演出家の仕事 (岩波新書 新赤版1105)

  • 岩波書店 (2007年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004311058

みんなの感想まとめ

演出家の仕事に必要な多様な視点や聞く力について深く考察されており、人生を豊かにする要素が詰まっています。著者は、演出に必要な要素をさまざまなエピソードを通じて語り、演劇だけでなく他の芸術作品にも通じる...

感想・レビュー・書評

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  • (岩波新書 新赤版1105)
    http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0711/sin_k387.html
    [要旨]
    演出家は日々何を思い、どういうことをしているのか。そもそも演劇の力とは?第一人者によるスリリングな演出論。作品選びや劇作家たちとの対話、稽古場での実践、俳優養成の思想など。大勢の世界の演劇人との出会いも紹介。巻末に、井上ひさし氏の新作芝居が初日を迎えるまでを赤裸々に綴る「『ロマンス』演出日記」を収録。写真多数。
    [目次]
    第1章 「聞く」力;第2章 戯曲を読む;第3章 稽古場から;第4章 「時代と記憶」に向き合う;第5章 世界の演劇人と出会う;第6章 俳優とはなんだろう;第7章 演出家になるまで

  • 演出家という仕事は多方面へ意識や興味が向かないとできないのだろうと思った
    人生を豊かにするというのにも直結するのでは?
    聞く力はどの分野においても必要になる力だと思う。

  • ふむ

  • 演劇が大好き

  • 国立劇場の学校があるんですね〜

  • 演出に必要なものは何か。『何を見て、何を聞くか』
    聞こうとしない人には、何も聞こえず、見ようとしない人には、何も見えない。
    『ものを聞くことは、音と音の隙間から、何を聞きとるかということ』
    聞く力とは何か起こったときの音を聞くことだけではなく、その裏で支える人間の心の動きを聞くことが大事。

  • 1本の舞台が出来るまでの過程や海外も含めた演劇界に関わることが詳細に記載されており、舞台鑑賞が好きな私にとっては目を輝かせながら一気読みしました。

    また栗山さんの紡ぐ言葉が心にすごく染みる。

    冒頭の『現代には相手の話を聞く力が大事』話を発信するだけでなく
    話を聞くこと。またその話に出てくるその人のこころの動きに傾
    聴するということをおっしゃっており、感銘しました。

  • ●演出家の在り方について解説した本。

  • 筆者の栗山民也は舞台演出家。
    2019年、こまつ座『組曲虐殺』(作:井上ひさし)の演出を務める。

    小林多喜二(作家):井上芳雄
    田口瀧子(多喜二の恋人):上白石萌音
    伊藤ふじ子(多喜二の妻):神野三鈴
    山本正(特高刑事):土屋佑壱
    古橋鉄雄(特高刑事):山本龍二
    佐藤チマ(多喜二の実姉):高畑淳子
    音楽・演奏:小曽根 真
    https://horipro-stage.jp/stage/kumikyoku2019/

  • 演出家の仕事のお話だけれども、
    この本の中には、経験がいかに大事かを
    教えてくれるものがあります。
    実際に見て、身にしない限り身につかないのは
    やはり演劇の演者、そしてそれを作る人たちが
    もっともなのかもしれませんね。

    そして、答えの出ない話題に関しても出てきます。
    演劇でもよく扱われる戦争に関して。
    実は著者は悲しきかな、両親が戦時中の
    一番の災禍に見舞われた人なのです。

    特に父親。
    詳しくはここでは避けますが、
    えぐいです、心が痛くなります。
    これを読むだけでも戦争がいかに愚かかを
    痛感させられます。

  • 【内容紹介】
    著者:栗山民也
    通し番号:新赤版 115
    ジャンル:書籍 > 岩波新書 > 芸術
    刊行日:2007/11/20
    ISBN:9784004311058
    Cコード:0274
    体裁:新書・並製・カバー・238頁
    定価:本体760円+税
    在庫:在庫僅少

