グローバル恐慌 金融暴走時代の果てに (岩波新書 新赤版1168)
- 岩波書店 (2009年1月20日発売)
本棚登録 : 316人
感想 : 38件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004311683
みんなの感想まとめ
経済危機の背後にある歴史的な流れとグローバル化の影響を深く掘り下げた作品です。リーマンショックやサブ・プライムローン問題を起点に、過去の経済危機を振り返り、現代の金融システムが抱える特異性を明らかにし...
感想・レビュー・書評
-
リーマンショックの経緯を直近の出来事のみならず、ニクソンショックまでさかのぼる。また、グローバル化によって、従来の恐慌とどの点で異なり、それがどれほどの被害を及ぼすのかに触れる。地球上でモノなしにカネが動く、つまり金融の動きが、これまでには見られない特徴だという。本書の最後に、自由主義から保護主義に転換する事で起きる作用について語り、このような資本が国籍を問わない時代において、地域通貨が今後鍵になるのではないかという。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もはや社会はこの本の先の未来を歩んでいて、内容が古い。
-
恐れ慌てる世界◆何がどうしてこうなった◆なぜ我々はここにいるのか◆地球大の集中治療室◆恐慌を考える◆そして、今を考える◆金融暴走時代の向こう側
著者:浜矩子(1952- -
フォトリーディング&高速リーディング。
破綻するぞ破綻するぞ、といういわゆる終わる終わる詐欺のひとり、紫色の頭の元官僚の本。どうしてこうなった?という解説であるが、2009年の著者の思惑から外れ、アベノミクスは好景気を読んでいる。ゆえに読まなくて良い本。
ちなみに2018年現在もまだ、終わる終わると言い続けているタフなおばさんではある。 -
レビュー省略
-
サブプライム問題で話題となった、「金融資本主義の暴走」を、歴史的にざっくりと理解するのにはまあ入門書としてはいいかも。著者自身は貴族感がある(ロンドンに事務所あり浜氏は)ため、私はいい歳(50才)こいてピンクの髪をなびかせる女性一橋大学教授浜氏はあまり好きではないが、「単純に低所得者ローンが転売され、証券化されたから金融危機が起きた」というアプローチでなく、「1920年代の世界恐慌を踏まえ、投資銀行業務を通常の正常な間接金融を分離させるグラススティーガル法を踏みにじる形で金融バブルを起こした」という論調。しかしこの金融ってやつがどんどん肥大化するととんでもないことになるな。金融工学は歴史上最悪の学問になり語り継がれていくと確信。今後の政治経済学のテーマ金融規制かもな。
-
内容面もそうだが、文体面でも勉強になった。きらびやかな修飾語句、「教養」を惜しげも無く披瀝したレトリック、一見とてもわかりやすい(が、実際は数段落がムダになってるだけの気がする)的確な比喩。
-
アメリカのサブプライム危機に端を発する世界同時不況についての解説書です。
金融の自由化に突き進むことになった結果、これまで世界が経験したことのないようなタイプの恐慌に見舞われることになった経緯が、分かりやすく解説されています。
サブプライム危機を受けての緊急出版に近い形で刊行された本という性格もあって、金融の自由化そのものについての著者の立場や具体的な対策は、それほど明確には示されていません。あくまで、現に起こりつつある危機についての解説に焦点を当てた本だと思います。刊行から5年が過ぎた今日では、その点にやや不満を感じるところもあります。 -
(「BOOK」データベースより)
アメリカのサブプライム危機は、金融市場を麻痺させ、全世界を震撼させている。現在の経済収縮は、金融危機の段階を超え、世界規模の「恐慌」へと歩みを進めているのではないか。危機拡大の要因を解説しながら、事態の意味、世界同時不況のゆくえについて考察。金融の暴走をもたらしたグローバル経済を変革する必要性を強く訴える。 -
