森の力 育む、癒す、地域をつくる (岩波新書 新赤版1153)

  • 岩波書店 (2008年10月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004311539

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    信濃町でハイキングしたい


    浜田久美子
    作家。東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。精神科カウンセラーを経て、木のもつ力に触れたことから森林をテーマとした著述業に転身。森林や木と自分たちの暮らしがつながっていることが、人にとっては安定を、森にとっては安泰をもたらすという視点から活動 http://iyashinomori.main.jp/

    長野県の北端に位置する信濃町。江戸後期の俳人・小林一茶のふるさと。北信五岳(飯綱山、黒姫山、戸隠山、妙高山、斑尾山)に囲まれ、町は山々の裾野に広がる。なだらかな丘陵と平野で、空が見渡せてのびやかだ。はや大正時代にカナダの宣教師などたちが別荘を建てているのは、故郷を思わせるそのゆったりとした風景からだと言われている。別荘を建てたのは外国人にとどまらない。古くから多くの文人が町内の黒姫高原、野尻湖周辺に居を構え、創作にいそしんでいる。 近年では、画家のいわさきちひろが晩年を過ごし、『モモ』『はてしない物語』で知られるド イツ人作家のミヒャエル・エンデが終の棲家としてこの地を選んだ。エンデのドイツでの創作活動の品々を収蔵している黒姫童話館がある。

    ↑黒姫とか野尻湖とか言われてる場所。新潟寄りの長野。


    丹田式深呼吸
    この呼吸法は全身に酸素をいっぱいに取り入れ細胞を活させると同時に平常心を生み出すセロトニン神経を活性化させます.

    爪もみ療法
    福田-安保理論による爪もみ療法を採用しています.人の爪先には自律神経のツボがあります.症状によって刺激する指を見つけ,黒文字などで刺激しましょう.

    水療法
    自然の良い水に足をつけた後,裸足で草や岩の上を歩いて大地の温かさを肌で直接感じてみましょう.

    調和療法
    森の中で「木のポーズ」「木の葉の舞うポーズ」などのヨガ的な運動や森での遊び,正しい歩き方などで心身の調和を図りましょう.

    植物療法
    薬草・ハーブ・アロマなどの植物からの恵み,地物の野菜やソバなどの身体に良い特産物に山菜・キノコなど,森や自然の恵みをあらゆる場面で活用しています例えば虫除けにはアロマを使い,虫刺されには薬草を用います.

    体験療法
    自分の香りを見つけて木や葉からオイルにする体験や心を鎮め集中力を高める陶芸体験,自分の笛作り体験,そしてルチンいっぱいのソバ打ち体験などが用意されています.

    森でのカウンセリング
    このプログラムの総監修者でもあり森林療法の第一人者でもある信濃町専属カウンセラーの上原巌先生が中心となって希望者に心落ち着く森の中でカウンセリングを行います.

    作業療法
    森の中で木を切ってみる.薪を作ってみる,やぶ刈りをしてみる,力を合わせて木を運ぶ,払った枝をチップにして敷き詰める,などの作業をして汗を流すことも体験できます.

    自然観察療法
    森を自然観察のプロと歩き植物についての説明を受けたりすることは独特の癒しにつながります.

    芳香療法
    芳香蒸気浴という,アロマのもっとも効果的な療法やアロマを用いた入浴をご希望により宿で行います.

    足浴療法
    アロマを使った足浴や手首浴は,アレルギーの心配もなくお年寄りの方からお子様まで効果の出る安心な療法

    その他
    このほかにもいくつかの療法を,森林療法研究会信濃町支部(ひとときの会)では研究を進めています.

  • ふむ

  • 2017年に長野で泊まったペンションに置いてあったものを読む。
    よく知っている人達の初期の奮闘ぶりが分かってよい。
    およそ10年前のことなので、うまくいったものもあれば、そうでなかったものもあることがわかる。事例の本は残酷であるが記録として。

  • 資料番号:011065620
    請求記号:650.4ハ

  • 進路支援図書「はたらく人びと」
    2009/8/6更新 018号 紹介図書
    http://www.nvlu.ac.jp/library/workers/workers-018.html/

  • 森をめぐる8つのテーマでまとめられている。どれも、それぞれの分野のライトな紹介という体裁。もっと深く知りたいという物足りなさを感じるが、こういう分野や取り組みがあるのだということを知るためには読みやすい本という印象。森の聞き書き甲子園にますます興味が出てきた。

  • 様々な問題を抱える日本の森についての8つの
    取り組みが 紹介されています。
    藤原新也が以前、「全体はディテールで
    できている。ディテールを おろそかにすると
    全体が崩壊する」という趣旨の発言をしていた
    のですが、 「全体を変えるためには小さなところから
    がんばり始めるしかないんだ」
    と、この本を読んで再認識しました。
    この本に紹介されている8つの取り組みがいつか
    全体を動かす動きになっていけばいいなと思います。

  • 自然とかかわりあうことで、人の気持ちも変わっていく。

    森林セラピー等現在はやっているが、人が、森とどのようにかかわっていくかも

    これから大事なテーマになっていく。


    「育つ」…デンマークで始まった「森の幼稚園」は五感のゆりかごで、感情を深くする体に。
     
    「つながる」…長野県信濃町・わが町で豊かに暮らし続けたいー森林セラピーで地域作りを。
           みんなで「森の健康診断」作戦、人工林の健康の指標と森林ボランティアを行う。


