エビと日本人 2 (岩波新書 新赤版 1108)

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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311089

感想・レビュー・書評

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  • 前著、「エビと日本人」から二十年、エビも変われば、日本の食卓も変わる。そして、日本の地位も変わる。

  • インドネシアのマングローブの森から日本の食卓まで、グローバル化の一端を垣間見させてくれる本。統計も普段は目にしないようなマニアックなデータが並んでおり面白い。日本人は年間85尾のエビを食べているそうだが、かつて主流であったブラックタイガーから、より成長が早く病気にも強いバメナイという白っぽいエビになっているそうだ(全く気がつかなかった。。。)。生産性向上の努力はここにも顕著で、マングローブの森(木炭としても高品質で、日本にはかなりの量が木炭として輸入されている)は切り開かれ、過密な養殖池で、抗生物質を投与されたエビが日本に入ってきている。

  • 7/16

  • 何気なく食べているエビ。しかし、食卓にあがる前には、様々なステージがあり、現状があった。
    マングローブから、津波被害から、食糧自給率から。
    エビから日本の食糧問題まで学べる本。

    2008年06月04日読了。

  • 普通にご飯を食べていてもそのご飯の素材をつくってくれた人とつながっている。そのつながっている先は 今の日本では世界中なんだよね。昨日は イタリアのチーズからダイオキシンが出て輸入禁止になり イタリア料理店で提供できないメニューが出てきている というニュースが流れていた。 

  • 歴史的な名著『バナナと日本人』から続いているような国際社会、特に発展途上国の自然と社会と日本人などの消費がいかにつながっているか書かれている。ただ、20年前に書かれた前著よりインパクトに欠けており、少し期待はずれな面もある。

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著者プロフィール

1943-2013年。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程中退。上智大学外国語学部教授。早稲田大学アジア研究機構研究員教授を歴任。
著書: 『スンダ生活誌――変動のインドネシア社会』(NHKブックス、日本放送出版
    協会。2014年『インドネシア・スンダ世界に暮らす』と改題。岩波書店、岩波現
     代文庫)
    『小さな民からの発想――顔のない豊かさを問う』(時事通信社、1982年)
    『スラウェシの海辺から――もうひとつのアジア・太平洋』(同文舘、1987年)
    『エビと日本人』(岩波書店、岩波新書、1988年)
    『サシとアジアと海世界――環境を守る知恵とシステム』(コモンズ、1998年)
    『グローバル化とわたしたち――国境を越えるモノ・カネ・ヒト 』(岩崎書
     店、2006年)
    『エビと日本人Ⅱ――暮らしのなかのグローバル化』(岩波書店、岩波新書、
     2007年)
    『ぼくの歩いた東南アジア――島と海と森と』(コモンズ、2009年)
    『パプア――森と海と人びと』(めこん、2013年)
    『海境を越える人びと 真珠とナマコとアラフラ海』(共編著、コモンズ、201
     6年)

「2023年 『小さな民からの発想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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