日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書)

著者 :
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感想 : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310440

作品紹介・あらすじ

立憲国家となった日本は、日清戦争、北清事変、日露戦争とほぼ五年ごとに大きな戦争を繰り返し、台湾と朝鮮という二つの植民地を獲得した。帝国議会が開かれた国内では、藩閥政府と民党のせめぎあいが続く一方、国民統合の動きも見られる。「輝かしい明治」像を問い直しながら、「大日本帝国」が姿を現した世紀転換期の二〇年を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 日清戦争なけりゃ日露戦争もなし。日清戦争なんて戦争したくて仕方ない大日本帝国が仕掛けたような戦争なんだなぁ。

  • 「日本の植民地支配は、台湾や韓国などの「遅れた」地域に最新の科学技術や社会制度を届けたのであり、欧米のような極悪な支配とは異なる、という言い訳が20世紀後半以降の日本に広まりつつあるが、とんでもない間違いである。」
    「憲法の理念と植民地支配という矛盾を抱えた各国が、その思想的課題を解決するため自ら植民地の独立を認めるという経路を辿った諸外国と異なり、太平洋戦争における敗戦という外圧によって「安易に」植民地問題を解決できてしまった日本は、その歴史的経緯を何度でも思い出さねばならない。」

  • この巻は、大日本帝国憲法の発布から第一議会開始を経て、日清・日露戦争の解説、そして、今現在韓国で問題になっている韓国併合まで書かれています。

  • だめだ。どうしても頭にはいってこない。読めない。文字を読んで、えづらが頭にすぐに浮かばない。気がつくと、目だけがページを滑っていて、別のことを考えているか、眠くなる。見出しだけよんで終わりとする。明治維新の頃、日本が西洋の文物思想を漢語に翻訳して、それが中国の近代化に寄与した話はよく聞いていたが、この本で、中国から日本に寄与した例も莫大であることを知った。日清戦争へ行った兵士は、清のあまりの不潔さと臭さに閉口したらしい。なんとか読めたのは、この程度。いづれ、時期をおいてチャレンジしてみる。""

  • 新書文庫

  • <目次>
    はじめに
    第1章  初期議会
    第2章  条約改正
    第3章  日清戦争
    第4章  台湾征服戦争
    第5章  日清戦後と国民統合
    第6章  民友社と平民社
    第7章  日露戦争と韓国併合
    おわりに

    <内容>
    淡々とした記述が進む。与えられたページ数と書きたいことの狭間で著者が悩んだ感じがする。しかし、リアルなおさえた記述が妙に響いたりする。日頃の授業で単純化された描写しかしてこなかったので、こうした本は役に立つ。

  • 断絶した個別の戦争史ではなく、一貫した日本の舵取りの難しさを感じた。良心もあったけど、主流にはならない。主流はプラグマティズムときどき奢りである。朝鮮、清の蹂躙ぶりの原因がつぶさに記述されていないのが残念。しかし、やっと日本の歴史がおぼろげながら浮かび上がってきた。天皇の責任は重かったのだな。

    ・天皇史上初の神前結婚式
    ・不潔と匂いと優劣と殺戮
    ・十九世紀以降のアジアの危機は日本が呼び起こした。
    ・国語の誕生

  • 勉強になりました。

  • 政府と議会の対立と提携、日清・台湾制圧・日露それぞれの戦い、国内の産業育成や文学・メディア、と多様な内容だが、背景にある一貫性が本書からは明確に感じられず、必ずしも一般読者に知識がないであろう語が説明もないまま使われている例もあり、散漫な印象を受けた。特に日清戦争後は政府も議会も「軍事大国の道を進む」(120頁)意見が多数を占めたとのことだが、なぜそこまで受け入れられたのか、本書だけでははっきりしない。単なる世間の雰囲気のみならず、戦争や軍拡は大幅な歳出増という実質的な痛みを伴ったのに。新書の通史という形態の限界だろうか。

    その中で、筆者の主張らしきものをいくつか拾い上げれば以下のとおり。

    ・日清戦争の報道に対する共感が国内で共有されることにより「国民」が形成され、戦後は教育と活字文化の普及が進む。日露戦争後も戦争の記憶の共有が行われる。

    ・アジアは一時平和だったのに、清が弱体だと暴露し、1880年代にアフリカ分割を終えた欧米列強の目を再びアジアに向けさせたのは日清戦争。この点では日本の外交的失敗。

    ・台湾と韓国は日本統治下になり、住民は大日本帝国の「国民」とされたが、日本人である「国民」とは大きな溝があった。また資本は投下されたが、結局は日本による収奪が目的だった。(日本に限らず植民地とは本来そういう構造だろう。台湾と韓国の住民は名目上は「国民」であったが。)

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著者プロフィール

1948年岡山市生まれ、大阪大学文学部卒業、大阪大学大学院文学研究科(博士課程)修了、博士(文学)
著書:『日本近代都市史研究』(思文閣出版)、『国民軍の神話』(吉川弘文館)、『帝国議会誕生』(文英堂)、『日清・日露戦争』(岩波新書)、『日清戦争』(吉川弘文館)、『兵士はどこへ行った』(有志舎)、『「坂の上の雲」と日本近現代史』(新日本出版社)、『戦争の終わらせ方』(新日本出版社)など

「2020年 『日清戦争論 ─ 日本近代を考える足場 ─』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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