金融商品とどうつき合うか―仕組みとリスク (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 59
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311652

作品紹介・あらすじ

アメリカ発金融危機の影響が瞬く間に世界に広がり、地道に働く庶民にとって、将来不安は募るばかり。そんななか、金融トラブルに巻き込まれる人があとを絶たない。被害に遭わないために、まずどんな知識が必要か。そもそも普通の人々にとって「投資」とは何なのか。原点に立ち返り、「リスク」を見据えることから考察する。

感想・レビュー・書評

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  • * 読了日20180707
    * 入手日20180704
    * Amazonで購入した。

    # 読書メモ
    * さまざまな金融商品や金融機関の問題点がわかる。
    * 文体はかため。
    * 岩波新書の装丁は、開きにくく読みにくい。

  • ちょっと古くなってますが、コンパクトにまとまっています。今でも問題点を理解するのに役立つ。

  • 「仕組みとリスク」のサブタイトル。リーマンショック直後の本。オプションの説明と投資信託や様々な証券化商品のリスク、手数料を意識する重要性、金融教育の必要性などが説かれている。基本を理解するのに良い本だが、図はちと分かりづらい。

  • タイトル通りの一冊。一般消費者(プロ投資家ではない)がいかにして金融商品を購入して投資活動を行うべきかという点を集中して論じた啓蒙書。

    各金融商品の理論的な仕組みの説明は最小限に止められ、実際の金融書品の「トラブル」、「被害」の例を豊富に紹介することで、何はともあれ
    「最低限気をつける点」(すなわち「手数料はいくらか」「(利回りよりむしろ)リスクプレミアムはいくらなのか」etc.)
    を繰り返し繰り返し説いているという、正直やや単調だが初心者や一般消費者、また金融商品トラブルの被害に遭遇しやすいと言われる知識の少ない高齢者向けの親切な内容になっていて好感が持てる。

    また、これからの日本人がしっかり身につけるべき資産運用能力の重要性についてだけでなく、欧米に習った「投資によって社会に貢献する(つまり企業をサポートする)」という姿勢を身につけることの重要性についても繰り返し繰り返し説かれていて、この点は類書にあまりみられない特徴だと思う。

    日本ではまだ「(投資のお金は)汚いお金」という倫理感が一部に根強く残っていて、この点は少しずつ各人が金融リテラシーを身につけて考えを改めなくては日本の今後の社会の発展が望めないというのが著者の意見らしい。

    正直に言えば私もまだまだ「投資」=「ギャンブル」と短絡してしまいがち(本当は「ギャンブル」とみなされるべきは「投機」的な売買である)な人間なので、著者のこのような視点はなかなかに目から鱗で新鮮であった。

    少子高齢化が進む中で、著者が述べる通り、個人の資産を守るためだけでなく、社会全体が健全に発展する(健全にお金が循環する)ためにも社会人の一人一人がしっかりと金融リテラシーを身につけるべき時代がやってきているのかもしれない。

    なので私は6割くらいしか正答出来なかったのでヤバいのだが、これからの時代の社会人はこの巻末の金融基本知識のクイズはおそらく全問正答出来なくてはいけない。。。私も勉強しなくちゃね

  • これまた金融初心者向けの本です。
    とは言え、全く金融業界に無関係な人より、金融業界新入生とかに
    読んで欲しい本です。金融商品がどうあるべきか。という点も大きいので。

    日本人は金融知識をもっと身に着けましょう。という話を、
    世界の金融教育と比較して論じてます。

    また、金融商品の売る側の儲けの仕組みなんかも書いてあります。
    要するにうまい話はないし、プロの力を借りるってことは金がかかるんです。

    そんなどっかで読んだ話が多かったですね。

    収穫としては
    モーニングスターというサイトの存在を知ったこと。
    http://www.morningstar.co.jp/
    投資信託の評価がされてて、参考にできます。

    シャープレシオという言葉を知ったこと。
    リスクの指標としてわかりやすい。

    最近は重複するとことも多いが、まだまだ全然無知だなぁと思う。

  • 090531

  • 金融とは何か。そこまでさかのぼってから説明をしてくれているので、とても親切な一冊である。個人投資家はなぜ損をするのか。その理由は、投資という行為の仕組みを知らないからだ、とのこと。売り手は善意でやっているのではなく仕事、むしろ任務としてやっている。だから、買い手をカモにしてでも利益を出さなければいけない背景がある。そういった背景を踏まえないで、言われるがままに投資を行ってしまう人が多いという現実がある。そんな現実を踏まえ、この著書は書かれている。なぜ個人投資家は、仕組みを知らないのか。それは、日本の教育課程上、金融に関する学習が全くなされてこなかったという事実に至る。ゆえに、これからの社会を生きる上で金融リテラシーを身に付けて欲しいという著者の熱意が伝わってくる。最後に、社会における金融や投資の意義が書かれている。この著書では、ベンチャー企業へお金が回ることを書いている。この説明が金融を知る上で最も大事なことだと感じる。

    「ノーロード投信」と言われる、販売手数料がゼロの投資信託があるが、期中の手数料である信託報酬が割高に設定されるケースが多く、注意が必要とのこと。

  • 金融商品の仕組みとそれを利用する際に必要なリスクについて
    わかりやすく解説されています。

    「リスク」を適切に認識できなかったために格付け信用が
    崩壊したサブプライム問題のしくみや、
    現在の経済社会にあふれている金融商品の現実を知るには
    もってこいの本ではないでしょうか。

    資産運用を始めようとする人向けの本のようですが、
    そうでない人も騙されないように呼んで置くといいかも。

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