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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004310778
みんなの感想まとめ
テーマは、エスペラントという言語の深い背景とその思想の探求です。著者は単なる言語の解説にとどまらず、エスペラントが生まれた歴史的な経緯や、さまざまな思想との関連性を明確に示しています。このアプローチに...
感想・レビュー・書評
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「エスペラント」という謎の響きに前々から興味深々だったので読んでみた。
エスペラントの単なる説明に留まらない、エスペラントがうまれた歴史的背景や思想をわかりやすく解説しています。
「世界語」であるエスペラントが、さまざまな思想と結びついて使用されてきた様が興味深いです。
ちょっとやってみたいなエスペラント。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
骨太な学者の著書。
エスペラントの入門書でもなければ、エスペラント礼賛書でもない。なので、そういうのを期待する向きには不向き。
エスペラントの存在について、健全な疑問がいろいろ湧くタイプの人には、とりあえずその疑問を解いていく入口に立つための案内書として、ぜひ読むことをお勧めする。 -
『爆笑問題のニッポンの教養』(NHK)で紹介された
一橋大学名誉教授の田中克彦さんの本。
テレビで見たとき、おじいちゃんなのに、
考え方は若いし、分かりやすく説明してくれるし、
この人おもしろいなぁ~って思って借りてみました。
…感想は、
エスペラント語の発祥から、アジアにおける
エスペラントまで多岐に渡ってエスペラントに
ついて書かれているんだけど、特におもしろいのは
エスペラント語の構造のところ。
ここを読むだけで、ほとんどの文法が理解
できてしまうんじゃないかってくらい、わかりやすい。
説明もそうだけど、エスペラント自体が、
本当に学びやすく作られた人工言語なんだって
実感した。今まで、エスペラントの本を
ぱらぱら見ても、フランス語みたいだし、
世界の共通語っていうわりにラテン語中心で、
全然アジアの言語が考慮されてないじゃないかー。
って思ってたけど、これは、ちょっと言語学を
かじって、実際エスペラントを勉強した事もない人が
調子乗ってよく言うことみたい笑
まさにそれでびっくりした。
実際は、英語に見られる語尾が活用する屈折語よりも、
日本語のような膠着語よりで、不規則活用が全くなく、
名詞・形容詞・動詞や反対語などが規則どおりに
派生されて作られてるから類推しやくて覚えやすい。
発音も、ほぼ綴りどおりで、難しい発音がない。
すごく学びやすくて、おもしろい言語なんだ!って
よく分かりました。
ザメンホフすごいなぁ。
そして、この田中克彦さんは、
多言語を操れるみたいだけど、決してひけらかした
ような文章ではないし、初心者にも分かりやすく、
でも高尚な日本語を使っていて、読み応えがあって
とてもよかった♪
エスペラントは、民族も国家も歴史も文化も何もない
言葉。だから、学んでいる人や話している人が
そのイメージとなる。
…っていうのがほぉなるほど~っと思って、
複数の民族が対立しあう国で育ったザメンホフが、
何の背景もない新しい言葉を作ったのも
納得できるなと思いました。
ぜひ著者の授業を取りたかったけど、名誉教授は
授業ないらしい(?)ので残念。
他の本も読んでみます♪ -
#2024年に読んだ本 29冊目
#4月に読んだ本 5冊目
エスペラント語なんてものがあるのを
最近まで知らなかった
どこの国の言葉でもない
つくられた計画国際語の中で
わりと普及しているもののようだけど
現在の浸透度はいかなるものだろう…
どんなもんか入門書的に読んでみたけど
ちょっと読みにくかったですわ…
いろんな外国語の文法のクセとか
そもそもわからんしな
当たり前のように
知らん人の固有名詞が多い -
エスペラントのことをほとんど知らない私にとっても、わかりやすくて、よかったです。
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エスペラントの歴史と意義が中心。
簡単な文法も紹介されているけれど、あくまでエスペラントの考え方や意義を説明するための、予備知識という感じが強い。
エスペラントの背景を知りたい人向け。
文法だけを学びたいのであれば、語学書コーナーで他のエスペラント語の本を選んだほうが良いかもしれません。
中国にエスぺランティストが多いというのは、意外でした。
欧米じゃないからこそのエスペラント活用の道というのも、あったんですね。 -
いわゆるエスペランチストではない田中克彦先生の書いた、エスペラント導入本。文法書ではないものの、エスペラントがいかなる言語であるか、というくらいまでには理解できるようになっている。
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ヒトラーはエスペラント活動を禁止した。
人類を民族や国家に分けるのはまさに言語の仕業である。したがって人間がこれまでのような仕方で言語を使っているかぎり、人類は一つになれない。 -
人工言語エスペラント語を紹介。
第2章では、簡単なエスペラントを紹介している。確かに単語が分かりやすい、一目で品詞、時制などが分かるようになってある。誕生して、120年も経っていること、中国にエスペランティストが多いこと、実は言語学者にはあまり受け入れられていないこと、などが意外で、印象に残った。 -
大幅な国際化、もはや英語ができるだけでは通用しない、という時代がやってきた。
俺自身アメリカ生活10ヶ月をもって英語を普通レベルの会話は辛うじてでき、カナダと大学の授業を通しフランス語、さらにチェスの影響と現在の国際情勢を見て興味を持ち今学習中のロシア語、と多くの言語に手を出している。
そんな中上記3言語とは全く性質の異なる言語・Esperanto。
人工言語であり、ネイティブスピーカーというものはほぼ存在しない。
話者人口もけっして多くはない。
それでもこの言語を学ぶ意味は何か。
その答えを俺は「言語とはどういうものかを理解する」ということだと感じていたし、この本の中身はそれを手伝ってくれた。
