思春期の危機をどう見るか (岩波新書 新赤版 998)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309987

作品紹介・あらすじ

「普通の子」による凶悪事件、ネット犯罪、誘拐、学力格差の拡大、コミュニケーション不全…。情報化の進展など、社会を取り巻く環境が急速に変化するなかで、いま子どもの世界に何が起きているのか。さまざまな事例を丹念に検証し、今日の子育てや教育の問題点を具体的に指摘。現代における「思春期」の意味を改めて問い直す。

感想・レビュー・書評

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  • 三葛館新書 371.47||OG

    2000年以降の思春期をめぐる問題について、具体例を示しながら丁寧に解明し、その解決策を論じています。テレビ番組「ホンマでっか!?TV」での優しくやわらかな雰囲気の「尾木ママ」こと尾木直樹先生が、「子どもの目線」に立って、教育者、研究者の視点で思春期をめぐる現状について警鐘を鳴らしています。
    本書の刊行以降もさらに事態は深刻化の様相を呈していますが、思春期をとりまく状況を「尾木ママ」の語りに置き換えて読んでみてはいかがでしょうか。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=43960

  • 読みやすく、一気に読んだ。
    言いたいことは理解できるけど、実行するのは国の政策に関わるから難しい。でも、ひとりの人間としてできるところは取り組みたい。

  • [ 内容 ]
    「普通の子」による凶悪事件、ネット犯罪、誘拐、学力格差の拡大、コミュニケーション不全…。
    情報化の進展など、社会を取り巻く環境が急速に変化するなかで、いま子どもの世界に何が起きているのか。
    さまざまな事例を丹念に検証し、今日の子育てや教育の問題点を具体的に指摘。
    現代における「思春期」の意味を改めて問い直す。

    [ 目次 ]
    第1章 激変する思春期の現状―進む大人とのボーダレス化(暴力を生きる子どもたち;ネット社会と思春期)
    第2章 「思春期の危機」はなぜ深刻化するのか―今日的特性を考える(「危機」を加速させた「学力低下」批判;社会は子どもを育てているか ほか)
    第3章 思春期の意味を問い直す―成長への条件を奪われる子どもたち(成長への条件を奪われる現代の思春期;思春期とは何か ほか)
    第4章 時代を生きる力―新たな二つの課題(急がれるネット教育の確立;時代を生きる力とキャリア教育)
    第5章 思春期とともに生きる社会―「子ども市民」の育成をめざして(求められる心かよう教育行政;「子ども市民」を育てる―大胆な子ども参画の拡大)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 図書館利用。
    高校新書レポート用。

  • 現場にいる者の一人としては励まされる部分もあったものの、この本が出た二年前よりも、子どもたちをめぐる状況、とくに携帯やメール、有害サイトについては、ますます悪化しているように思えてならない。

  • 分類=子ども・思春期・教育・家庭・社会。06年3月。

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著者プロフィール

教育評論家、法政大学教職課程センター長・教授、臨床教育研究所「虹」所長。
1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、海城高校や公立中学校などで教師として22年間、ユニークな教育実践を展開。現在、「尾木ママ」の愛称で親しまれる。
著書『いじめ問題とどう向き合うか』『子どもの危機をどう見るか』(以上、岩波書店)『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』『子どもが自立する学校』(編著、以上、青灯社)『尾木ママの「叱らない」子育て論』(主婦と生活社)『尾木ママの子どもの気持ちが「わかる」すごいコツ』(日本図書センター)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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