浮世絵 カラー版 (岩波新書 新赤版1163)

  • 岩波書店 (2008年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784004311638

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

浮世絵の魅力は、ただの鑑賞にとどまらず、技法や歴史的背景を知ることで一層深まることにあります。読者は、初めは感覚的に楽しんでいた浮世絵が、知識を得ることで新たな面白みを見出すことができると感じています...

感想・レビュー・書評

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    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00205036

  • 絵画鑑賞ってものは「こういうのが好み」って感覚でみるのが一番だと思ってました。
    少し前から浮世絵に興味を持ち、初めはそんな感覚でしたが、ある美術館でスタッフの方に空擦などの技法が使われているのを教えていただいたりして、知ることで面白みも増すと感じました。
    この本はタイトルだけで手に取ったのですが、著者も鑑賞には知識も必要と。技法はもちろん描かれた時代背景やその時の人々の暮らし流行などを知ることで、もっと楽しめるってことがわかり奥が深いなぁと。
    ただ知識だけの頭でっかちにならないように、好きという感覚も大切にしていきたいと思います。

  • 2018/5/13岩波新書にしてはカラー版で浮世絵入門。図書館本で駆け足でめくったが座右に置きたい。★4

  • 名古屋市博物館「浮世絵」展覧会に合わせて読みました。浮世絵について、様々な観点から詳しく説明されており、実物を観るのが一層楽しめました。

  • 新聞書評にて「正月の読書に好適」ということで。確かにそのとおり。わかりやすい入門書で、装丁もきれいなカラー刷り。子供に裏表紙を曲げられたけれど。。。戯画の所や市場性に関する部分が興味深い。

  •  印刷という大量生産技術を用い、時代の動きを視覚的かつ迅速に報道するという機能が高まるほど、錦絵は近代化の波の中で海外から流入してきた新しい複数技術と否応なく競合せざるをえなくなる。迫真性という点では写真や石版画、銅版画には太刀打ちできず、量産性の面では機械印刷にいずれ圧倒されることになる。
     近年の研究では、絵双紙屋の店頭で錦絵にとってかわったのは、日露戦争後にブームとなった絵葉書であるとされる。これも幕末以後の錦絵が強めていった前述の機能ゆえに、絵葉書という写真技術と新しい印刷技術とを用いたメディアに席を譲らざるをえなかったとみることもできるでしょう。(pp.30-31)

     合巻などの草双紙の挿絵や役者絵などの中に描かれた庶民の家の居室に置かれた枕屏風に、役者絵などが貼られている光景もよく目にする。町人を主体とした江戸の庶民、ときにはその日暮らしの生活を送っているような下層民でさえも、錦絵を手に入れることができたのである。今日の映画スターのブロマイドのように、浮世絵師が描いた人気役者の似顔絵が彼らの生活空間を彩っていたわけである。(p.142)

  • 図版が多くてそれぞれの解説も簡潔にして十分。浮世絵の流行の変遷がわかりやすい。

  • 浮世絵の歴史を丁寧に説明してくれる好著だ.適切な図もあって理解がしやすい.第5章の「錦絵の技法さまざま」で実際に現物を見ないと読み取れない「空摺」などの技法を解説しているが,その通りだと思う.でも,浮世絵の技術は素晴らしい日本の文化だと思う.

  • S721.8-イワ-R1163 200052553

  • あまり時間がなくて、走り読みになってしまった。
    サイズは小さいながら、図版がすべてカラーで載っているため満足度は高い。
    後半の技法は、ちょうど同時期に「いろあわせ―摺師安次郎人情暦」(梶よう子著)を読んでいたので、参照するのによかった。

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:721.8||O
    資料ID:95110495

  • 『201210 美術強化月間』

    図版も豊富、適度な薄さ、浮世絵の入門書として最適だろう。
    浮世絵の魅力はいくつか並べて鑑賞して初めてわかるものだと思う。色彩の美しさや構図の妙は見れば見るほどその自由な発想に感嘆する。
    しかし日本美術は作品タイトルが覚えにくくて仕方ない。

