四国八十八カ所 カラー版: わたしの遍路旅 (岩波新書 新赤版 1151)
- 岩波書店 (2008年9月19日発売)
本棚登録 : 65人
感想 : 10件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311515
感想・レビュー・書評
-
戦場カメラマン?の石川文洋氏のお遍路記録。ベトナム戦争(カンボジア含む)の取材仲間の慰霊の旅。ところどころで取材仲間の活動と死亡(行方不明)の情報が挟まれるが,基本は旅日記。黙々と歩くと自己との対話が行われやすい。また,お遍路は距離が長いので自然の変化(短期長期)や海山里の風景の変化などが生じ,より自分の意識化,自分と自然の対比,生きていることの不思議(生と死の一体感)などを考えやすいのだろう。登山はその簡略版。ただ歩くだけだと目的を見失うので寺を回る仕組みを入れ,接待による功徳という沿道の人も巻き込む仕組みを入れたのは慧眼。ある種の消費拡大の経済政策にもなっている。全国にいろいろ遍路道はあるけれど,弘法大師空海というネームバリューは大きいな。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生協で見かけたときから気になっていて、早稲田通りの古本屋に置いてあったので購入。
写真家石川さんの歩き遍路の記録。
自分が実際にまだ歩いてないところの部分を読んでしまうのも勿体ないので、なかなか読み進められず。