カラー版 ベトナム 戦争と平和 (岩波新書 新赤版 (962))

  • 96人登録
  • 3.62評価
    • (7)
    • (14)
    • (20)
    • (0)
    • (1)
  • 18レビュー
著者 : 石川文洋
  • 岩波書店 (2005年7月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309628

カラー版 ベトナム 戦争と平和 (岩波新書 新赤版 (962))の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ジャーナリズムは大事だねえと月並みな感想。
    多くの死体の写真はそれだけで、戦争は絶対に嫌だと思わせるもんな。

    後半に集められた、平和が戻ったベトナムの写真も、前半の悲惨さがあっただけに一層際立つ。

  • 開高健のレポートは人間の内面の戦争を描き、石川文洋の写真は人間の外側の戦争を目撃する。どちらも必要なんだなと思った。
    撃たれて倒れた妻や母親に、駆け寄るでもなく、すがりつくでもなく、傍らに呆然と立ちすくみ、少し離れたところにしゃがみこんで泣きじゃくる。殺された兵士は糸の切れたあやつり形のように、埃っぽい道に放り出されている。雷に撃たれたわけでも、交通事故にあったわけでもない。これが人間の仕事だ。
    写真はもちろん、プロの書き手ではないからこその、素直で真っ直ぐな文章。

  • 著者はベトナム戦争時、米軍に従軍した戦場カメラマンである。写真はベトナム戦争中の農村や市街の民間人の生活の様子や遺体なども写されている。ベトナム戦争は戦争中も悲惨だったが、枯葉剤の影響による奇形児や不発弾で2001年に2人の息子と自分の脚を失った父親の写真など戦後何十年たっても消えてない現実を直視する上で貴重な本だった。

  •  冷戦の狭間で発生した、アメリカとベトナムの戦争の事を、数多くの写真と現地を体験した筆者の文章で表現している本。ベトナム戦争の情景を克明に捉えた写真が多く使われている。
     その中には、本物の遺体写真や枯葉剤の影響による障害に苦しむ人々を捉えたものなど、目を背けたくなるものも多くある。特に、標本として保管されている奇形児の数の多さにはゾッとさせられる。また、「敵の肝臓を食べると戦死しない」という言い伝えに従って、処理された敵兵の生々しい写真もある。

     いつの時代も、戦争で真っ先に苦しむのは力ない国民であり、徴兵、捕虜、そして大切な家族を目の前で失う事を余儀なくさせる。戦争後も不発弾に巻き込まれてしまい、病院に担ぎ込まれる人が後を絶たない。

    自分用キーワード
    ドミノ理論 トンキン湾事件 グエン・ヴァン・チュー大統領 スペシャルフォース(ベトナム戦争) サーチ・アンド・デストロイ(索敵撃滅) ロバート・S・マクナマラ『回顧録』(北ベトナムを過小評価し、かつベトナムの歴史・文化の無知、近代兵器の効力に限界があった、と記述)   

  • ベトナム戦争の通史的な本がないかと、図書館に訪れたが、いい本がなかった。
    それで、この本を借りたが、まことにつまらなかった。
    なぜに、北ベトナム軍を「解放軍」と称するのか、わたしには理解できない。
    ベトナム戦争に関していい本はないか。

  • ベトナム戦争の惨状がカラー写真で豊富に掲載されています。中には、枯葉剤の影響で眼球がない子供などのショッキングな写真も…。ベトナム戦争は終結して長らく経ち、都市開発も進む事で、プラスの面が少しずつ見え始めていますが、未だ戦争の傷や後遺症に苦しむ人がいるという現状も同時に知っておかねばと痛感しました。

  • 【資料ID】18317
    【分類】223.107/I76

  • ときどきベトナム戦争に関する本を読むのだけれど、これもその一冊。
    「NAM」でも十分だと思っていたのだけれども、そうではなかった。
    この一冊を少し読み始めて、そう思った。
    これは、腹の割かれた死体(ベトナム人の解放戦線兵士)を囲んでベトナム人(政府軍)の兵士が立ち尽くす写真に「敵兵の肝臓を生で食べると戦死しないと言われている」旨の説明がされた写真を見たときに感じたことだ。

    これまで知っていたベトナム関係の本に対する見方も変わった。
    ティム・オブライエンの小説について、作中の逸話について明らかに創作と思われるカ所(例えば、彼女を連れてきたらグリーンベレーになってしまった的な話)、またどうして小説という創作によってしかベトナム戦争を伝えられないと考えているのか、が突然はっきり感じられたのだった。
    (この感覚があっているか間違っているかはさておいて)

    また、これまでおっくうで確認していなかったベトナム戦争の経緯についても、コンパクトにまとめられているので、読む気になったし、よく読んだら理解できた。良かった。

  • 現場の空気が伝わってくるかのような写真と文章だった。本当に、ベトナム
    の現場に行ってみたいと思った。

  • 戦場カメラマンとして有名な石川文洋氏の写真と文によるベトナム戦争時から2005年まで至るまでのベトナムの軌跡を見ることができる一冊。石川文洋氏の名前は以前から知ってはいたが、その存在を私が再認識したのは今年の1月ホーチミンの戦争証跡博物館を訪ねた時だった。
    彼の写真がたくさん展示されていたのだ。
    本書では彼が見てきた彼が愛するベトナムが読者をも心が打たれざるを得ない。中国、フランス、米国などの大国の覇権と思惑に常にさらされてきたベトナムという国の悲哀を感じずにいられない。そして日本人としてこの国をもっと知りたくなりました。

全18件中 1 - 10件を表示

石川文洋の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
ヴィクトール・E...
ミヒャエル・エン...
ヘルマン ヘッセ
有効な右矢印 無効な右矢印

カラー版 ベトナム 戦争と平和 (岩波新書 新赤版 (962))に関連するまとめ

カラー版 ベトナム 戦争と平和 (岩波新書 新赤版 (962))を本棚に登録しているひと

ツイートする