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- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311102
感想・レビュー・書評
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周囲や自身が当事者というわけではないのですが、こうしたテーマの本を読むと、障害という枠組みそのものについて考えさせられる。障害にはどのようなものがあり、それぞれ程度の差がどれだけあるのか。そのことが、障害児の教育、障害者の社会進出を図る上では外せない、理解すべきテーマとなるでしょう。そして、もうひとつ考えさせられるのがコミュニケーションですね。 障害児教育の変遷、法律の整備すべき点、現場の声など必要な要素が記載されており、10年後の今読んでも色あせない内容だと思います。
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障害者教育について専門的で、紙幅の関係上それほど概念定義など丁寧にしているわけではないので、初学者が読み進むにはややしんどい感じがしたが、著者の主張と現状の問題点はよく理解できた。前半は障害児の発達権について、後半は発達権を保障する特別ニーズ教育の、とりわけ制度論的問題点を考察した内容になっている。統合教育の理念そのものは結構だが、問題はマンパワー的にも財政的にも裏付けが乏しいなか、特別支援教育への役割期待が大きくなっているということ(地域との連携…etc)。障害者にまつわる教育行政をマクロに理解する上でよい。