グローバル恐慌―金融暴走時代の果てに (岩波新書)

著者 : 浜矩子
  • 岩波書店 (2009年1月20日発売)
3.55
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  • 33レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311683

作品紹介

アメリカのサブプライム危機は、金融市場を麻痺させ、全世界を震撼させている。現在の経済収縮は、金融危機の段階を超え、世界規模の「恐慌」へと歩みを進めているのではないか。危機拡大の要因を解説しながら、事態の意味、世界同時不況のゆくえについて考察。金融の暴走をもたらしたグローバル経済を変革する必要性を強く訴える。

グローバル恐慌―金融暴走時代の果てに (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • サブプライム問題で話題となった、「金融資本主義の暴走」を、歴史的にざっくりと理解するのにはまあ入門書としてはいいかも。著者自身は貴族感がある(ロンドンに事務所あり浜氏は)ため、私はいい歳(50才)こいてピンクの髪をなびかせる女性一橋大学教授浜氏はあまり好きではないが、「単純に低所得者ローンが転売され、証券化されたから金融危機が起きた」というアプローチでなく、「1920年代の世界恐慌を踏まえ、投資銀行業務を通常の正常な間接金融を分離させるグラススティーガル法を踏みにじる形で金融バブルを起こした」という論調。しかしこの金融ってやつがどんどん肥大化するととんでもないことになるな。金融工学は歴史上最悪の学問になり語り継がれていくと確信。今後の政治経済学のテーマ金融規制かもな。

  • 内容面もそうだが、文体面でも勉強になった。きらびやかな修飾語句、「教養」を惜しげも無く披瀝したレトリック、一見とてもわかりやすい(が、実際は数段落がムダになってるだけの気がする)的確な比喩。

  • アメリカのサブプライム危機に端を発する世界同時不況についての解説書です。

    金融の自由化に突き進むことになった結果、これまで世界が経験したことのないようなタイプの恐慌に見舞われることになった経緯が、分かりやすく解説されています。

    サブプライム危機を受けての緊急出版に近い形で刊行された本という性格もあって、金融の自由化そのものについての著者の立場や具体的な対策は、それほど明確には示されていません。あくまで、現に起こりつつある危機についての解説に焦点を当てた本だと思います。刊行から5年が過ぎた今日では、その点にやや不満を感じるところもあります。

  • (「BOOK」データベースより)
    アメリカのサブプライム危機は、金融市場を麻痺させ、全世界を震撼させている。現在の経済収縮は、金融危機の段階を超え、世界規模の「恐慌」へと歩みを進めているのではないか。危機拡大の要因を解説しながら、事態の意味、世界同時不況のゆくえについて考察。金融の暴走をもたらしたグローバル経済を変革する必要性を強く訴える。

  • 2013/06/13:読了。
    おもしろかった!
    2008年頃の状況を書いている本なので、最近の状況を
    どう考えているのか、浜矩子さんの最近の本を読みたいと思った。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(立花隆選)141
    経済

  • 円は隠れ基軸通貨
    サブプライムローン証券は何が入っているかわからない福袋、闇鍋
    合成の誤謬

  • 書店で結構並べられており、興味がわかず買わなかったが、講義で使用した。
    内容は、かなり分かりやすいという感じ。
    難しい話はなく、今回のグローバル恐慌がどうして起こったのかという流れがよくまとめられている。

    ただし、浜氏の主張するものには、到底理解できないものがあるので、そこはマイナス。

  • 「モノとカネが結びついたところで資本主義が出現したのであれば、モノとカネが決別した今、我々は一体何と呼ぶべき経済体制の下に身をおいているのだろうか。そのような経済体制はどのような原理に従って動くのだろうか。」
    サブプライム問題に端を発する「世界金融危機」を、筆者は「グローバル恐慌」と呼ぶ。
    恐慌といえども、1929年の大恐慌とは違う。
    マネーゲームといわれるように、モノの後ろ盾のないカネが暴走し、実体経済を蝕む。どこかでひずみが生じれば、IT化により全世界がまさに同時に影響が波及する時代。
    しかし、いずれも恐慌とは、原点回帰の調整機能の発動だという。
    なるほど、仕組みが矛盾を内包するのであれば、いずれ破綻することは見えている。
    その調整のために、多くの人の暮らしを奪うものであれば、仕組み自体を根本的に見直さなければならないのではないか。

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