- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311799
作品紹介・あらすじ
オバマでも変えがたいもの。それはアメリカ政界にはびこる金権体質だ。カネの亡者と化したロビイスト、資金集めに血眼の政治家、利得追求が第一の献金者。ワシントンでは、カネこそがものを言う。「われらの政治を見習え」。世界の範を自認する、この国の内実とは?民主主義を蝕むマネー政治の実態を、丹念な現場取材により報告する。
感想・レビュー・書評
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アメリカのロビイストの実態を紹介し、その金権政治の内実に迫る。インディアンがカジノを経営していたなど、知らないこともいっぱい。
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マンションで読む。再読です。
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『ぼくらの頭脳の鍛え方』
文庫&新書百冊(立花隆選)135
アメリカ -
読まずに返却した。
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アメリカの政治システムがどのように回っているのかがわかる名著。
PAC=ポリティカルアクションコミッティーとよばれる政治献金製造団体の存在。これは事実上企業献金を行うための団体である。
またロビー活動が重要な役割を担う構造が出来上がっている。
選挙活動の激戦化に伴い、選挙に拠出される金額が年々上昇していることが背景にある。また合衆国の最高裁で、献金額の限度は設けられても、選挙で使っていい金額は制限されるべきでないとする判例があるため、実質青天井になっている。 選挙対策でCMを流すために莫大な金が必要となる→政治献金の重要性が増す、→政治献金を集めるためのロビー活動が活発になる→ロビイストの地位がさらに高まるというサイクルが強固なものとなっている。また、イヤーマークと呼ばれる、不透明な使途金を
予算に組み入れ、地方を潤すことが政治家に期待される状況が腐敗構造にさらに拍車をかけている。このため、現職の再選率が極めて高いことの原因の一つになっている。 共和党も民主党もシステムの恩恵にあやかっており、どちらも同じ穴のムジナとなっているために、この金権政治氏システムの問題について理解はできていても、深く改革することはできないのである。こういった腐敗を改革するための第三者機関によるチェックというものが必要になるであろう。政府・議会・省庁全体がぐるになっている構造を打破するための方法論がいま検討されるべき課題である。 -
アメリカも政治に、というか選挙に金がかかり、金と人が集められるbinder(まとめる者)が力を持つのは同じ。さらに議員は自分の地元が第一でワシントンは出先に過ぎないというのは、日本より徹底しているのがわかる。
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日本以上にお金がかかるアメリカ政治。ロビイストになって政策を通してもらうためにはお金が必要。金の切れ目が縁の切れ目だろうか。
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読了:2009/08/03