     演出家は日々何を思い,どういうことを行なっているのか.そもそも演劇の力とは? 第一人者による平易でスリリングな演出論.作品選びや劇作家たちとの対話,稽古場での実践,俳優養成の思想など.大勢の世界の演劇人との出会いも紹介.巻末には,井上ひさしの新作芝居が初日を迎えるまでを赤裸々に綴った「『ロマンス』演出日記」を収録.
    https://www.iwanami.co.jp/book/b225893.html


    【目次】
    はじめに――握った手のひらを開く、そのあいだに無限の表現がある [i-iv]
    目次 [v-viii]

    第1章 「聞く」力 001
    何を見て、何を聞くのか/空白にこそ面白さは生まれる/いかに耳を養うか/アンサンブルに必要な「聞く」ことの力

    第2章 戯曲を読む 021
    とにかく戯曲を読むことから/新人劇作家の戯曲/再読の愉しみ/チェーホフ劇からの声/キャスティングへのステップ/異質な才能のスタッフを集める/劇作家の横顔

    第3章 稽古場から 049
    稽古場という場所/稽古場を選ぶ/「本読み」からはじまる/せりふと動きの「立ち稽古」/ハワード・デイビスの稽古場から/さまざまな演技術/「聞く、触れる、掴む」/俳優としての想像力/濁った声の練習/「駄目出し」は良かったときに/「わかった」ときより「気持ち悪い」ときのほうがいい/未知の声を出してみる/リアリズムを見つめる/演出家と俳優との、いくつかの関係

    第4章 「時代と記憶」に向き合う 083
    世界を歩く好奇心で/井上ひさしの戯曲から/戯曲に込められた「音の力」/戦争を題材にするということ/アウシュヴィッツ強制・絶滅収容所を歩く/「時代と記憶」に向き合う/小ざな空間での演出、そして翻訳/オキナワ、そしてヒロシマから/オニールと三好十郎/「ロボット」とは/ミュージカル『阿国』から『マリー・アントワネット』へ

    第5章 世界の演劇人と出会う 119
    「真実」を見つける場所で/誰のための劇場か/劇場の機能/舞台を支える批評/ピーター・ブルックの「劇場」/ペーター・シュタインの『三人姉妹』/太陽劇団との出会い/イスラエルの劇作家ジョシュア・ソボル/一本の線と三十八度線/カエルはどこにいるのか/シャン・カーンの私戯曲

    第6章 俳優とはなんだろう 153
    演劇人の養成/「まなびほぐす」ということ/海外演劇研修事情/俳優の才能とは/自分自身を知る/いろいろなカリキュラム/現役俳優のための「リフレッシュメント・コース」/演出家のための教科書はない

    第7章 演出家になるまで 179
    自分自身を知ることから/父母が死ぬまで言わなかったこと/戦場の父の台本/奇妙な一人の女の姿/音楽と文学とインドと/熊に出会う/芝居へ/演出助手として学んだこと/演出家としての出発と父の死/演出家になるために

    おわりに 203

    『ロマンス』演出日記 [207-221]
    一演出家のブックリスト [6-7]
    栗山民也演出・初演作品一覧 [1-5]

  • 井上ひさしの演出を多く手がけている。
    日本の演出家に決まった手法はない。
    演出家のブックリスト。

  • 自分でへん、気持ち悪いと思うことがスタート。
    何事にも縛られず、ナチュラルに、ニュートラルに、そしてラジカルに生きること。

  • 150228 中央図書館
    著者の栗山は、60歳くらい。井上ひさしの戯曲の演出を多く手がけた。特定の劇団に深入りせずフリーの演出家は、珍しいらしい。
    芝居の演出、あるいは戯曲を実際の演劇空間に立ち上げる仕事はどのようなものであろうか。オーケストラの指揮者というのとは少し違う。むしろファシリテータ・・すなわち俳優、スタッフがコミュニケーションしあう空間から、できるだけ新しい感性、気づき、一期一会の「体温」を持った演劇空間を提供するための、マネジャーあるいはコーディネータというわけだ。

