西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 501
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310075

作品紹介・あらすじ

あらゆる思考の出発点に、哲学者そのひとの経験があり、論理を紡ぐ言葉がある-やわらかな叙述のなかに哲学者たちの魅力的な原テクストを多数ちりばめつつ、「思考する」ことそのものへと読者をいざなう新鮮な哲学史入門。本書では古代ギリシアと中世の哲学が、続巻ではさらに近代から現代の哲学があつかわれる。

感想・レビュー・書評

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  • いっさいのものは神々に充ちている。

    世界には音階があり、対立するものの調和が支配している。

    私が従うのは神に対してであって諸君にではない。

    すべての人間は生まれつき、知ることを欲する。

    君自身のうちに還れ、心理は人間の内部に宿る。

    存在することと存在するものとは異なる。

    神はその卓越性のゆえに、いみじくも無と呼ばれる。

    存在は神にも一義的に語られ、神にはすべてが現前する。

  • 下巻で記一緒に記載

  • 古代・中世の哲学史を新書一冊で概観できる本です。

    続編である『西洋哲学史 近代から現代へ』のほうを先に読んだのですが、そちらでは随所に著者自身の見解が示されていたのに対して、本書はおおむねオーソドックスな紹介になっているように感じました。

    ちょっと残念に思ったのは、本書と続編のあいだに挟まれるルネサンス期の哲学がスルーされてしまっていることでしょうか。新書サイズにもかかわらず、一般にはあまりなじみのない古代懐疑論や新プラトン主義などにもページを割いて解説しているだけに、一通りの解説がほしかったように思います。

  • 高校倫理をちゃんと聞いてなかった人間なので、近代の哲学は関心さえ合えばのめり込めるのだが、この本で扱われているような時代の形而上学的な議論には頭が耐えられない。でも、デカルト以降の哲学者もきちんとこの時代の哲学を学んでものを言っているわけなので、彼らの言っていることを理解するには考え方を理解しなければいけない。『哲学の使い方』にも、哲学するとは思考の肺活量を高めることと書いてあったし、時間を気にしないで読書ができるときに読み直そう。

  • 院試の対策をするにあたって、全体の流れをつかむのに使用した。専門書というわけでもないので、哲学史をおおまかに知りたいという人にとっては十分だろうと思う。詳しめに知りたいという人にとってはさすがに足りない。哲学者ごとの専門書か、古代なら古代、中世なら中世で詳しく論じられているものを読むべきだろう。内容は薄いわりに非常によくまとまっているのだが、レトリックに酔った部分が散見されるのでマイナス1点。

  • 古代ギリシアからデカルトまでの西洋哲学史をざらっと解説した書です。「学校」の語源は「暇」だというけれど、昔の人って本当に暇だったんじゃないかということを思ってしますのですが、まあ、考えても答えの出ないことを延々と考えているようにも思えます。それはそれで知の営みとしては良いものであったのかもしれませんけど、現代の人が古代ギリシアの哲学の現場でどのようなことが議論されていたのか?について勉強する意味がよく感じられませんでした。一応、続編の『西洋哲学史 近代から現代へ』も読みます。

  • 本社は古代から中世にかけての西洋哲学をまとめたものである。一般の西洋哲学史の本は、人物名とその人が唱えた概念を一文でまとめた形で纏められているものが多いが、本書は歴史のコンテクストを追いながら、それぞれの人物の思想について、具体的かつ論理的に説明しており、とても面白かった。説明してある内容はそれなりに分かりにくいものだと思うのだが、著者の日本語は大変良質で、ゆえに見事なまでにコンパクトかつ分かりやすく説明していたため、理解しやすかったように思える。

  • 単なる歴史的な事実の羅列ではなく現在からの視点で述べられているので面白い

  • 論理力を鍛えられる本。個人的にはこれを、時間をかけて精読することで、大学時代に論理力を鍛えた。

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著者プロフィール

1958年生まれ。東京大学文学部卒業。現在、東京大学文学部教授。専攻は、倫理学、哲学史。主な著書に、『レヴィナス 移ろいゆくものへの視線』(岩波書店)、『西洋哲学史 古代から中世へ』『西洋哲学史 近代から現代へ』(以上、岩波新書)、『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房)、『マルクス 資本論の思考』(せりか書房)、『埴谷雄高 夢みるカント』(講談社学術文庫)など、共編著に『西洋哲学史』(講談社選書メチエ)がある。また、訳書にカント『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』(以上、作品社)、ハイデガー『存在と時間』、ベルクソン『物質と記憶』(以上、岩波文庫)などがある。

「2017年 『カント 美と倫理とのはざまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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