魔法ファンタジーの世界 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 147
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310204

感想・レビュー・書評

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  • 良いファンタジーと危険なファンタジーの分類に絶対的根拠が見られず、主観的で好みによる部分が大きいように感じる。だが、そこは違うと突っ込みを入れながら読んでいくのが新書の醍醐味だと思うので、ファンタジーとは一体何なのか考える良い機会になった。様々な物語が取り上げられており、ブックガイドとしても読める。また、ファンタジーと伝承やファンタジーの歴史など非常に興味深いアプローチで論じられていて、文学史の勉強にもなった。

  • うーん…何というか偏見に満ちているというか。文章や読み聞かせのファンタジーと比べてヴィジュアルのファンタジーは悪影響という主張の本です。絵の多い本(ライトノベル)に対しても批判的。最近のゲーム・アニメだけじゃなくて、神話(特にギリシャ、北欧)や民話にも残酷描写はあると思うのですが…どうにもならない自然の脅威や人間臭い神様の話といった。子供に読ませたいファンタジーはどういうものかについての部分は少し参考にしたいな、と思いましたけども。

  • 魔法はいつだってわくわくするよなあ。
    ただ著者が「昔は良かった」感満載の、ちょっと老害臭を出しているのが気にはなる。今のファンタジーに批判があるんだったら、もっと具体的にしてほしかったなー。

  • 昨今のファンタジーブームに対する危惧や
    ファンタジーという大きな流れの源流ともいうべき作品群の比較・考察。
    大好きでよく知っている作品から、読んでみたいと思いつつ未読の作品や、まったく知らなかった作品までたくさんのファンタジー作品が紹介されている。
    非常に興味深く面白かった。
    もう少し踏み込んだ勉強をしてみたいな。
    独学では難しいだろうけど、
    まずは未読の作品を読んでみよう。

  • トールキンの『指輪物語』やC・S・ルイスの『ナルニア国物語』など、多くの人びとに愛されてきたファンタジーの源泉について解説をおこなうとともに、現代の人びとにとってファンタジーがどのような意義をもっているのかという問題についての考察が展開されています。

    なお本書の中で、ゲームやアニメの中のファンタジーに対して批判的な見解をしばしば述べられる際に、神話は元来「宇宙の中で拘束を受けながら生きている人間の条件」についての哲学的な洞察を含んでいたという中沢新一の説が引用されていますが、この点には若干注意が必要でしょう。中沢は、たとえば『ポケットの中の野生』(岩波書店)などの著書で、現代という時代の中で逞しく羽ばたく神話的想像力のありようを積極的に評価していたことにも留意しておく必要があるように思います。

    もちろん、ゲームやアニメのファンタジー作品の中には、質の悪いものが多く含まれていることは事実なのでしょうが、著者の議論はやや独断的に感じてしまいました。

  • これまで脇さん著作を肯定的に読了していましたが、ファンタジーそれも海外の限られた作品だけで語れる内容に、いささか戸惑いを覚えました。この著作の15年ほど前にも似た内容でお書きになっているので、余計にそう感じたのかもしれません。
    ご自身が幼少時代に愛読されていたことが前面に出過ぎていて、ひとりよがりの印象。
    ひこ・田中さん『ふしぎなふしぎな子どもの物語』のような、客観的視野に欠ける気がしました。
    昔のものは良かった、で済まさずに、それらが今勧められても読まれなくなった原因と理由(赤木かん子さん曰くフォントや装丁面での古さ等)を考察し、対応策を提示して頂きたかったかも。
    私も昔の挿絵は大好きですが、やはり今の子ども達はそそられないようです。
    何十年も前と同じようには行かないはず。子どもに阿る必要はありませんが、手に取ってもらわないことには始まらない。
    そういう意味では、本という媒体において、表紙や装丁って大事な要素だと思います。

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  • 第三章 善と悪の戦い
    が私としては興味深かった。
    チャーリーとチョコレート工場の件はとても共感した。

  • 子どもの読書は健全な大人が導いてやらねばという思想で書かれた本。

    最終章を序章に持ってくれば読者に著者の意図がより正確に伝わったのではないかと思う。

    しかし、遊戯であって読者を欺き笑うのも小説の持ち味だと思うので、子ども向けなんて区切りで健全で良識的な本だけを子どもに与えるということには賛成できない。
    大人が考える良き思想を持つ画一的な子どもだけを量産した結果の「素晴らしき世界」には魅力を感じない。

    全体として、文章の上手さはさすが本を書くだけはあると思うけれども、思想が自分とは相入れなかった。

  • 茶番。
    想像力(笑)

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