「悩み」の正体 (岩波新書 新赤版 1068)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310686

感想・レビュー・書評

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  • (1) 〜という現状がある(e.g.親になったが自信が持てないという人が増え、「あなたの子育てでいいのだ」と安心させてくれるスピリチュアルな本が人気だ)

    (2) だが、本当はそれは正しくないのではないか(e.g.悩む親に、家族や友人よりもスピリチュアルカウンセラーの言葉の方が響くとしたらむしろそのことの方が問題だ)

    (3) それよりも、〜した方が良いのではないか(e.g.「親になってしまったのだからここから始めよう」と自己を肯定するところから出発するのも手ではないか)

    という流れでいろんな事柄を扱っている。

    [Not good]
    ・いろいろな事柄を取り扱いすぎてとっちらかっている
    ・悩みを何とかしたい人にとっては(3)が一番大切なところだと思うが、とってつけたような分量しか割かれていない。分量としては(2)がほとんどで、「大衆はメディアに流されて愚直に信じちゃってるのよ。けど、私は冷静な目で物事の本質を見れてるのよ」という自意識か透けて見えて嫌だった。

  • 2.5

  • 大事な処方箋はいつも寸止め。
    血を吐くような切実な問いには、
    ケースワーカーのような距離で評論する。
    求める相手が違うのか。
    現代社会の病理を、ピックアップするのはいつもながらの
    手際の良さ。

    (詳細)http://3amop.jugem.jp/?eid=851

  • みんな、なんでそんなに悩むのか。
    生きてるだけで儲けもの、って思っていればいいんじゃないかな。
    私は誰の役にも立っていない、でも私にはとりあえず生きてる価値がある。その前提で、では何ができるか、を考えよう。

  • 2007/7-2007/8 読。

  • 現代社会のなかで、人々の悩みの中身も変わっていく

  • どちらかというと女性向けの本だったような気がしますけど。

    人間ですもの。やっぱり悩みはありますよ。

    いろんな悩みが定型的に解決できるとは思っていないけど、そのい糸口はどこかに転がっているかもしれません。


    そのいとぐちをみつける第一歩として読んでみてはいかがでしょうか。

  • 人生に落ち込みや悲しみはつきもの。立ち止まってもため息ついてもいいのだ。気分は変わりやすいものであるし、それを止めることは難しい。
    奉仕する人の多くは相手のためだけにではなくて、そうする自分に満足したくてやっている。外からみればいくら幸せであっても本人が「つらい」といえば本当に辛い。同じ涙を流しても、外から見ればその苦しみの質も量も違う。しかし、どちらもそれなりに悩み「私は不幸だ」と思っていることは同じ。「私は不幸だ」「私は辛い」と一旦思ってしまえば他の人の不幸や辛さを想像してそらがうすまるということはない。P91.92. ’07.12.16

  • 9/24

  • 【070921】

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著者プロフィール

たくましいリベラルとして、右傾化する政治状況から現代社会の病理まで、メスをふるう行動派知識人。1960年生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部教授。『若者の法則』『ぷちナショナリズム症候群 若者たちのニッポン主義』『生きてるだけでいいんです。』『弱者はもう救われないのか』『「悩み」の正体』『リベラルじゃダメですか?』ほか、著書多数。

「2017年 『憲法の裏側 明日の日本は……』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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