-
『ぼくらの頭脳の鍛え方』
文庫&新書百冊(立花隆選)141
経済 -
円は隠れ基軸通貨
サブプライムローン証券は何が入っているかわからない福袋、闇鍋
合成の誤謬 -
「モノとカネが結びついたところで資本主義が出現したのであれば、モノとカネが決別した今、我々は一体何と呼ぶべき経済体制の下に身をおいているのだろうか。そのような経済体制はどのような原理に従って動くのだろうか。」
サブプライム問題に端を発する「世界金融危機」を、筆者は「グローバル恐慌」と呼ぶ。
恐慌といえども、1929年の大恐慌とは違う。
マネーゲームといわれるように、モノの後ろ盾のないカネが暴走し、実体経済を蝕む。どこかでひずみが生じれば、IT化により全世界がまさに同時に影響が波及する時代。
しかし、いずれも恐慌とは、原点回帰の調整機能の発動だという。
なるほど、仕組みが矛盾を内包するのであれば、いずれ破綻することは見えている。
その調整のために、多くの人の暮らしを奪うものであれば、仕組み自体を根本的に見直さなければならないのではないか。 -
浜のり子の著作。
やはりドラマ仕立てで、話を分かりやすく例えるっぽい力量は認めるが、エコノミストとしてはD級だな。
まぁ人としては悪くないオバハンっぽいけど。 -
総花的にさらっと触れており、歴史的な流れも解説。
今回の金融危機と、今後の方向性を知りたいと思って読んだが、ちょっと方向性が違った。 -
三菱総合研究所を経て現・同志社大学大学院ビジネス研究科教授(マクロ経済、国際経済)の浜矩子による世界金融危機の解説本。
はじめに―恐れ慌てる世界
第1章 何がどうしてこうなった
1 地獄の扉が開いた日
2 事の起こり―証券化という名の錬金術
3 グローバル・バブルの背景
第2章 なぜ我々はここにいるのか
1 原点はニクソン・ショックにあった
2 金利自由化から金融証券化へ
3 金融が地球を一人歩きする時
第3章 地球大の集中治療室
1 迷走するアメリカ
2 足並み乱れる欧州
3 擬似体験者、日本のお粗末
第4章 恐慌を考える
1 恐慌とは何か
2 歴史が語ること
3 21世紀型グローバル恐慌とは
第5章 そして、今を考える
1 金融サミットの残された課題
2 グローバル恐慌、モノの世界に及ぶ
3 ひきこもる地球経済
おわりに―金融暴走時代の向こう側
本書は、2008年9月のリーマンショックを「地獄の扉」と位置づけ、そこに至るまでの経緯と、今回の金融危機の原因をわかりやすい言葉で解説しているものである。
サブプライム問題を「サブプライムローン証券化問題」と規定する第1章、および事の発端をニクソン・ショック以来のインフレ容認の状況の出現にあると見なしそこに至るまでの金利自由化、金融証券化への潮流を説明する第2章が本書の核心部分である。
第4章では、古典的な「恐慌」との差異を論じ、①世界同時多発的である点、②モノとカネが訣別する構図で起こった点、③管理通貨制度下で起こった点が従来と異なっていると著者は指摘する。
個人的な感覚では、かつての恐慌や不況も大なり小なり世界同時多発的であった点、過去のバブルも実態とは遊離した投機であった点を考えれば、3点のうち最初の2点は今回特有の問題であると言うのは誇張であるように思う。ただ、3点目の管理通貨制度の問題は、1929年の世界恐慌や1971年のニクソン・ショックなどとの比較から、精密に検討していけば現在の通貨制度の本質が見えてくるのではないかと感じられた。
ただ、やはりその原点となるニクソン・ショックについて、その重要性と画期性を明らかにしてもらいたいところである。
全体として、非常にわかりやすい内容であったが、データの提示はおろ参考文献も註もついていない本書の主張がどれほど的確で信頼をおけるのかは、私には判断しかねる。 -
経済学というものは、結果の説明しかしない、ということを果てしなく分からせてくれた。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
浜矩子の作品
