ウェブ社会をどう生きるか (岩波新書 新赤版 1074)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310747

作品紹介・あらすじ

大きな話題のウェブ2.0。いったい何が新しいのか。どのようなことが可能なのか。民主的平等主義という美名のもとで、逆に、社会的な格差はますます広がっていく懸念はないのか。情報やコンピュータの本質を基礎から考え直し、社会全体として、真のIT革命実現にむけて、今どういう方策をとるべきかを問う。

感想・レビュー・書評

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  • 地方分権。地方から活性化。そのためのウェブの活用。

  • ちょっと古い本なので、今読むと微妙に感じるところもあるかな?というか、今のWebの移り変わりの早さを実感する。

  • 見逃していた本を古本屋で見つけて購入しました。5年前に出版されているのでずいぶん事情も変わっているのでしょうが、私には細かいことまでは分かりません。SNSについての記述もありますが、私自身は、mixiを、ブックレビューを書くためだけに使っています(当時)。自分が読んだ本を他人はどんな風に感じているのか、それが知りたくて一手間かけて掲載しています。最近、face bookもはじめてみましたが、どう活用していいのか分からず終いです。最初は情報の理論的な話から、ウェブ2.0の具体的な話、そして最後には政治や経済の話にまで及びます。私自身が、このウェブ社会をどう生きればいいのか、どうすればうまく活用できるのか、その辺の具体的な方法は結局つかめないままでしたが、教育に関する記述は少し感じ入るところがありました。「しみ込み型教育」と表現されていますが、「場」の中で暗黙知の体得をうながす。「教え込み型」「知識つめ込み型」の教育ではなく、師匠や先輩から「わざ」とか「知恵」を自然と身につけていく、そういう教育が、このウェブ社会だからこそ必要になってくる。その通りだろうと思います。そういう意味では、まだまだ残っている日本の仕組みは捨てたものではないのです。そう考えると、カリキュラムとかシラバスとかヤイヤイ言うよりも、先生自身が学ぶ姿を子どもたちに見せるのがすぐれた教育なのかもしれません。

  • 西垣通の書いたものは相変わらず難解.
    Web2.0,SNS,2007年問題など学術的に高尚ではない流行りものを取り上げているのに難しい.
    でも,多少は分かるところもある.

  • 第4週 2/1(水)~2/7/(火)
    テーマ メディアとコミュニケーション

    ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00173071

  • すごくちゃんとした情報にもとづいて議論しようとしている。
    「生きる意味を検索できるか。」は、本質を突いた問いかけだと思う。

    しかし、何か違うような気がする。
    オンラインゲームやネットカフェに生息するウェブ社会に埋没した人達や、
    仕事上で毎日WEBの更新をし続けなければならない人達に、響かないような内容ではないだろうか。
    著者が、ウェブで何をしたいかが明確でないと、第三者的な評論に陥っているのかもしれない。

  • まぁ、目新しい知識は得れなかったのは残念だけど、ネット社会の浸透で開ける曙光として集合知、地域発信型メディアを挙げていて、それを担うのは団塊世代が妥当である。
    ウェブ2.0は今までの同種大量生産・消費からロング・テールビジネスモデルを可能にした。等々。
    個人のこころの仕組みはオートポイエティック・システムであり、厳密に言えば客観的世界など存在しない(基礎情報学からみれば)。
    同著『こころの情報学』では、個人のこころはオートポイエティック・システムとアフォーダンスによると述べてます。
    総評として興味深い内容でしたが、個人的にはもう少し踏み込んだ内容にしてもらいたかったな~。

  • 「そもそも情報は伝わらない」「生きる意味を検索できるか」など章立て名に表れている問題意識がいかしている。

    以下、抜き書き。

    ・意味を固定化する規範化作用が、国家権力というより国家規模のコマーシャリズムから生じていることに気づかねばなりません。

    ・機械と生物の相違はいろいろありますが、本質的なのは“時間”との関係です。

    ・注目すべきはことは、場に拘束されない宗教である一神教と「情報」の関連です。

    ・もし仮に適切なメディアを設計し運用できれば、そこに新たな社会システムが出現することになるはずです。

    ・大切なのはわれわれが生き延びていくための「知恵(wisdom)」であり、それは社会情報から精選されたエッセンスであって、身体をもったわれわれ人間が随時、あたえられた状況や文脈に応じて紡ぎ出すものです。

    ・私は二一世紀の日本は「ハイパー(超)多極分散国家」をめざすべきだと考えています。

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著者プロフィール

東京経済大学コミュニケーション学部教授/東京大学名誉教授

「2018年 『基礎情報学のフロンティア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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