高度成長 シリーズ 日本近現代史 8 (岩波新書 新赤版1049)

  • 岩波書店 (2008年4月22日発売)
3.19
  • (4)
  • (11)
  • (38)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 330
感想 : 27
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784004310495

みんなの感想まとめ

日本の政治と経済の変遷を描いた本作は、55年体制から1980年代にかけての重要な出来事や社会状況を詳細に解説しています。安定した統治から始まり、投資信託や万博、金権政治、物価高騰といった現象が続く中で...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いわゆる「55年体制」という政治の季節で安定統治を迎え、その後、1980年代と経済の季節に突入した時期。投資信託や万博、そして、金権政治や物価高騰と、いまも続く社会状況がオンパレード。一方で、革新都政や沖縄返還があったこの時代。そして、首相の犯罪(ロッキード事件)を経て、ジャパン・アズ・ナンバーワンが唱えられた。「ハプニング解散」は記憶にないが、大平政権は薄っすら覚えている。中曽根政権はバッチリ覚えている。このあたりからわが国は高負担なのに「小さな政府」へという感じか。

  • 20250201読了

  • 難しい。55年体制から三木武夫政権の崩壊までを経済的観点を中心に書いたもの。歴史的事実として流れを捉えることはできるが労働争議の背景や、貿易の話など理解するに及ばなかった箇所が殆どであるため低評価。

  • 佐藤栄作って有能かと思ってたけど、結構無策っぽいっすね。長期政権だったのは軽い神輿だったからですかね。2010年代と重なりますねぇ〜。2010年代は何のレガシーも残さず終わりそうですけどw

  • この巻では、日本が太平洋戦争に負けてGHQ等の占領からの独立から石油危機やゆがみまで書かれています。

  • 読了。第二次世界大戦後の日本の政治史・経済史・通商産業政策・外交史(日米が中心)が網羅的に書かれており、一通り短時間で目を通すものとしては有益だ。参考文献も網羅的に掲げられている。

  • 好い事ずくめではなかったんだな。経済成長も歪みが伴っていた。みなが幸せというわけにはいかなかった。目先の喜びが将来の悲劇を孕んでいるようにも。

    全体的にはキレがなかったように思う。底流を見る視点が欠けている。現代史であるので読みやすかったが。できのいい学生のレポートのよう。

    ・経済成長が生活を苦しくした
    ・環境庁は最初一人だった

  • 高度成長を概説する

  • 逗子図書館で読む。正直、期待はずれでした。戦後と戦前の相違は、製造機械を国産化したことです。戦前においては、生産の増加は、製造機械の輸入の増加をともなう。それに対して、戦後は、製造機械は国産化された。ここら辺が、戦前と戦後の大きな違いであると指摘している。この点では、中国は、日本の戦前の段階にあることになります。

  • う~ん、どうなんでしょう
    歴史は繰り返すという事
    高度成長の裏には優遇制度等による政府の経済コントロールがあった事
    興味を惹いた点はそれぐらいでしょうか

  • マクロ経済学に詳しくないので、よくわからない記述がけっこうあった。勉強せないかんなあと思った。

  • 大学受験に向け「戦後史」を学ぶ高校生にオススメの一冊。タイトルの「高度成長」にある通り、メイントピックは経済と政治(主に第1、4章、おわりに)であるが、60年代から80年代にかけてを概観するのに適した一冊である。

  • 戦後最長・佐藤政権は案外やっつけで乗り切っていた。しかしこの時代は政治から公害からなので書くのは大変そうですね。

  • [ 内容 ]
    日本経済の「後進性」が問題にされ、近代化・合理化の必要性が熱心に叫ばれた時代から、「経済大国」としての地位を確立する時代まで。
    「経済成長への神話」はどのように浸透し、また「ゆがみ」を生じさせていったのか。
    人々の欲求と政治の思惑はいかに寄り添い、あるいはすれ違い続けたのか。
    通説に大胆に切り込む意欲作。

    [ 目次 ]
    第1章 一九五五年と一九六〇年―政治の季節(転機としての一九五五年 独立後の政治不安 保守合同と五五年体制 国際社会への復帰 春闘と三池争議 日米安全保障条約改定問題 五五年体制と戦後民主主義)
    第2章 投資競争と技術革新―経済の季節(経済自立から所得倍増へ 投資とその制約要因 「技術革新」と新産業育成 「見せびらかしの消費」の時代)
    第3章 開放経済体制への移行―経済大国日本(ベトナム戦争下のアジア 開放体制への移行 証券恐慌と大型合併 大型合併と企業システム 「成長志向」への異議申し立て)
    第4章 狂乱物価と金権政治―成長の終焉(二つのニクソン・ショック 沖縄返還 列島改造と狂乱物価 二つの石油危機 企業の社会的責任と金権政治)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 【『戦後政治史』→政治潮流を俯瞰的に見る】
    『占領と改革』に引き続き、岩波新書の近現代史シリーズを読んだ。
    この本は、なぜ日本は高度経済成長を遂げることができたかを追うものである。

