教育力 (岩波新書)

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レビュー : 96
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310587

感想・レビュー・書評

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  • 教師の資質、教師はどうあるべきかがわかりやすく書かれた本^^

  • 教育に携わる上で必要なチカラ。若いときには売れず、今大学で教えることができるようになってこの職が楽しくてしかたがない、という実感がうらやましい。

  • 本を読みながら、ああ自分が小学生だった時そうだったな、自分の成績が良かった時期は確かにこんな風に思っていたな、と思い出した。先生というものをとても深く研究していると思う。

    “あこがれ”

    あこがれを与えられる先生は生徒をどんどん伸ばしていけると思う。先生に限らず、例えばあこがれを与えられる上司はどんどん部下を伸ばしていくと思う。あこがれを持っている人は周りを巻き込んでいく力がある。私は誰かにあこがれを植えつけられるほどのあこがれを持っているだろうか。

    “向上心を技化する”

    そうか、向上心は技になるのか。私は向上心をいかに保つか日々苦心しているが、技にしてしまえばいつでもやる気を出すことができると目からウロコ。私は飽きっぽいし、集中力に欠ける。自覚している。どうすれば向上心を維持できるか、なんてことは本書には書いてないけれど、自分なりの向上心のスイッチの入れ方を確立したい。

    先生に限らず、社会で強く逞しく生きていくには、とにかくずっと勉強、ずっと学び続けなくてはいけない。

  • 教育の実践書ではないため、具体的な方法については乏しい。
    そのため、それを求めている今の私は、どこか物足りない気持ちで読み進めたわけだが、読書メモを作成し終わった今振り返ると、有意義な深い学びが得られた一冊だったと分かった。

    勉強することの意味、授業論、文化の伝達としての教育・・・

    5年ほどして、教師という仕事に慣れた頃、原点に帰る意味でもう一度読み返してみようと思う。

  • 「いい先生とは何か」の問題提起から、教育について書いてある本。

    いい先生は、必ず発問力を持っている
    生徒が自分で気づき、自分で解決するための質問ができるということ。

    教育は、教えるのではなく、その人自身で育っていくように働きかけることではないかと。
    何か、生徒を掻き立てるような意欲に火をつけること。



    内容は、納得できる部分が多々ありますが
    個人的に●●力という表現だけは、あまり好きではないですね。

  • 「今、なぜこのことをしているのか」の目的意識をひとつひとつ明確に指導することが大切。

    宮沢賢治から引用された文章が好き。

  • レビューというか以下、メモ・・・・・

    「 段取り力」は大学受験など関係ないし、評価されることも少ないが、生きてく上で、特に仕事上で必要で最重要。
    スタートとゴールを結び道筋をしっかり意識化する。
    勉強が嫌いになる理由、着地点が分からない、自分にはできないんじゃないかという不安感。
    「上達の段取りも組んであり、全体が見えている」というメッセージが必要。
    100回失敗したとしてもそれは成功へと近づく一歩、ともいえる。条件をひとつずつ変えて段取りが見えているならそれは証明。
    条件を限定する。条件を安定させて何がいいのか何がダメなのか何が原因なのかを追い詰めていく。
    理科で学ぶ賢い生き方。
    ■教育する立場の者は自ら研究する姿勢をもたねばならない。そして研究を発表する機会をもつこと、うちでいうとこの資格、かな。
    ■個人の力より関係の力をのばせるかどうか
    ■問いを投げかけ、一緒に考える考えさせる。そして頑張って導いた果てのもっと果てに素晴らしい解法を示すことで信頼、尊敬を得る。
    ■ミケランジェロのダヴィデ像・太宰治の走れメロス、ある程度の知識がないとそのすごさが見えない。
    ■川端康成はストーリー自体よりもひとつひとつの語の微妙なニュアンスの積み重ね、全体の雰囲気として一つの世界をなしていて、
    ストーリーだけを見ても文学としての良さは伝わらない、よって英訳向けではない。
    このように文学という種類にもさまざまなものがあるということを英訳を通して考えることができる!考える切り口をどれだけ示せるかに教師の力量を見る。「引き出し」が必要になる。
    さまざまなテキストを生徒に提示できるよう、常日頃から意識して収集する。
    その姿勢を示すことは大きな影響を与える。筆者の学生時代の先生は各地のシダ植物を集めてきては授業で楽しそうに見せてきたらしい。太古の地球からの植物の原初的な形をとどめているそう。毎週いろんなシダを見せられるものだから地球はシダを中心に周っているんじゃないかといった感覚に陥いり、人間中心的史観を脱する 良い学びだったそう。学び続けることは楽しい、ということも学んだそう。


    ■文学など無意味で、実用的な文章だけを扱っていれば論理性がつく、ということは幻想、全ての文章の後ろ側に人の意図があり、それを読み取ることが重要。裏側を見つめます。
    「現代文」が読解力を付けるのに良い教科という。
    ■教科書に載っていることをそのまま伝えるのではなく自分の伝えたいものありきで、なんなら教科書をつくればいいと、たしかにそーだね。
    大学受験で大変おせわになったどっかの予備校の講師の出口さん、
    「現代文」正確にいうとその人の参考書にお世話になりました。その人の参考書は目がウロコでした。
    現代文、つまり国語って、得意ではあったけどぼんやりしててよくわからない教科だった。
    論理的に解く。
    問題に出る文章は読むのではなく解くためにあるのだから極端に言うと理解や共感はいらない!
    試験のための勉強
    人間性を高める勉強は別で。
    試験勉強は大事!
    でも授業中にギターをひきながら歌う先生
    雪が積もれば絶対雪合戦する先生、
    雪について全員に詩を書かせる先生、
    書いた詩はみんなのをまとめて詩集にしてくれた。
    今も宝物としてとってあります。
    試験に関係ないことをしてくれる先生の方が記憶に残ってるんだよね。
    そんな授業はきっと必要!
    人生の奥行を見せてくれるような先生。

  • 私は教育関係者ではないが、呼吸で身体を整え、感情をコントロールし、行動に結びつけることが大事だと実感する。

  • 【配架場所】 図書館1F新書 370.4/SAI

  • [ 内容 ]
    教師に求められるものとは何か。
    あこがれの伝染としての教育、祝祭としての授業、社会に食い込む技術、さらには開かれた体、課題のゲーム化…。
    著者は数々の斬新な視点から、それを明らかにする。

    [ 目次 ]
    序章 教えること、学ぶこと
    1 教育力の基本とは
    2 真似る力と段取り力
    3 研究者性、関係の力、テキストさがし
    4 試験について考え直す
    5 見抜く力、見守る力
    6 文化遺産を継承する力
    7 応答できる体
    8 アイデンティティを育てる教育
    9 ノートの本質、プリントの役割
    10 呼吸、身体、学ぶ構え

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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