自然言語で発生する「異言語間ではたいがい通じない」ということへの、過去の人々の考察、意見を基にEsperantoができる経緯を語り、現状はどうなのか、ということに言及している本。
けっしてEsperantoの学習書ではない。 -
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なぜかエスペラントです。特にエスペラントに興味はなかったのですが
図書館の新館コーナーにあったので借りてみました。
予想以上に面白かったです。言語は、やはり話されてなんぼですね。
実際にもっと普及していて、国際共通語として確立していれば
だいぶ楽なんだろうなと思います。特に英語が主流とされている領域の
方々は・・(私も含め)。
作られた言語は変化も規則的で非常にロジカルなのですが、
言語として機能するには使われることが大前提なんですよな・・
そしてコミュニケーションには相手と同じ言語を使うのが基本なので
少数言語が淘汰されることはあっても逆はなく。
そういう意味で第2段階目がクリアできずに自然言語になれないのかなと
ぼんやり考えてました。
皆が第2言語をエスペラントにでもしてしまえばいいんですけども。
日本語も考えてみれば全くもって美しくなくコスパの良くない言語です。
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異国間の交流に活かすべく万国共通の言語を造りだす運動が真剣に検討された時期があった。そんな「計画言語」の最右翼であるエスペラントの辿って来た歴史を紐解くと見えてくる国家と国民と言語の関係。現在は取り合えず英語を習っとけ的な風潮があるけれどエス語が紹介された当時の日本はそうではなかったのかも。いわゆる日本語ブーム本ではないけれど、この国で日本語を話すことについて深く考えさせられる。
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エスペラントの文法も多少紹介してあるが
主にエスペラント成立の歴史的背景と、
エスペラントの認知における歴史的背景が紹介してある。
エスペラントは語彙の七割近くをフランス語から取り、
その他スラブやゲルマンなどの基礎のほぼ全てを
ヨーロッパ諸語でまかなって成立した言語である。
エスペラントが成立した時には英仏独を中心に
ヨーロッパでは大文明語が成立しており、
今更そのような言語は勉強する必要がないという認識から
ヨーロッパでよりも、むしろアジアでもてはやされた。
漢字が文明の発展を妨げている、社会主義に関係している、
宗教の言語になるなど、純粋に言語のみならず
国家から切り離されている言語だからこその問題を包含している。
有名な言語学者が改定案なども提出したが、
そのことによってエスペラントを支持する人々に批判された。 -
貸出状況はこちらから確認してください↓
https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00187765 -
本書はエスペラント語が誕生するまでの経緯や人口言語としての特徴に触れる。本書によると、ベイシック・イングリッシュなど、過去にいくつかの人口言語の普及しようと
努めた者がいたが、法則性の複雑さから、思った以上に普及しなかった。それに対して、エスペラント語は、言語にありがちな不規則の要素を排除しているといったように、誰が学んでも容易に習得できるように構成されている。さらに、ヨーロッパ諸国よりはアジア諸国で熱狂的に支持されており、宮沢賢治や新渡戸稲造など何名かの日本人は、エスペラント語に熱中していた。 -
交換本にて入手。書き込み多し
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ことばって何てすばらしいんだろうか、そしてとりわけ日本語のこの優雅で融通無碍のしなやかさと言ったら!と、とにかくほめたたえておくのが、今の時代の健全な日本国民が、世の中を無事渡っていくための通行相のようになっている状態である…
らしい。
こんな書き出しの本。
一体何があった。
各民族固有の言葉を、不合理で、曖昧で、コミュニケーションの阻害になっているという人が、世界共通語として人工的に作られた言語である、エスペラントについて語る。
と言うか、エスペラントについての記述は少ない。
その思想の展開と影響と歴史を、積極的に述べるのだ。
面倒臭い。
共通の意思疎通が図れると言う意味でエスペラントに興味はあったが、それ以上ではない。思想なんかいらない。歴史と文化を尊重しての、人間だと思ってるし。
もちろんそう言う主張があっても全然良いんですが、読みたい本ではなかったわけだ。 -
昔観たアニメの挿入歌にエスペラントが使われていたのを思い出して読んでみました。
第2章でエスペラントの文法について、簡単に説明されています。
私の関心は主にこの第2章にあったのですが、本書の重心は違うようです。
第1章と第3章は、エスペラントと競合する人工語や、エスペラントに向けられる言語学上の批判のお話。
そして第4章は、題名が「アジアのエスペラント」。
つまり本書のテーマは、エスペラントそのものというより、エスペラントにまつわる歴史です。
それは1900年前後における後進国(日本、中国…)やアナーキストの歴史になります。
なぜなら、英仏のような大国は自国の言語を推進したがるので、エスペラントを使うのは自然と小国や反政府勢力になってしまうからです。
(なぜか創案者のザメンホフについては、そこまで詳述されない。)
本書はエスペラントに好意的です。
後進国と左翼勢力にも好意的です。
しかし、本書を通して読むと、「エスペラントを好む勢力が後進国とアナーキストだったから、エスペラントが普及しなかった」という印象を受けます。
20世紀前半の人々は、何かひどくチグハグなことをやっているような印象を受けるのです。
音を聞くと美しいエスペラントですが、時代のせいで異端の言語になってしまったのではないかと、少し悲しくなりました。 -
899-T
閲覧新書 -
●エスペラントについて存在は知っていたけれど、どういった背景で生まれて、どのような言語なのかは知らなかったので、興味深く読めた。
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