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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784004309932
みんなの感想まとめ
教育における「思想・良心の自由」をテーマにした本書は、学校教育の実情を批判的に再検討する視点を提供します。国民の教育権や義務教育と高校教育の違いについての深い考察を通じて、教育の中立性や多様性の重要性...
感想・レビュー・書評
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久しぶりに「国民の教育権」に関しての議論に触れることができて、院生時代の研究を少し思い出した。「思想・良心の自由」の観点から、現在の学校教育の実情を批判的に再検討していくのは面白かった。
ただ、より仔細な議論をするためには、義務教育と高校教育をある程度分けて考える必要があるだろう。学習指導要領に対する教師の捉え方ひとつとっても、義務とそうでない学校では大きく異なる、というように日々実感しているからである。義務は教育課程も縛りが強すぎる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【信州大学附属図書館の所蔵はこちらです】
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA75626903 -
憲法第十九条 思想および良心の自由は、これを侵してはならない。良心の自由とは何なのでしょう。学校教育における国歌斉唱がまず題材に選ばれています。私自身、学校で「君が代」をうたった記憶がなく、歌詞もほとんど知りません。30年前(当時)の京都のことです。いまだったら先生たちは何らかの処分を受けているかもしれませんね。小学5、6年で担任だった先生が、「天皇陛下は国家の象徴である。つまり看板のようなものだ。」と言ったのがとても印象に残っています。基本的に私の天皇に対する考え方はそのときからなんら変わっていません。だから、学校教育において、先生個人から受ける思想面の教育はけっこう生き続けるものだと思います。性教育についても取り上げられています。私の記憶では、自分自身は、学校よりも早くテレビや本から知識を身につけており、学校で話を聞いたときには大した感動もなかったように思います。「倫理学入門」でも書いたように、良心は両親によって規定されるものと思います。しかし、学校の先生から受ける教育も決して無視できません。本書のスタンスは、公立学校は中立の立場をとるべきだというものです。いろいろな考えがある中で、自分の頭でしっかり考える、あるいは議論する力を養う、そして他人の意見も尊重する、そういう姿勢を学ぶのが学校であると。その通りだと思いますが、先生も自分の熱い思いを子どもたちにうったえるということが、ときにはあってもいいように思います。そうでないとたぶん子どもの心には響かない、そして残らないのではないでしょうか。図書館で借りました。買おうかとも思いましたが、法学系の本は読んだことがなく、読み通す自信がなかったので、借りて読みました。法律の面白さが少し分かったような気がします。(どのような解釈が成り立つのか、そしてどう他人を納得させるのか・・・)
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主に法律の話だけど読みやすい。
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国と教師の教育をめぐる対立、それに巻き込まれる生徒(愛国心が成績として評価されるとは・・・)、その事例として、生徒宗教上の理由で体育の授業に出られない、日曜参観に出席出来ないといった事情を抱える生徒、海外の例ではヨーダー事件、モザート対ホーキンス郡教育委員会事件を取り上げている。
読み終えた今の自分にはやや難しい内容だったので、さらに多読した後に読み返したいと思う。
それにしても、イラクからの自衛隊撤退を求める嘆願書が提出された際の小泉元首相の発言は気がかりだ。どのような流れで、どういった意図を持って発したのだろうか。 -
[ 内容 ]
自分で考え、判断できる大人に育てるために何をすべきなのか。
今、「日の丸・君が代」強制や愛国心教育の問題、性教育のあり方をめぐる論争など、子どもの心の自由が大きく揺さぶられている。
その中で、学校のもつ権力を意識して、基本的人権としての思想・良心の自由を考えながら、教育をめぐる戸惑いを法的に解きほぐしていく。
[ 目次 ]
序章 心の教育の時代
第1章 良心の自由とは何か(発見された良心の自由;思想弾圧を受けない権利という誤解―治安維持法の記憶 ほか)
第2章 子どもの自由と教育(義務教育を拒否する権利?;教育を受ける権利と公教育の目的 ほか)
第3章 思想・良心を形成する自由と教育内容の中立性(宗教的・道徳的な教育への異議―キリスト教原理主義と市民的能力;思想・良心を形成する自由 ほか)
第4章 心の自由を育てるために(「愛国心」通知表という現実;憲法教育のジレンマ―「愛国心」教育と平和教育の限界 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
「良心の自由」というだけあって、憲法学の本です。教育行政にも教師陣にもイデオロギー教育は許されず、子どもの自分で考える権利が常に立ち戻る場所であると説きます。その延長線上に親の役割への期待が現れますが、違和感あるような自然なような…
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大変勉強になりました。思想・良心の自由について、その問題点が客観的な論理で整理されています。また、この問題を無視することの出来ない、公立学校における教師の立場などについても言及しています。
著者プロフィール
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