テレワーク―「未来型労働」の現実 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311331

作品紹介・あらすじ

自宅のパソコンを使ったり、出先でモバイル機器を利用しながら、オフィス以外の場所で仕事をする-テレワークとはそうした「柔軟な」働き方をいう。はたしてこれは仕事と生活を調和させた「夢の未来型労働」なのか。それとも働き手の私生活に食い込んでくる歯止めのない労働の安売りなのか。データを駆使して検証するその実像と問題点。

感想・レビュー・書評

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  • 書籍としては発行から時間が経っているけれど、テレワークの現状についておおかた今と変わっていないかなと思いました。勉強になりました。

  • テレワーク反対派の意見。
    いつでもどこでも仕事ができる、が、いつでもどこでも仕事をしなければならない、につながりひいては、労働力の安売りや過労につながるという内容。
    明日の仕事をラクにするために、深夜メールをチェックするのは、本当に自由な働き方なのか?テレワークを求める側も自由について誤解しているという指摘は鋭いと思った。

  • 最終章前までは、各種データとテレワーク実務者の実話。データ解説の方が多く、文章のまま読むのはちょっと骨が折れる。だが、それらをまとめて問題点を分析する最終章はとても参考になった。

    テレワーク(モバイル環境)の整備は良い面だけが取り上げられがちだが、家で作業できてしまうが故に、”自主的なサービス残業の増加”などの問題も抱えている。自分もテレワーク環境を持っているため、こうした問題点を認識させてもらえ、良い収穫だった。

  • テレワークという言葉は安倍前首相がさかんに使った外国語の1つでした。いかにも夢をばら撒くような言葉でありながら、その過酷な労働の実態を詳細な調査のものに暴いていく本です。一体誰のためのテレワークなのか?疑問を感じざるを得ないのは、私たち自身も「電脳残業」を強いられることになることからよく分かります。そして、テレワーク勤務、テレワーク労働、モバイル労働と概念を使い分けていますが、確立したものかどうかを別として、確かに「電脳内職」の過酷な実態とエリートの自宅での勤務が可能になっていることの区分は重要です。モバイル労働は私自身も便利さを感じますが、それは仕事中毒症状なのかも知れないと反省です。最終章に出てくる「誤解した自由さ」「強制された選択」などのキーワードの的確さは苦笑いでした。

  • [ 内容 ]
    自宅のパソコンを使ったり、出先でモバイル機器を利用しながら、オフィス以外の場所で仕事をする―テレワークとはそうした「柔軟な」働き方をいう。
    はたしてこれは仕事と生活を調和させた「夢の未来型労働」なのか。
    それとも働き手の私生活に食い込んでくる歯止めのない労働の安売りなのか。
    データを駆使して検証するその実像と問題点。

    [ 目次 ]
    第1章 テレワークは新しい働き方か
    第2章 在宅勤務とワークライフバランス
    第3章 モバイルワークとオフィス革命
    第4章 テレワークという名の自宅残業
    第5章 在宅ワーク―家事・育児と仕事を両立させる切り札か
    第6章 労働が見えなくなるということ

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    [ 参考となる書評 ]

  • 2011/03/31 法務マンブログで知る

  • 総務省、厚労省等、国を挙げて推奨する未来型ワークであるテレワークの実情に迫る本。正規社員の在宅勤務型が部分型の在宅勤務であること、テレワーク浸透前から存在するモバイルワークと在宅ワークの詳細レポが中心。<br />面白いのは、著者の分析でテレワークの内在環境分析として、在宅勤務者の勤務状況が見えない不可視性と勤務時間に縛られない自己裁量の部分をどうマネジメントするかという部分。やはり考えていた通り、オフィスでの労働環境と違い、見えていない部分をどう評価するかが在宅勤務が広がる上で重要なポイントだと感じた。同時に、外在環境分析でも挙げられた正規・非正規の労働差別という問題もクリアしていかないと日本の労働市場の未来は非常に暗いといわざるを得ないかもしれない。

  • 図書館で借りた。

    IT機器を使って在宅で仕事をする、IT機器を使って移動中や職場以外でも仕事をするなど定義の曖昧なテレワークというものの実態を探っている。

    営業所をなくして営業活動をしているMRの生活スケジュールや、高度な専門性を必要とする機関誌の編集を在宅でやっている人の1日の時間の使い方が載っていてイメージしやすかった。
    内職としての在宅ワークもあり上記のものとの賃金差がひどかった。

    会社としては時間管理をしなければならないけど、労働の実態が在宅では見えづらいことが問題になっているように思った。
    どこでも仕事ができてしまうことは、気が休まらないのではないかと思う。
    自営でやる分にはいいかもしれないが、雇われで在宅にすると現状では面倒が増える気がする。

  • 在宅勤務(社員)と在宅ワーク(請負)の違い。テレワークの実態。
    部分的在宅勤務は社員にとっての利益しかなく導入しにくい。完全在宅勤務は専門性の高い職種でないと難しく、会社からの管理も難しいため個人の裁量に依るところが大きい=導入できる職種は限られる。モバイルワーク(場所を限定しない労働)はMR職で広く実施されているが、長時間労働は解消できていない。在宅ワークは長時間低賃金の労働で、ある程度の収入を得ようとすれば昼夜とわず働く覚悟がないといけない。

    ---

    私の場合は完全在宅勤務ですが(ただしそれほど専門性が高い職種ではありません)、問題を感じるところは多々あります。まず社内のコミュニケーションが非常にとりづらい。ちょっと気になったことで声をかけたり、込み入った相談が離れた場所ではしにくいのです。
    子育てや介護をしながらテレワークというのも、まとまった仕事時間が取れないため、結局深夜労働になったり、安易には出来ないようです。

    自己管理がよっぽどしっかりしていて適正な労働評価がされる制度があり、会社との信頼関係もないとやっていけない。
    考えれば考えるほど、テレワークは特殊な働き方という感じがします。

  • 20090513bookoff350
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