良心の自由と子どもたち (岩波新書)

著者 :
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309932

作品紹介・あらすじ

自分で考え、判断できる大人に育てるために何をすべきなのか。今、「日の丸・君が代」強制や愛国心教育の問題、性教育のあり方をめぐる論争など、子どもの心の自由が大きく揺さぶられている。その中で、学校のもつ権力を意識して、基本的人権としての思想・良心の自由を考えながら、教育をめぐる戸惑いを法的に解きほぐしていく。

感想・レビュー・書評

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    ── 西原 博史《良心の自由と子どもたち 20060221 岩波新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/400430993X
     
     西原 博史 憲法学 19580907 東京 三鷹 20180122 59 /高速事故死
    /早稲田大学社会科学部教授「君が代」斉唱問題/Hiroshi Nishihara
    http://www.f.waseda.jp/nissie/introduction.html
     
     西原 春夫 刑法学 19280313 東京 /1982-1990 早大総長12/博史の父
    …… 西原 寛一は叔父、神戸大学名誉教授(民法)の西原 道雄は従弟、
    大阪市立大学名誉教授(商法)の古瀬村 邦夫は従妹の夫、
    早稲田大学名誉教授(刑事政策)の須々木 主一は義理の弟。
     
     高原 充宏 運転手 1968‥‥ ‥‥ /20180122(50)逮捕
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180122-00000011-asahi-soci
     
    (20180122)
     

  • 憲法第十九条 思想および良心の自由は、これを侵してはならない。良心の自由とは何なのでしょう。学校教育における国歌斉唱がまず題材に選ばれています。私自身、学校で「君が代」をうたった記憶がなく、歌詞もほとんど知りません。30年前(当時)の京都のことです。いまだったら先生たちは何らかの処分を受けているかもしれませんね。小学5、6年で担任だった先生が、「天皇陛下は国家の象徴である。つまり看板のようなものだ。」と言ったのがとても印象に残っています。基本的に私の天皇に対する考え方はそのときからなんら変わっていません。だから、学校教育において、先生個人から受ける思想面の教育はけっこう生き続けるものだと思います。性教育についても取り上げられています。私の記憶では、自分自身は、学校よりも早くテレビや本から知識を身につけており、学校で話を聞いたときには大した感動もなかったように思います。「倫理学入門」でも書いたように、良心は両親によって規定されるものと思います。しかし、学校の先生から受ける教育も決して無視できません。本書のスタンスは、公立学校は中立の立場をとるべきだというものです。いろいろな考えがある中で、自分の頭でしっかり考える、あるいは議論する力を養う、そして他人の意見も尊重する、そういう姿勢を学ぶのが学校であると。その通りだと思いますが、先生も自分の熱い思いを子どもたちにうったえるということが、ときにはあってもいいように思います。そうでないとたぶん子どもの心には響かない、そして残らないのではないでしょうか。図書館で借りました。買おうかとも思いましたが、法学系の本は読んだことがなく、読み通す自信がなかったので、借りて読みました。法律の面白さが少し分かったような気がします。(どのような解釈が成り立つのか、そしてどう他人を納得させるのか・・・)

  • 主に法律の話だけど読みやすい。

  • 国と教師の教育をめぐる対立、それに巻き込まれる生徒(愛国心が成績として評価されるとは・・・)、その事例として、生徒宗教上の理由で体育の授業に出られない、日曜参観に出席出来ないといった事情を抱える生徒、海外の例ではヨーダー事件、モザート対ホーキンス郡教育委員会事件を取り上げている。
    読み終えた今の自分にはやや難しい内容だったので、さらに多読した後に読み返したいと思う。
    それにしても、イラクからの自衛隊撤退を求める嘆願書が提出された際の小泉元首相の発言は気がかりだ。どのような流れで、どういった意図を持って発したのだろうか。

  • [ 内容 ]
    自分で考え、判断できる大人に育てるために何をすべきなのか。
    今、「日の丸・君が代」強制や愛国心教育の問題、性教育のあり方をめぐる論争など、子どもの心の自由が大きく揺さぶられている。
    その中で、学校のもつ権力を意識して、基本的人権としての思想・良心の自由を考えながら、教育をめぐる戸惑いを法的に解きほぐしていく。

    [ 目次 ]
    序章 心の教育の時代
    第1章 良心の自由とは何か(発見された良心の自由;思想弾圧を受けない権利という誤解―治安維持法の記憶 ほか)
    第2章 子どもの自由と教育(義務教育を拒否する権利?;教育を受ける権利と公教育の目的 ほか)
    第3章 思想・良心を形成する自由と教育内容の中立性(宗教的・道徳的な教育への異議―キリスト教原理主義と市民的能力;思想・良心を形成する自由 ほか)
    第4章 心の自由を育てるために(「愛国心」通知表という現実;憲法教育のジレンマ―「愛国心」教育と平和教育の限界 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 「良心の自由」というだけあって、憲法学の本です。教育行政にも教師陣にもイデオロギー教育は許されず、子どもの自分で考える権利が常に立ち戻る場所であると説きます。その延長線上に親の役割への期待が現れますが、違和感あるような自然なような…

  • 大変勉強になりました。思想・良心の自由について、その問題点が客観的な論理で整理されています。また、この問題を無視することの出来ない、公立学校における教師の立場などについても言及しています。

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プロフィール

憲法学者。1958年生まれ。早稲田大学社会科学部教授。研究テーマは、思想・良心の自由、表現の自由、法の下の平等、基本的人権基礎理論など。基本的人権を侵害されたと訴えている人たちを守るため、裁判所に鑑定意見書を提出する取り組みも行っている。著書に『良心の自由と子どもたち』(岩波新書、2003年)など。

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