  • 浮世絵に関する基礎知識、簡易入門書。浮世絵を勉強するに当たり、先ずはと思って読んでみたけれど、ちょっと手応えがなかったな。

  • カラーなのが嬉しい。

  • 浮世絵の始まりにはいろいろ説があるとのこと。1624年ころの屏風の絵も浮世絵風だ。
    本書では、その後の菱川師宣から説明が始まっている。
    製法、販売方法、書き方などの説明もある。
    浮世絵の種類もいろいろ紹介がある。春画の紹介はあまりない。

  •  「浮世絵類考」の中の写楽に関する評価が、今まで聞いてきた写楽についての美術史の評価に影響しているんですね。でも、本当に、その評価は正しいと思う。今の役者さんの表情を考え併せても、当時の役者さんがどんな方だったのか想像できてしまうほど、よく特徴をとらえた感じになっています。

     ところで、この本は、以下のような構成。
    第1章 浮世絵のながれ
    第2章 錦絵のジャンル
    第3章 重ねられた主題と隠された主題
    第4章 錦絵はいかにつくられ、売られたか
    第5章 錦絵の技法さまざま

     ボリュームたっぷりのトピックスですが....

     私にとっては、第3章の「重ねられた主題と隠された主題」が印象的。政治的な事件を、何か別の人の話に置き換えて描かれることがたくさんあったそうです。「本能寺の変」も人気テーマとあります。これも明智光秀の桔梗紋がどこかにかかれているのでわかるとかそんな仕掛けになっているそうです。

     そうそう歌舞伎でも同じ手法みたことあります。 「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」という歌舞伎の演目は、伊達藩のお家騒動を基に脚色されたもので。伊達藩の家紋「竹に雀」が、正岡の衣装に刺繍されているのです。

     こういうことも、説明を聞かないと、わからないですものね。でも、今度から自分でわかるか?というと、そういうわけでもないです...。

  • [ 内容 ]
    北斎、広重、写楽―江戸の浮世絵は、日本国内のみならず、海外でも日本美術の代表として人気が高い。
    なぜこのように親しまれているのか。
    浮世絵の歴史、ジャンル(美人画、役者絵、名所絵、花鳥画等)、彫り、摺りの創作技法、隠された主題の読み解き方など鑑賞のための基礎知識を紹介しながら、その魅力を探る。
    図版七五点を収録。

    [ 目次 ]
    第1章 浮世絵のながれ(浮世絵版画のはじまり 錦絵の誕生 現実に向ける眼差し 急速な大衆化)
    第2章 錦絵のジャンル(美人画 役者絵 名所絵(風景画) 花鳥画 戯画 武者絵・物語絵)
    第3章 重ねられた主題と隠された主題(イメージの重層を楽しむ―見立絵 世相諷刺を読む)
    第4章 錦絵はいかにつくられ、売られたか(改め、彫り、摺り 販売の実態 購買層と値段)
    第5章 錦絵の技法さまざま(摺り色制限の効果 空摺という技法―質感再現のために ぼかしのさまざま)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  「ボストン美術館浮世絵名品展 in 神戸」への予備知識のために読んでみた。
     「これは紅摺絵。あれは大判錦絵。ああ、この着物のところは空摺を使ってらっしゃる」と、展覧会でもすぐに分かるようになりましたので、基本的な知識は得られたのではないかと思います。なんなら「この極字印は・・・」と知ったかぶってもいいくらい。
     浮世絵の知識はほとんど皆無で、本書しか読んだことがないので、内容の深さも範囲の広さも判断しかねますが、楽しく分かりやすく学べたと思います。お薦め。

  • 大好きだがよく知らない浮世絵。その成立過程、巨匠の特筆すべき魅力、知られざる技法の数々。ここまで分かりやすく書かれた本は珍しい。何より、「あ、この絵みてみたい」と思ったところでちゃんと挿絵がカラーで入るかゆいところへ手が届くような本だ。一押し。

  • 2009年度 103冊目 8月

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著者プロフィール

1959年生まれ。国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授。
専門は日本近世絵画史。
著書に『広重と浮世絵風景画』(東京大学出版会、2007年)、『カラー版 浮世絵』(岩波新書、2008年)、『浮世絵出版論―大量生産・消費される〈美術〉―』(吉川弘文館、2013年)などがある。

「2017年 『鍬形蕙斎画 近世職人尽絵詞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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