- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311317
感想・レビュー・書評
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宇宙物理学者の著者による疑似科学の入門書。といっても,疑似科学という学問領域はない。
疑似科学的な思想や手法だけでなく,それに「はまってしまう」人間の心理が解説されている。が,著者は心理学の専門家でもなんでもないので,この点には注意。
この本では疑似科学を第1種(占い・神秘系),第2種(統計の誤用・悪用),第3種(複雑系)に分類しているのがとてもユニーク。
昨今の原発・放射線に関する様々な言説も,ここで述べられている第2種,第3種に分類されるような情報もかなりあるのだろうと思いながら読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
科学とは?オカルト系のいかにもなものから地震予知などあまりに対象が大きすぎ、複雑すぎで仮説が林立しているものまで、信じるに足りるものかどうかを論じます。開運が「運が悪い時期が終わって運がよくなっただけ」だとちょっとサビシイですが。冷静に物事を見るということを学びました。
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思考停止は疑似科学崇拝へのファストパス。本書は巷にあふれている疑似科学を三種類に分類し、それぞれについて言及した上で、疑似科学に対して行うべき態度とは何かについて意見を述べている。本書の中にもあるが、疑似科学はこれからもなくならないだろうという考察は同意できる。知れば知るほど分からないことが出てくるのが科学であるし、それにつけこむ疑似科学の存在は科学という分野がある以上、なくなることはないだろう。この現実を前にして、私たちが取り組むべきなのはやはり「考える」ことなのだと思う。
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占い、超能力、怪しい健康食品など、社会にまかり通る疑似科学。そのワナにはまらないためにどうしたらよいか。また地球環境問題など、科学の不得手とする問題に正しく対処するにはどうしたらよいか。さまざまな疑似科学の手口とそれがはびこる社会的背景を論じ、一人ひとりが自ら考えることの大切さを説く。(「BOOK」データベースより)
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人は安直さの中に安らぎを覚えるんかな
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感想未記入
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科学をすべて信じても、すべて疑ってもいけないが、健全な疑う心(ツッコミを入れる能力?)が必要ということか。
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疑似科学と科学の問題点を論じている
宗教、健康食品の販売、超能力、心霊現象
のほかに 地球温暖化など複雑系にかかわる実証が
難しいために発生するものも疑似科学として
あげている (3つに分けているのがおもしろい)
気がつかないうちに疑似科学に足をつっこまないように
したいものだ
とくに 自分の職業上疑似科学の片棒を担ぐ立場になる可能性
があるので戒めて読んだ
ミドリ十字のHIVの被害拡大も疑似科学のなせる業だろう -
2011/5/24読了。