現代に生きるケインズ―モラル・サイエンスとしての経済理論 (岩波新書)

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著者 : 伊東光晴
  • 岩波書店 (2006年5月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310136

作品紹介

ケインズ革命が否定され「小さな政府」論が隆盛を誇る今日、主著『一般理論』はどう読み直されるべきか。英国で公表された資料などをもとに、その意外な成立事情、内在する矛盾、誤った解釈などを論じ、現代日本の不況対策のあり方を考察する。名著『ケインズ』(岩波新書)刊行から四十余年、待望の最新ケインズ案内。

現代に生きるケインズ―モラル・サイエンスとしての経済理論 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 1927年生まれの著名な経済学者が2006年に刊行したケインズ解説本。

    テキトーな感想
    ・理論部分の骨子をわかりやすく解説している。
    ・批判部分でやや挙げ足取りが多くてよろしくない。
    ・ケインズの経済学について細かい知識も補給できる。細かすぎてパンピーにはわからないところもある

  • 経済学を専門とする全ての学生にオススメの書。
    新古典派経済学への批判を中心に、ケインズの学説を丁寧かつ緻密に紹介する。

    道徳科学としての経済学の立ち位置や、科学史や哲学からの基礎付け、各理論の詳説など、とにかく勉強になる。
    「人はどのように経済学を勘違いするか」についてなど。
    テーマとしては学説史と分類されるのかしら。

    これをしっかり武器にするには、あと2〜3回は熟読しないといけないんだろうなあ…

  • 【資料ID】23754
    【分類】331.74/I91

  • ひととおり読んだものの、知識不足ゆえの消化不良。経済学の入門書、青版『ケインズ』を読み、経済学説史を把握しておく必要がある。内容的には素晴らしいものだとおもう。

  • ケインズ論。

  • この本は学校でも取り上げるべき。道徳としてのケインズ経済学はすばらしい。政治は手段か、そのとおり。

  • 経済学と一口に言っても、扱う分野・考え方は様々。そして、本当に大事なことは一言では説明できず、また、読み解くためにも力が要る。そのようなことが実感できる一冊だった。

  • [ 内容 ]
    ケインズ革命が否定され「小さな政府」論が隆盛を誇る今日、主著『一般理論』はどう読み直されるべきか。
    英国で公表された資料などをもとに、その意外な成立事情、内在する矛盾、誤った解釈などを論じ、現代日本の不況対策のあり方を考察する。
    名著『ケインズ』(岩波新書)刊行から四十余年、待望の最新ケインズ案内。

    [ 目次 ]
    序章 ケインズ没後六〇年―いま問われねばならないもの
    第1章 道徳科学としてのケインズ体系―伝統的体系の継承
    第2章 ケインズ理論再考―パラダイム転換
    第3章 妥協の書『一般理論』(ケインズの金融市場分析―新古典派への妥協とケインズの真意;乗数論の誤った理解―それがケインズ政策批判を生みだした;カーンの提言が新古典派反革命を用意した)
    第4章 ヒックスによるケインズ理解―IS‐LM分析の誤り
    終章 学説史のなかのケインズ(道徳哲学から道徳科学へ;ケインズの市場観;ホモ・エコノミカス批判)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  •  著者伊東光晴はケインズ『一般理論』が誤って解釈されている現状を感じ、正しい理解を主張するためにこの本を著した。

     第1章の「道徳科学としてのケインズ体系」では、ケインズの経済学がアダム・スミス、マーシャルらから受け継いだ道徳科学であることを説明する。道徳科学は時代とともに変化するもので、人間から距離を置いた客観的な自然科学とは区別される。また、道徳科学は異質な複数の問題を同時追及する。そのため。道徳科学は倫理学をその基礎にすえていて、経済や政治における選択は手段にすぎない。事実、ケインズはひとつの知的枠組みの中で発展に貢献したにすぎない「単なる経済学者」ではなかった。

    第2章
    ケインズは1930年代の世界的な大不況をもたらしている経済の活動水準量の縮小の原因を求めて、所得水準決定理論、のちにマクロ理論と呼ばれる新しい経済学の分野を創った。それによって、従来の経済学が完全雇用を前提としている「特殊」な理論であることを明らかにし、失業者の存在を前提とする、「一般」的な理論の創造を企図した。ケインズは財市場、労働市場、金融市場がそれぞれ需要と供給が均衡点をとるという新古典派の経済学を批判した。「一般理論」は新古典派の財市場の分析は採用するが、金融市場と労働市場の分析は否定する。貯蓄は新古典派が主張するように利子率によって決まるのではなく、所得の大きさによって決まる。また労働市場に関しては、労働者が実質賃金のの大きさがに応じて、自らの労働時間を決めるとういう新古典派の雇用理論は、労働者が解雇されない完全雇用の世界での話であり、失業者が生じる現実を考慮していないと批判する。ケインズは失業が生じる原因を消費性向の分析から、社会全体の投資額が小さいためだと結論付けた。


    続く

  • 少なくとも経済学を学ぶ人は読んで欲しいと思う一冊。
    そしてまた、経済学の考え方に対して反感を持つ人にも読んで欲しい一冊。

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