変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書)

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著者 : 上川あや
  • 岩波書店 (2007年2月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310648

作品紹介

幼い頃から自分の身体に違和感をもっていた著者は、二七歳のとき「男性」として生きることをやめ、やがて「女性」として暮らすようになった。今、さまざまな困難を抱える人々の声を聴き、見過ごされがちな問題を可視化するために発言をつづける。誰もが自分らしくのびやかに暮らせる「寛容な社会」を創るための熱いメッセージ。

変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 授業のレポートの参考文献として読んだ本。

    どこかで見た名前だなと思ったら過去の授業で性同一性障害を扱ったときに紹介されていたんだわ。
    二年ぶりに再会というわけでした。

    最初の方はエッセイみたいだなと思って新書という形をとらなくてもよかったのでは?と思った。
    政治家なのは知ってたけど政治家になる人でも「政治に興味がなかった」なんて意外な一面にびっくりした。

    学生時代の葛藤に切なくなりました。体の性と心の性が違うのは想像以上に大変なことと思います。
    今回のレポート提出のためにいくつか論文も読んだけれど、それらとあわせて考えることによりいかに自分が無知だったかを知りました。
    本当に私は知らなかった。

    どうしてこうも日本社会は「男」と「女」に分けたがるんでしょうね。

    後半の政治的側面はいろいろとためになりつつも「やっぱり政治ってそういう世界なんだな」と感じた。どの議員が発言力があるとか。
    でもそういう戦い方しかないのかもしれないし、それが政治の世界では正しいのだろう。

    失語症とかオストメイトとか初めて知る言葉も多数でてきました。
    だから映画を見たり新聞や本や読まなきゃいけないんだなと実感しました。

  • 世田谷区議・上川あや氏が
    性同一性障害を公表して議員になるまでの半生記。
    当事者にしかわからない繊細で複雑な心の動きが綴られている。
    区議になってからの仕事にも触れられていて、
    老人や幼児、外国人など、社会的弱者に優しい街を作ろう!
    という意気込みと、その成果が素晴らしいと思った。
    世田谷区内での街頭演説中、たまたま傍を通りかかったことがあるが、
    スレンダーな美白麗人だったなぁ♡

  • カムアウトしたり活動したりする人は、「強い人」で「すごい人」なんだと思ってた。
    だけど、なんだ、やっぱり怖いんじゃん。
    それでも、闘ってくれてるんじゃん。
    そんな当たり前のことを、改めて思い知る。

    自分以外のマイノリティも視野に入れて考えられる人にこそ政治家になってほしい。
    セクマイの中に当然のようにAセクを含めてくれていることが嬉しかった。

  • S367.9-イワ-R1064 000483990
    (岩波新書 新赤版 1064)

  •  性同一性障害で世田谷区議会議員である上川あやさんの半生。

     彼女の人生を読んでいくことで性同一性障害というものが日本でちゃんと認識されて必要な対応がされるまでの歴史(今もその途上)も振り返ることができる。
     ”変えてゆく勇気”というのは個人の人生と社会、両方を変えていくことにかけているのだと感じた。

  • 三葛館新書 367.9||KA

    男性として生まれた著者が、性同一性障害であることを告白し、世の中を変えたいと、女性として区議員に立候補した。議員に立候補するに至った経緯、幼少のころからの自分の違和感、「性同一性障害特例法」の成立とこれから。
                                  (うめ)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=47487

  • 多分前に読んだ記憶はあるのだが、いつ、どこでどんな機会に読んだか忘れてしまったので、Amazonの中古で購入し、再読。

    「特措法」のときに動いた当事者なので、法律がどうできたか、どこで妥協しなければならなかったのか、がちゃんと書かれていたし、あの法律が制定されたとき、必ずしも「万々歳」でなかったことが分かる。ただこの人はすごく現実的な人なんだよね。「取り敢えず妥協できるところは妥協しても構わないから、取り敢えずは形だけは先に作ってしまおう」という。そういうのが「何が何でも戸籍変更を」と言った考えの人と結びついてできたのがこの法律なのだなあと思った。

    しかし上川さんは「この後」のこともしっかり考えているし、そういう点では「同性愛とは違います」と訴え続けた虎井さんよりはずっとマシだと思う。この本には同性パートナーシップも必要だと書かれているし。

    あと議員になってどんなことに注目してやっているか、というのは尾辻さんの「カミングアウト」に近い感じだが、上川さんはそれに加えて「議員をどう使っていけばよいか」まで触れている。

    議員は「浪花節が好き」とのことで、「人権」を直接訴えるよりは「かわいそうな人」になった方が議員の心に訴えやすいと書いてあるが、んー。わたしはあんまり「かわいそうな人」にはなりたくないんだよね。まぁそれはそういうのが好きな人に任せるか(笑)

  • 世田谷区議として活躍しておられる上川さんが性同一性障害と向き合い、乗り越えていかれた半生。
    セクシャルマイノリティーだけではなく、様々な問題に真摯に取り組まれていらっしゃる様子が詳細に書かれていました。
    とても素晴らしい議員さんだなと感じた1冊です。

  • ただGIDについて書くのではなく、マイノリティの実存と、法や行政を変えていくための実際的な手段や権利が示されている。議員という立場に即した書き方で良いと感じる

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:367.9||K
    資料ID:95070012

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