アフリカ・レポート: 壊れる国、生きる人々 (岩波新書 新赤版 1146)

著者 : 松本仁一

• 岩波書店 (2008年8月20日発売)

作品紹介・あらすじ

豊かなジンバブエの農業を一〇年で壊滅させ、アパルトへイトを克服した南ア共和国を犯罪の多発に悩む国にしたのは誰か。中国の進出、逆に国を脱出するアフリカ人の増加などの新しい動きを追い、同時に、腐敗した権力には頼らず自立の道を求めて健闘する人々の姿も伝える。三〇年近いアフリカ取材経験に基づく、人間をみつめた報告。

感想・レビュー・書評

[しおりさんの感想 · 2024年1月27日]

知っているようで、まったく知らないアフリカのこと。
想像を絶する状況だった……
ただ貧しいだけではなく、命が脅かされている。
少し古い本だが、状況はどれほど変わっているのだろうか。
希望を持てる章があるのが救い。
自分には何ができるのか。

[いわりょさんの感想 · 2023年9月16日]

アフリカの2000年代当時までの現状がよくわかる一冊でした。書かれた頃から15年経ったアフリカはどう変わってるのか、最近状況を知りたくなります。

本書に出てくるような腐敗する政治、苦しむ国民を他所にチャンスとばなりに目をつけて利権を奪いにくる外国人、母国を諦めて移住する国民。

日本も同じ運命をたどる日は近い？
あるいはもうすでに起きているかも？

[オサムさんの感想 · 2023年7月25日]

アフリカの国々が今ある状況を認識できるようになる本。適切な統治、開発を行って飢餓や旱魃の問題を解決するケース、腐敗した政府による独裁により国民が苦しみに喘いでいるケースなどが紹介される。地獄がなぜ地獄になるのか、その実態が少しわかるようになる。

[さすらいの野良猫さんの感想 · 2022年1月10日]

30年以上の取材の成果がまとまっています。2018年、南アフリカに行った後に本書を読んだのですが、現地で見てきたことと本書の内容が見事に一致していました。南部アフリカの概要や真実を知りたい人におすすめです。

[徳島文理大学 徳島キャンパス附属図書館さんの感想 · 2021年7月21日]

【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/49162

[matttttsunさんの感想 · 2020年5月14日]

「アフリカでは政府は自らの敵を作り出すことで自らの立場を強めることが多い」
政治家も同様に、批判対象を作ることで自らの地位を確保することが多々ある。

[shinshu-shinshoさんの感想 · 2020年4月21日]

信州大学の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA86795108

[yoh7011さんの感想 · 2019年5月4日]

豊かなジンバブエの農業を一〇年で壊滅させ、アパルトへイトを克服した南ア共和国を犯罪の多発に悩む国にしたのは誰か。中国の進出、逆に国を脱出するアフリカ人の増加などの新しい動きを追い、同時に、腐敗した権力には頼らず自立の道を求めて健闘する人々の姿も伝える。三〇年近いアフリカ取材経験に基づく、人間をみつめた報告。

①政府が順調に国づくりを進めている国家
　ボツワナ
②政府の国づくりの意欲はあるが、運営手腕が未熟なため進度が遅い国家
　ガーナ、ウガンダ、マラウィ等10ケ国程度
③政府幹部が利権を追い求め、国づくりが遅れている国家
　ケニア、南アフリカ等アフリカでは最も一般的
④指導者が利権にしか関心を持たず、国づくりなど初めから考えていない国家
　ジンバブエ、アンゴラ、スーダン、ナイジェリア、赤道ギニア等

この本が出版されたのが2008年。
今、少しでもいいから状況が改善されていることを祈る。
そして、私たちに出来ることは何かを考える。

[Chelangatさんの感想 · 2019年3月30日]

読了

[sazanamiさんの感想 · 2018年12月30日]

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