グローバル恐慌: 金融暴走時代の果てに (岩波新書 新赤版 1168)
- 岩波書店 (2009年1月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311683
感想・レビュー・書評
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現在の不況を、恐慌ととらえるべきだ、というのがまず提言。恐慌とは恐れ、慌てること。地球は集中治療室に入るべきだと。ニクソンが、恐慌を回避するべく金本位制を捨てたにもかかわらず、また恐慌が起こっている。それが問題だ、と。この中で何度も語られているのは、モノとカネが違う道を歩み始めたことに対する懸念だ。全部読んでみて、大まかな話はわかったけど、よく理解できないところも、多々…。やさしく語ってほしい、というものでもないので、分かるようになる努力が必要だと思いました。
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サブプライムローン証券化問題を発端に起こったリーマン・ショック。
この恐慌は、我々にとってどんな影響力をもつものなのか?
グローバル時代だからこそ危惧しなければならない新たな恐慌の被害等、そのために講じなければならない政策や取り組みなどのひとつの道しるべを示す。
個人的には人間と金の分離の部分は興味深かったが、いまいちパッとした道しるべは見られない印象であった。(リーマン・ショック直後に執筆したものだから仕方ない部分もあるが。) -
100年に一度と言われた経済危機の発端となったサブプライムローン証券化問題の起源を、ニクソンショック(金本位制度の廃止)に立ち戻ってヒモ解く。
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ブログにレビューを書きました。
http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/2009/03/post-ff15.html -
池上彰氏が薦めるだけあって、経済については何の素地もないわたしにとって決して読みやすいわけではなかったけど、すごくわかりやすかったです。
今回の不況のからくりについて知りたいなら絶対におススメです。歴史的背景から、各国がとった対策に至るまで、納得感を持って読めました。 -
key wordはシェア
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今の不況は何なのか?
金融システムとは、一体どうなっているのか?
これまでの歴史をわかりやすく解説してあるので、勉強になりました!
何年かごとに訪れる恐慌の意味とは。
1929年の大恐慌の後、同じ事を繰り返さないために設けられた制約が、しだいにはずされてきた過程。
規制がなければ何をやっても良いという…
ずいぶんなようだが、政策は事態の後追いの面もあり、政策の失敗だけとも言い切れない。
何年も低金利だったジャパンマネーにも責任があるという指摘は目ウロコ。
では、どうしたらいいかというと、難しいようですが。
今は各国が低金利になってきてるし…
試行錯誤の理由も、それなりにあるんですよね。
世界的に失われた10年になってしまうのか?? -
よくまとまっていましたが、その反面新たな見解はほとんどありませんでした。
一冊目にはいいのかと・・
住宅ローンの証券化の歴史が少し詳しかったかなぁ。 -
09年7月10日開始
09年7月11日読了
前に読んだサブプラ関連の新書よりも数倍はためになった本。