ベルクソン 〈あいだ〉の哲学の視点から (岩波新書 新赤版1040)
- 岩波書店 (2006年10月20日発売)
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感想 : 12件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004310402
みんなの感想まとめ
哲学の深淵に触れることができる一冊であり、著者はベルクソンの思想を独自の視点で解釈し、「あいだ」や「交通」といった新たな概念を通じて、私たちの存在や時間についての問いを探求しています。過去、現在、未来...
感想・レビュー・書評
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ベルクソン哲学の本ではない、著者の「あいだ哲学」の本だ、と多くの人が書いていて、本書はすこぶる評判が悪い。なので、心してこの本を私は読んだが、結果、とても有益な読書、哲学体験だった。
ベルクソンの著作から、思索を深めた著者が、著者の作り出した述語である「あいだ」「交通」を基礎概念として、我々はどこからうまれ、なんであり、どこにいくのか?という重要な問いに答えていくのだ。
ある/なしのあいだと、かつて/いまのあいだを対比させつつ、キリスト的なものと即身成仏的なものの違い、機械系と神秘系(ベルクソンの述語)の役割の違いを浮かび上がらせ、神秘家(例としてのマザーテレサ。これもベルクソンの述語)の重要性を説く箇所が白眉か。 -
ベルクソンの哲学について、概要を知りたいと思って読んだが、あまりよく理解できなかった。
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ベルクソンについての入門書と思いきや、著者の哲学にベルクソンをあてはめたものだったので、ベルクソン個人の人生や思想の体系的理解にはあまり役に立たなかった。
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著者が探究してきた<あいだ>の哲学や交通論のフレームワークからベルクソンを論じているので、ややクセのある印象を受ける。少なくとも、スタンダードな入門書ではない。
過去(われわれはどこから来たのか)・現在(われわれとは何であるか)・未来(われわれはどこかへ行くのか)と3つにわけて説明しているが、過去や現在の部分はそれなりに読み応えはあるものの、未来の部分は宗教色が強くてちょっとついていけない所があった。それだけ未来について哲学的に語るのは難しいという事なのかもしれないが。 -
20190824 中央図書館
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39043
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ベルクソンについては、逆さ円錐の人だっけという程度で、著作は読んだことがない。この本は入門書とはいうものの、筆者独自の用語が多用されていて、どこまでがベルクソンの思想なのかが少しわかりづらかった。辞書的な意味とは異なるとはいえ「即身成仏」「マンダラ」という言葉を使ったり、マザーテレサの話が出てきたりと、とてもユニークだ。とはいえ、ベルクソンが、19世紀末から20世紀という時代に、自然科学や宗教にしっかりと向き合って存在論を展開したのだということはわかった。
ベルクソンの入門書として良いのかどうかはわからないが、哲学的読み物として面白かった。 -
3ページ進んで2ページ読み直すような感じで、のろのろと咀嚼しながら、年を跨いで読了。
思想や哲学の場合、入門書という体裁でも前提知識のない者には小難しくて読むのを諦めるか、さらっと字面を読み流して終わるのが多い気がするが、本書は時間をかければなんとか理解したつもりになれそうな位置にある。
われわれはどこから来たのか。われわれは何なのか?われわれはどこへ行くのか?過去現在未来...物理学の文脈で「時間とは何か?」的な読み物を読んでいても、結構引き合いに出される「ベルクソン時間」。過去の保存(つまり記憶)を持続するコトが時間なのである。
ベルクソンについては時間論以外にも、(理解できれば)面白そうなネタがありそうだ。 -
持続・直感・行動。
全ての道がベルクソンに通じていたので。勉強。 -
[ 内容 ]
われわれはどこから来たのか。
われわれは何であるのか。
われわれはどこへ行くのか。
この生成と存在の問題は哲学の最重要課題である。
一九世紀の科学革命の成果を取り入れながら、このテーマについて根本的な問題提起を行なったベルクソン(一八五九~一九四一)の思索の跡をたどり、その現代的意味を考える、画期的入門書。
[ 目次 ]
1 “あいだ”と生成―われわれはどこから来たのか(存在と無の“あいだ”;過去と現在の“あいだ”;異交通的生成)
2 進化と痕跡―われわれは何であるのか(生物学と実証的形而上学;分岐と痕跡;知性と横断;開いた動対応へ)
3 神秘系と機械系―われわれはどこへ行くのか(神仏への道;開いた社会と密厳浄土;マンダラと二重狂乱)
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