  • エッセイなのかもなあと思うけど。
    演出家が仕事について語った本。最後の芝居作りの過程は面白かった。あとはちょっと覚えてない。なるほどーと思ったこともあったけど、ぼんやり読んでしまった。何が言いたいのかはあんまりわからないし、作者も何が言いたいとか、別にないんだろう。

  • -------------------------------------
    所在番号:新書||771.6||KUT
    資料番号:20087851
    -------------------------------------

  •  新国の演劇部門芸術監督栗山民也の書いた「演出家の仕事」を読みました。

     従来の鈴木忠志、木村光一、蜷川幸雄、唐十郎などが持ち得なかった演出家養成コースという日本の貧弱な演劇環境の中で、自らの出自、大学環境で、あるがまま、栗山の判断のままに、進んできた結果として、今があるという現実に、一人の男との生きざまを淡々と唄っている。
     栗山さんは新国観劇の折、偶々みかけた程度しか知りませんが、彼の醸し出す雰囲気がまるでムーミンのようで、気に入っている演出家です。(S木TDSやN川YKOからは感じ得ない、あるがままの自分を持っている男、のような気がします。)

  • 井上ひさしさんの演劇など手がけている、演劇の演出家さんの本。
    1950年代生まれの方。自伝部分。演劇論。エピソード。
    自伝部分が面白かった。ヒトはどうやって演劇の演出家になるのか?というドラマが淡々と書かれてます。
    自分としては職業的興味もあったけど、そのヘンは割と思いとか情熱とか抽象論が多く(当り前ですが)、特に興奮はなし。こっちがかなりスレた読者なんで。。。
    あと、若干
    海外事情紹介&賛歌多し。ちょっと読み物としてはソコ、やや興味薄かったかなあ。僕の感想としては。
    ただ、「こんな演劇あるんだ」「こういう本があるんだ」とか、リアル具体的な情報が、栗山さんの情熱付きで、知れる。情熱のない情報はいくらあってもねえ。面白かった。割りに飛ばし読み気味かもですが。

     いちばんゾっとしたのは、読みながら、「この本、俺、読んだことある気がする」と、思ったこと。ありえる。でも確信ではない。疑惑は永遠に晴れないだろうが。。。

  •  日本を代表する演出家、栗山民也が自身の演劇観・演出観などについて書いた本。
     自身の生い立ちについて記述した章もあり、非常に興味深く読了した。
     
     栗山の父親は母の前夫の戦友で、夫の遺骨を届けに来たその男性は、遺骨を届けた後、その地にとどまり、栗山の母と結婚したという。両親の生前、栗山はその話を聞かされていなかった。
     さらに衝撃的なのは、その父親は闘病の末に自死したということ。栗山はそのことも含め、冷静な淡々とした筆致で記述している。
     その文体からは、栗山の深い悲しみと、人の心の闇には、それが実の親であっても人は到達できないという恐れのような感情を感じ取った。

     意外だったのは、栗山が演出家になったのには、偶然の要素が強かったということだ。その演劇人生のスタートが、私の大好きな小沢昭一の劇団だったということもうれしい。(喜ぶのは変かもしれないが)

     栗山の以下の文章は、演劇を見て、それについて文章を書く自分にとっての標になるのではと思っている。

     「芝居のつくり方は、それぞれの方法でみんな違っていて、そのどれが正しいかなどということは、まったくないのでしょう。とくに私は、これだという流儀や文法を守ろうとも思いませんし、もしあるとしても作品ごとに演出の方法を変えるというやり方を採ります。(p199)

     これは見る側に引き付けて読むと、正しい演劇などなくて、見ていて面白いとか、心に残るとかそういう基準で作品を評価すべきだということだろうか。どんなにくだらないテーマでも面白みや美しさがあればよしとする、そんな評価の軸をしっかりもちたいと思った。
     
     

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