衰―「二世三世万世に至り、之を無窮に伝えん」(始皇帝の言葉より)(すべての始まり―春秋・戦国・秦・漢;乱世の英雄と批評精神―三国・西晋;花開く貴族文化―東晋・南北朝)
    2 統一王朝の興亡―「白髪三千丈、愁いに縁って箇の似く長し」(李白の詩より)(政治と詩の世界―唐・五代;新しい知識人たち―宋;世界は広がり思想は深まる―元・明)
    3 近代への跳躍―「秋風秋雨人を愁殺す」(秋瑾の言葉より)(王朝交替期を生きぬく―明末清初;歴史と芸術をみつめなおす―清;西洋と向き合って―清末・民国初期)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 三国志の翻訳などで有名な井波律子さんが、中国史でもアクの強い方々を紹介した本です。
    やっぱりわかりやす~い!
    有名な人物からマニアックな方々まで紹介。

  • 清朝の人間を多く取り扱ってくれていたので、三国志あたりから中国についてあまり知識がない私は面白く読めました。

  • 東洋史概論の課題。春秋戦国時代から約2500年にわたる中国の歴史を、それぞれの時代に活躍した奇人や異才たちに焦点をあてて追ったものです。取り上げている人物は、孔子や秦の始皇帝などの有名人ばかりではなく、本書で始めて名前を聞くようなあまり知られていない人物も満載。

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プロフィール

井波律子[イナミリツコ]
1944年富山県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は中国文学。2007年『トリックスター群像―中国古典小説の世界』で第10回桑原武夫学芸賞受賞。その他の主な著書に『酒池肉林』、『中国のグロテスク・リアリズム』、『中国侠客列伝』『中国人物伝 I~IV』『論語入門』、『中国幻想ものがたり』など、訳書に『三国志演義(一)~(四)』『完訳 論語』などがある。

井波律子の作品

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