    論旨は主に以下の3点だ。
    ・経済成長が求められた理由は、国民の完全雇用を第一義に、同時に生産性の向上も求めていたからだ。
    ・質的な「経済発展」ではなく、量的な「経済成長」が追求されたので、成長中には様々な弊害が生じ、生活基盤の整備は遅れた。
    ・経済成長はあくまで手段に過ぎず、経済成長が目的となりえる現代社会の論調には疑問の余地がある。

    そして、経済成長が達成された背景として、政治との強い連関が挙げられる。特に、占領下での政治的決定と55年体制の確立により、経済成長に政治が注力できた。具体的に、基本的人権と戦争放棄を主張した日本国憲法、戦前の寡占体制を防ぐ独占禁止法などが大きな影響力を持っていた。

    現代中国が急激な経済成長を遂げている中、今後中国経済がどのような動向をたどるのか考察するには、日本の高度成長と比較検討することが重要だろう。上の論旨を照らし合わせると、中国の現状と実に似ていることが分かる。

    ただ大きく違う点は、戦後政治体制の中で形作られた日本国憲法などの考え方が、中国には欠如しているということだ。特に、日本の戦後体制は民主主義のもとで国民の総意があったからこそ継続できたのに対し、中国は共産党の一党独裁で、現在の体制は人民の総意ではない。だからこそ、中国では日本以上の様々な歪みが生じていると言える。その点で、中国の成長には大きな不確実性があると考えられる。

    さて次は、高度成長が頭打ちになる中で現れた、新自由主義(新保守主義)について考えていきたいと思う。

  •  岩波新書『沖縄現代史』の著者が、その内容を薄めたのがこのリブレット。

     サンフランシスコ平和条約第3条によって、日本政府の施政権下から切り離され、本土の日米安保条約・行政協定(1960年以降は地位協定)とともに、サンフランシスコ体制の軍事的負担を強いられた沖縄県の悲痛な叫びが聞こえてくるようである。

     戦後の日本本土の人間ははともすれば忘れがちであるが、しかし、日本全体あるいは東アジア全体の軍事バランス・安全保障に多大な影響を及ぼしてきた以前の経緯、また依然として広大な軍用地が存在し、騒音等の公害や米兵による犯罪が根絶されない現状、そして、これからも基地縮小・軍用地返還が漸次進められるであろうことを勘案するとこの問題の重要さが薄れることはないだろう。

     戦後沖縄史の入門としては、非常にわかりやすく内容も適切だと思う。

  • 図書館1階の学士力支援図書コーナーでは、大学の建学の精神に基づいた図書を3つのテーマに分けて配架しています。
    ・アイデンティティを求めて
    ・いかに生きるか
    ・視野を広げる、世界を知る力

    この本は→「視野を広げる、世界を知る力」

    配架場所はこちら→http://libopac.josai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2000032577&key=B129965418711338&start=1&srmode=0

  • 今があるのはどういう積み重ねなのか、を知りたくて買った本。

  • 読みたい順に読んでいる「シリーズ日本近現代史」、4冊目は「高度成長」。このシリーズは最新の歴史研究の結果を踏まえて、従来の史観に疑問を投げているところが魅力だが、本書は単に歴史的な事実を教科書的に羅列しただけに留まり、まったく面白味がなかった。筆者自ら「現代史は専門外」と述べているくらいなので、編集者の人選のミスではなかろうか。

    もっとも、現代史も 1955〜80年ともなると歴史的な評価がまだ定まっていない部分もあり、「疑問を投げかける」も何もないという話もある。しかし、筆者はあとがきで「高度経済成長という観念が時代の産物に過ぎないという主張が本書の底流にある」と述べているので、それなりに意図したところはあったのだろう。残念ながら、本文からはそのような主張は読み取れなかった。

全24件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

武田 晴人(たけだ・はるひと):1949年生まれ。経済学博士。専攻は日本経済史。東京大学名誉教授。現在、公益財団法人三井文庫 常務理事・文庫長。近世から現代までの経済現象をさまざまな視角から研究している。主な著書に『日本産銅業史』(東京大学出版会)、『日本の歴史19 帝国主義と民本主義』(集英社)、『高度成長』(岩波新書)、『日本人の経済観念』(岩波現代文庫)、『日本経済史』(有斐閣)がある。

「2026年 『仕事と日本人 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

武田晴人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×