ジャーナリズムの可能性 (岩波新書)

著者 :
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311706

作品紹介・あらすじ

権力との癒着、過熱する事件報道、強まる自己検閲…。マスコミへの不信・批判が叫ばれて久しい。しかし有効な解決策を見出せぬまま法規制の動きも強まっている。いま原点に戻って、ジャーナリズム本来の力、役割を問い直す必要があるのではないか。長年の現場体験を踏まえ、放送、新聞の現状を検証し、再生の道を構想する。

感想・レビュー・書評

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  • 元共同通信記者だからか共同通信に関してが少なかったかなと

  • 筆者の考えるジャーナリズムの在り方を、政治報道、表現の自由をめぐる公権力・私人との衝突、デジタル時代の3本柱を軸に考察。

    ジャーナリズムは権力監視、社会正義、ひいては民主主義のために必要不可欠だとする筆者の心意気が伝わってくる。
    でも、引退した今だからこそこんな理想論言えるんじゃね?とも思ってしまいます。人ごとではなく、現役で働いていたときにもっと頑張ってほしいもの。そんな内部改革ができない辺りに、メディア不信の根本があるんだと思います。

    また、著者は9条信者なきらいがあることを留意。

  • 発表ジャーナリズムをほどほどにして調査報道に乗り出そう。
    インターネットもフル活用して情報発信をしよう。
    この2点を言いたいがための本であると思う。

    昔こんなことあったんだよ、と自分の知らないことも書かれていたので参考になりそうです。
    著者はすごい人だったらしいです。

  • ジャーナリズムの理想論としては、ここに書いてあることは合ってるんだろうなあ、と思いますがでは具体的にどうすべきなのかというあたりが少し弱いかなあ。

    しかしジャーナリズムの働き次第で太平洋戦争を防ぐことが出来たかもしれないという内容は個人的に衝撃が多きかったです。
    当時は軍部に全てが支配されているイメージがあったので、満州事変に疑問を呈する新聞があったということも初めて知りました。

    ジャーナリズムの問題点はある程度理解出来たもののそれを改善するのはかなりの変革が必要なことを再認識しました。

  • [ 内容 ]
    権力との癒着、過熱する事件報道、強まる自己検閲…。
    マスコミへの不信・批判が叫ばれて久しい。
    しかし有効な解決策を見出せぬまま法規制の動きも強まっている。
    いま原点に戻って、ジャーナリズム本来の力、役割を問い直す必要があるのではないか。
    長年の現場体験を踏まえ、放送、新聞の現状を検証し、再生の道を構想する。

    [ 目次 ]
    序章 問われるジャーナリズムの権力観
    第1章 権力監視はどこまで可能か
    第2章 強まる法規制と表現の自由
    第3章 ジャーナリズムの自律と自主規制
    第4章 放送ジャーナリズムを支えるもの
    第5章 世論とジャーナリズムの主体性
    第6章 ジャーナリズムは戦争を防げるか
    第7章 ジャーナリズム倫理をいかに確立するか
    終章 ジャーナリズム再生をめざして

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    [ 参考となる書評 ]

  • 『ジャーナリズムの可能性』(原寿雄、2009年、岩波新書)

    今日の日本のジャーナリズムについて、表現の自由、世論、倫理など、幅広い観点から日本のジャーナリズムの現状と課題を説明している。

    (2010年1月18日)

  •  同じ著者の「ジャーナリズムの思想」が面白かったのでこっちも読んでみた。まあ、面白くないことはなかった。読むなら「ジャーナリズムの思想」の方をお勧めする。

  • ナベツネ批判がとにかくすごい

  • たぶん分かりやすくて,ある程度記者経験者としてジャーナリズムの悪いところも正直に書いているのだと思う。
    書かれているように,ジャーナリズムの理想型は実現できれば素晴らしいのだろうけど,残念ながら自分はそこまでジャーナリズムに期待できないと思う。

  • 印象に残っているのは以下の3つ。
    1、読売新聞社、渡辺恒夫頭取の自民・民主大連立肯定発言
    2、イラク人質事件における‘自己責任’論
    3、半官半民のNHKの意義

    1、新聞という中立の立場において、政治に介入する発言は、日本における新聞社の位置づけを破壊してしまったと感じ印象に残っている。国民の意識をコントロールできる新聞社のトップという地位にいるにもかかわらず、不適切な発言をしたことは、報道の自由を裏切り、権力主義的な一面を垣間見せているように感じた
    2、イラクで日本人が人質として捕まったとき、外務省は自己責任論を示唆し、世論を自己責任論であおった。自身も自己責任論を肯定した一人であったが、フランスの報道を知り、物事を一面的に捉えていることに気付き印象に残っている。フランスの報道は、危険な地域にわが身を省みず飛び込み、平和を訴えている自国の人を、なぜ同じ日本の人は誇りに思わないのか、という主張である。
    3、1億総白痴化と言われている日本で、NHKの存在意義はどういった位置づけにすべきか自身に考えさせられた。NHKは精魂込めた番組づくりをした。そのおかげで、NHKは事実上の日本的モノサシを提示することに成功した。

    ―メモ―
    若い世代は自分の欲しい情報にだけ接する傾向を強め、民主主義社会に不可欠な基本的情報の共有が崩れ去ろうとしている。

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著者プロフィール

元共同通信社編集主幹。

「2011年 『調査報道がジャーナリズムを変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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