    「生み出す」…森の恵みを生かすビジネスをー森林バイオマスの可能性。

             引き継ぐ人をいかにつくるか。


    「引き継ぐ」…街と山をつなぐ大工たちー地域の材を使いたい。地元に密着した地場の活性化
           種を蒔く人たちー木を知る建築士を育てる。



     *森林に関わる人生は、人の育成と同じかもしれない。。。

  • [ 内容 ]
    森と人は、関わることで共に健やかになってゆく。
    手入れ不足による人工林の荒廃や後継者難の林業など、日本の森が抱える問題を越えて活路を見出そうとする人びとは、森に何を見ているか。
    森の幼稚園、森林セラピー、地域材利用活動、森林バイオマス、木造建築技術の伝承…森との新しい関わり方を実践する現場からのレポート。

    [ 目次 ]
    1 育つ(森の幼稚園は五感のゆりかご―感情を深くためるからだに 高校生、森の名人に出会う―「森の“聞き書き甲子園”」というチャンス)
    2 つながる(わが町で豊かに暮らし続けたい―森林セラピーで地域づくり みんなで「森の健康診断」―人工林と森林ボランティア)
    3 生み出す(森の恵みを生かすビジネスを―森林バイオマスの可能性 森のプロを育てたい―「林業トレーナー」の挑戦)
    4 引き継ぐ(街と山をつなぐ大工たち―地域の材を使いたい 種をまく人たち―木を知る建築士を育てる)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • さいごの章「種をまくひとたち」では、胸に熱いものがこみあげた。森、林業をめぐる渾身のルポ。しかし、テーマの選び方に一貫性があるとは言い難く、どれも、もう少し深く学んでみたい、と思わせるところで終わっているのが、残念。学術書じゃないから、それも当然か。

    以下、気になった記述。
    ・森の幼稚園に通う子どもはコミュニケーション能力が高い。
    ・森林浴、森林セラピー、森林療法の違い。
    ・木を植える、ということに加えて、木を使うという視点の重要性。
    ・1970年代まであった「こわし屋」「ふるき屋」という職業。※江戸時代に通じる。
    ・国産材使用の、鍵は製材所。
    ・林業に税金をつぎこむことの愚かさ。
    ・耐震偽装に端を発した2007年の建築基準法の改悪(あくまで木材建築にとって)。

  • 森との直接のかかわりを持つことで起こる変化。
    環境教育。まちづくり。林業。木づかい。
    具体的な事例を身をもって体感した記録であり、
    連綿と続いてきた森の利用の仕方がどのようになっているかを知る
    数少ない作品。

  • 森と人間の共存社会。
    人工林は自然が生み出したものではない。
    人の手を加えて作り出したものは、 最後の最後まで人の手が必要である。
    とにかく森に行きたくなった!

  • 森の有用性とは何か。意義とは何か。
    普段意識しない私達には、目から鱗。
    同時に、日本の森が抱える問題が根深いことを知る。

    大切なのは、森に私達がどう活かされれば良いか。
    私達の一部が森ではない。森の一部が私達である。
    率直な著者の言葉が、印象的である。

  • とりあえず、森に行こうと思った。

    日本の面積の67%くらいが森林なわけで、この森林を活かし
    地球環境の良い国作りが、今後の日本の生きる道なのではないかと思います。

  • “森と人は、関わることで共に健やかになっていく”がテーマ。人工林の荒廃や後継者不足の林業など、日本の森の抱える問題を乗りこえて活路を見出そうとする人々の、森との新しい関わり方をレポート。
    森の幼稚園、森の“聞き書き甲子園”、森林セラピー、林業トレーナー、地域材利用活動、森林バイオマスなど、企画提案のネタ本としても参考になる。
    巻末に「もっと知りたい人のために」として、団体名称やURL、版元などの付記が親切。

  • 図書館1F新書文庫 650.4||H22

  • 学部時代の大学の教授が薦めていたので読んでみた。
    僕は、木造建築を専門にしているわけではないが、
    木・森、或いは、それらに関わる職人達の現状、
    そして、それらが建築におよぼす影響、
    基本的な知識が少なすぎた。
    この本は、建築的な分野に限定はされないが、
    そういった現状の報告書的なものであり、
    よくありがちな、著者の偏った考え方を押し付けるような、
    悪書ではない、ということは確実に言える。

  • 森と人は、関わることで共に健やかなってゆく。このことが具体例を交えて書かれた著書。森の幼稚園、森林セラピー、地域材利用活動、森林バイオマス、木造建築技術の伝承等々、森との新しい関わり方を実践する現場からのリポート。森の幼稚園で、子ども達は、叫び、笑い、喜び、しゃべり、歌い、じゃれあい、怒り、ケンカし、驚き、感動し、集中する。実に色々な感情を表に出し、それがくっきり鮮やかに見てとれる。何だか虹を見るように、見事に色分けされて見えるような感覚になった。という、子ども達の感情を、虹の色分けのように見えるという表現は印象に残った。不登校や引きこもりだった学生が、森と触れ合うことにより、輝きを取り戻すのは、命を扱っているからだという説明は、心に響いた。森とWIN-WINの関係をつくること。これが、人と森の求める関係である。そして、この関係は森と人の関係に限らず、これからの未来を見つめていく上で根幹になる関係だと感じた。

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著者プロフィール

早稲田大学第一文学部卒、精神科のカウンセラーを経て、木の力に触れたことから森林をテーマにした著述業に転身。
森林や木と自分達の暮らしがつながることで人にとっては安定、森には安泰をもたらす、との視点で活動。
著書は『森の力~育む、癒す、地域をつくる』(岩波新書)、『森をつくる人々』(コモンズ)、『スウェーデン森と暮らす』(全国林業改良普及協会)など多数。

「2014年 『スイス式[森のひと]の育て方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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