日本の近現代史をどう見るか〈シリーズ 日本近現代史 10〉 (岩波新書)

制作 : 岩波新書編集部 
  • 岩波書店 (2010年2月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310518

作品紹介

近代の幕開けから一五〇年余、日本は何を求め、どのような歩みを進めてきたのだろうか。そしてこれからどこへ行こうとしているのか。通史を描いた執筆者九名が、各時代の日本を理解するうえで欠かせない根本的な問いを掲げ、それに答えながら、総まとめをするシリーズ最終巻。各章ごとに推薦書を紹介。日本近現代史への導入としても最適。

日本の近現代史をどう見るか〈シリーズ 日本近現代史 10〉 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 加藤陽子さんは他に読んだことがあるので読みやすかったが…。手っ取り早く近現代を勉強しようと思いタイトルに惹かれたが、一つ一つがシリーズの補足的な内容なので大まかに掴むことは難しかった…。

  • 楕円を私もやはり幻想・幻夢するしかない。図書館本。42

  • 読了。

  • 近現代史をどう見るかというより、岩波のシリーズをどう読むか(著者による補足説明)という雰囲気。各章にオススメの数冊が載っているのはありがたい。

  • シリーズのまとめ編。新たな視点もあるが、本編を読んでいれば、まぁ必要ないか。

    ・万世一系神話は、儒教の易姓革命論(君主が徳や仁を失えば、天に見放される)とは相容れない。仏教や儒教は外来思想という認識が根底に。
    ・出雲大社と伊勢神宮の「祭神論争」。伊勢神宮が勝ったから今がある。
    ・津波・火災から御真影・教育勅語を守ろうと死傷した教員などがいた。
    ・ルソー『戦争および戦争状態論』:戦争は敵とされた相手国の政治の基本的枠組み・秩序=憲法に対する攻撃という形を取る。
    ・第一次世界大戦までは国民責任論。第2次世界大戦から指導者責任論。
    ・グローバリゼーションのなかでの新自由主義的国家モデルやフレクシブルな資本編成の全面化と、社会的なリアリティの虚構化は、深いところで結びついている。

  •  本書は「シリーズ日本近現代史」の10巻目で「総まとめ」になるとのことだが、「シリーズの導入」としてもおすすめということで手にとって見た。
     10人の歴史家がテーマごとに分担しており、それぞれの内容は個別には興味深い見識も見られるのだが、当たり前のことだが、やはり視点の違いも痛感した。
     歴史を詳細にみると、通説とはだいぶ違う風景が見られる。
     幕末の幕府と諸外国との交渉で、「幕府の外交」が低く評価されてきたこともそうであるし、明治維新の「天皇」の存在の評価や、その後の明治憲法体制についての視点なども、だいぶ以前とは変わってきているように思える。
     しかし、「日清戦争」や「日露戦争」、「日韓併合」や「満州国建国」などのいわゆる「歴史認識」については、現在、一般に日本人みなが認識を共有しているとはいえないのではないのだろうか。
     そういう意味で、本書のような「近現代史」は実に興味深いが、本書の各項の視点はさまざまである。
     いろいろな視点からの検証という利点もあるだろうが、やはり「雑多」という印象はぬぐえないと思えた。
     シリーズもおいおい読んでみようとは思うが、「日本の近現代史をどうみるか」というのは、あまりにも大きなテーマである。
     歴史家の力量も問われるが、読者自身も相当読み込まなければ納得のいく読後感は得られないのではないか。
     本書は、読後に「驚き」や「充実感」をあまり得られなかったという意味では、ちょっと残念な本であると思えた。

  • 幕末から現在まで約150年を10人の歴史学者が問いを私たちに語りかけてくるような本です。①幕末期の欧米に対して日本の自立をどう守ったか、②明治国家が天皇を必要とした理由 ③日清日露戦争は日本の何を変えたか ④大正デモクラシーとは? ⑤1930年代の戦争とは? ⑥なぜ開戦を回避できなかった ⑦占領改革は日本を変えたか ⑧なぜ日本は高度成長できたか ⑨歴史はどこへ? ⑩なぜ近現代日本の通史を学ぶのか の10編からなります。 幕末の不平等条約というが、日本がしっかり主張していた! 共産党がマッカーサー改革を支持した、という件などは興味深かったです。 

  • シリーズの他の9冊に比べ著者の自由度が高いせいか、「岩波」的な史観がないわけではないが、そういうものとして読めば悪くない。幕末に幕府の対欧米外交は結構頑張っていた(第1章)、明治期に天皇が国家形成に果たしたプラスの役割(第2章)、侵略戦争を「国際共同体に対する犯罪」とする新思想が生まれ、中立国の米が経済制裁を取りえた(第5章)、日本は占領期に完全に変わったわけではなくそれ以前と一定の連続性がある(第7章)、「日本の特殊性」強調への批判(第8章)、といった、通説的な歴史観とは少し異なる新たな視角を提供してくれる。

  • 【資料ID】124164
    【分類】210/I95/10

  • このシリーズの5,6巻を読んだが,この10巻は特に中身が濃い.最も感銘したのは第1章で詳細に述べられた,幕府の外交の再評価だ.よく言われる「不平等条約」について日本側の体制が整っていない状態,裁判制度ができていない点や小国に分かれていたこと,等を加味すると,不平等で良かったとも言える.また,外国人の国内旅行権を10里としたことは,国内産業を守る有力な法だった言え,特筆に値すると評価している.この辺りの研究成果ができるだけ早く教科書に記載されるべきだと痛感する.

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