金融権力 グローバル経済とリスク・ビジネス (岩波新書 新赤版1123)
- 岩波書店 (2008年4月22日発売)
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感想 : 25件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784004311232
みんなの感想まとめ
リーマン・ショック前夜の金融界隈の緊迫した状況が詳細に描かれ、サブプライム・ローン問題が引き起こした金融システムの危機が明らかにされています。著者は、各国の論者たちがどのように問題を捉え、何を考えてい...
感想・レビュー・書評
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リーマン・ショック前夜の金融界隈の状況が活写されている。
サブプライム・ローン問題で市場全体が不良債権の猛毒を抱えきれなくなって自壊してゆく過程について、どこに問題点があり、各国の論者たちが何を考えていたか、当時の視点で簡潔に述べられている。
本書の刊行後、リーマン破綻により世界中の金融にきわめて大きな災厄がもたらされるが、それは世界中の富がアメリカ資本に収奪された"結果"であって、その"進行プロセス"を経済学的観点から俯瞰し直したい読者に、特に一読を勧めたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
覚えてないので、もう一度読む
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サブプライムローン問題が示したもの―金融システムの危機
金融の変質―「金融技術」の仕組み
リスク・テイキングの理論―シカゴ学派の論客たち
新金融時代の設計者たち―ミルトン・フリードマンを中心に
リスク・ビジネスのはてに―脆弱な金融
金融権力に抗するために―新たな秩序への道筋
著者:本山美彦(1943-、神戸市、経済学) -
ヒックスによれば、経済学は将来の不確実性に対応するようにはできていない、という。
これはヒュームの歴史的因果律論にもとづく。
リスクの計量化手法の発達は、資源の時間的空間的有効利用を大いに助け、経済の発展とより豊かな社会の構築に役立ってきたのだが、それ自体がゼロサムゲームの道具となると・・・、ということか。 -
978-4-00-431123-2 242p 2008・5・26 2刷
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信用取引をはじめデリバティブやオプション等と金融の最先端をいく技術はすべて金持ちのためにあると言っても過言ではない
金持ちがさらに金持ちになるテクニック
金を使って金を稼ぐ利ざや狙いのすべての行為
リスクこそがリターンの源泉となり・・・
・・・そして現在は世界中の投機マネーによってサブプライム問題や商品価格の高騰を招いている
このグローバル経済社会は生産・流通や消費の健全なる「普通」の世界からは逸脱して金転がしによるマネーゲームに変貌してしまった
実はこの誤った世界を正常化するのは簡単で人類の生命に直結するような商品先物取引ではレバレッジを一時的にでも禁止する(理想は永久に禁止)ようなチョットした制限をすれば解決が可能な問題であると思う
世界中の欲望を少し制限する。それだけの話なのだ
そう考えると完全自由市場と言う理想は幻想であって無秩序である。誤った方向に市場が行き過ぎた場合に政府が規制をかけるのは正しいのである
そして近代的な先物市場が生まれては消えていった幕末の堂島米会所の歴史P.101~104を日本の指導者は何度も読み返すべきだろう
「カネは社会的に必要なものを作り出すために使用されるべきである」(P.2)
日本が世界に向けて発信出来るのは核の廃棄の他にもあるはずなのだ・・・。 -
■サブプライム
1.サブプライムローンとは、返済に不安のある長期の住宅ローン債権を「証券化」と「リスクの転嫁」によって、新たな金融商品に仕立て上げたもののことである。
2.サブプライムローン問題は、ドルの暴落に結びつく可能性が高い。その一方、口シアと中国が、石油産業の躍進や巨額の外貨準備高を背景に、その存在感を急速に高めている。両
国の動きにEUが同調すれば、米国一極支配は早晩崩壊する。 -
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サブプライム関連の解説には不正確な部分がある。
堂島米会所が閉鎖された背景はこの本で初めて知った。
エピソードで採りあげられている話「フリードマンはイエスズ会のロヨラ」等は興味深い。
筆者の熱意、いわんとするところは良く分かるが、全体としては★3つ。 -
10年3月14日開始
10年3月16日読了 -
やっぱり主役はものづくりで、金融は支える側になるべきだろうな。
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20090315購入 ¥105 弘栄堂書店バーゲン
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サブプライムローンについて、世界を牛耳る金融権力について分かりやすく書いてあります。
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現在の投機的金融システムの危機と限界を明らかにしたサブプライムローン問題。ブレトンウッズ体制の崩壊にさかのぼり、金融が本来の役割を離れて「リスク転売ビジネス」の性格を深めていった過程を具体的にたどる。(TRC MARCより)
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サブプライムローン問題に端を発する現在の金融危機をアメリカ型資本主義経済の終焉という歴史的文脈から解説した本。フリードマンのマネタリズムに対する批判が中心となっており、投資銀行に身を置く者としては耳が痛かったが、今後の世界経済がどのような力学で動くかを知るために欠かせない基本的な知識が豊富に記載されており、非常に役立った。比較的ライト級の新書が増える中で、内容もしっかりしており、コストパフォーマンスも良い。
読後思ったことは、厳しさを増す経済環境の中で今後個人としてどう生き残って行くべきなのかということ。一部の資本家を潤し、その他多数の労働者を貧困に貶めるアメリカ型資本主義は決して賞賛されるべきシステムではないが、それは現代の日本を生きる自分にとっては抗うことができない与件である。であれば、アメリカ型資本主義の脆弱性を認識した上で、その中での「勝ち組」になるべく、というよりも「負け組」にならないために、最大限努力するしかないと思う。 -
少し難しかった。とりあえず3章と4章は必要ないと感じた。
1章のサブプライム関連の話は面白かった。サブプライムの原因を深く説明してくれていた。5章以降のドルの下落の話も面白かった。アメリカとロシア、中国、ヨーロッパの間で金融関連はもちろんのこと、石油や外貨準備金の状況まで説明が及んでいたので説得力があった。
ノーベル経済学賞はノーベル賞と命名するべきではないと感じた。何故かというとアルフレッド・ノーベルの意向にそぐわないからだ。
サブプライム問題について読みたい人は、他の著書の方がわかり易くていいと思います。この著書は、金融っていうより経済学の著書かと思います。経済=金融って言われると同じですが・・・。
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