四国八十八カ所 カラー版: わたしの遍路旅 (岩波新書 新赤版 1151)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311515

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  • 戦場カメラマン?の石川文洋氏のお遍路記録。ベトナム戦争(カンボジア含む)の取材仲間の慰霊の旅。ところどころで取材仲間の活動と死亡(行方不明)の情報が挟まれるが,基本は旅日記。黙々と歩くと自己との対話が行われやすい。また,お遍路は距離が長いので自然の変化(短期長期)や海山里の風景の変化などが生じ,より自分の意識化,自分と自然の対比,生きていることの不思議(生と死の一体感)などを考えやすいのだろう。登山はその簡略版。ただ歩くだけだと目的を見失うので寺を回る仕組みを入れ,接待による功徳という沿道の人も巻き込む仕組みを入れたのは慧眼。ある種の消費拡大の経済政策にもなっている。全国にいろいろ遍路道はあるけれど,弘法大師空海というネームバリューは大きいな。

  • ≪目次≫
    第1章  冬の阿波
    第2章  春の土佐
    第3章  真夏の伊予
    第4章  初夏の讃岐
    終章   晩秋のお礼参り

    ≪内容≫
    戦場カメラマンの石川文洋による「四国八十八か所詣で」。彼にとって、カンボジアを中心に亡くなった同士の弔いと、途中からは心筋梗塞で生死を彷徨った自分への激励、などまじりあった旅であったようだ。体を考えて、最後は奥さんを連れ、無理をしない旅であったが、四国各所の「お遍路」への心遣いがわかり、また若い遍路が結構いることも興味を惹いた。
    今年の初春に土佐をめぐった(遍路ではない)が、やはり遍路がちらほら見受けられ、「こころ」「からだ」、さまざまな思いがこの「四国八十八か所詣で」にかけられている様を見ているので、なお感じるところがあった。

  • 生協で見かけたときから気になっていて、早稲田通りの古本屋に置いてあったので購入。
    写真家石川さんの歩き遍路の記録。
    自分が実際にまだ歩いてないところの部分を読んでしまうのも勿体ないので、なかなか読み進められず。

著者プロフィール

報道写真家

「2011年 『ベトナム検定』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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