デジタル社会はなぜ生きにくいか (岩波新書)

著者 : 徳田雄洋
  • 岩波書店 (2009年5月20日発売)
2.84
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  • 本棚登録 :111
  • レビュー :19
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311850

作品紹介

わかりにくい操作、突然の不具合、巧妙な詐欺など、デジタル社会に生きる困難は確実に深まっている。それはなぜか。技術者の設計に問題はないか、メディアは必要なことを伝えているか、利用者は素朴に信じてしまっていないか?私たちを待っているのは悪夢のような未来なのか。一人一人が生き延びるための心得を考える。

デジタル社会はなぜ生きにくいか (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • デジタル社会がいかにはやく変化していて、歪みが生じているか。2009年の本ですが、2013年の今もどんどん変化していることは変わらない。いっそう多様化、複雑化する中で、どう生きて行くかの心構えは十分役立つし、必要だと思います。

  • ちょっと、云うに云われぬほどに、浅い。

  • 第4週 2/1(水)~2/7/(火)
    テーマ メディアとコミュニケーション


    ↓貸出状況確認はこちら↓
    http://yamato.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?bibid=BB00163830&maxcnt=1000&listcnt=50

  • 書かれていることの3分の1は、本当にそのとおりだと思いました。

    ソフトウェアの自動更新:可逆的でないと間違ったときに大変。
    2つの注文:途中で切れると、2度送ったかどうかを確かめれない仕組みは作りが悪い。
    ワープロソフトの自動修正:しなくてもよい修正をする。

    もっともな指摘と、わからないからの不安が入り混じっているかもしれない。
    とにかく、生きにくいのは確か。

  • [ 内容 ]
    わかりにくい操作、突然の不具合、巧妙な詐欺など、デジタル社会に生きる困難は確実に深まっている。
    それはなぜか。
    技術者の設計に問題はないか、メディアは必要なことを伝えているか、利用者は素朴に信じてしまっていないか?
    私たちを待っているのは悪夢のような未来なのか。
    一人一人が生き延びるための心得を考える。

    [ 目次 ]
    序章 一九八四年の日本とアメリカ
    第1章 デジタル化した世界
    第2章 情報機器との格闘
    第3章 情報洪水の中で
    第4章 困難は作られる
    第5章 デジタル社会を生き抜く

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 推薦理由:
    現代の社会は急激にデジタル化されているが、我々の生活は便利になることばかりではなく、かえって不便になっている事や危険に晒されてしまう事も増えている。本書は技術者の立場から現代のデジタル社会を考察し、その諸問題を解説して、我々がデジタル社会を生きるための心構えを提示している。
    内容の紹介、感想など:
    二十数年前の日本はアナログ社会だった。携帯電話は普及しておらず、人々は家や職場の固定電話を使い、外出先では公衆電話を使った。アナログ放送であるテレビ番組を録画するのはビデオカセットレコーダーで、カメラはフィルム方式だった。音楽の世界ではCDが出始めていたが、アナログ方式のレコード盤が主流で、録音はカセットテープレコーダーを使った。パソコンはある程度普及し、文書作成や会計処理に使われるようになっていたが、外部記憶装置は主にフロッピーディスク装置で、CD-ROMはまだ無かった。インターネットでの情報検索も、電子メールのやり取りもできなかった。今日ではそんな社会など想像できないかもしれないが、当時からまだ25年程度しかたっていない。その間に社会のデジタル化が急激に進み、人々の社会生活は大きく変化してきた。人々は、しばしば溢れる情報に溺れ、次々に仕様が変わる複雑な機器の操作や突然の不具合に困惑し、巧妙な詐欺の危険に晒される。
    デジタル社会には、「遠隔地でも様々なサービスが受けられる、機器やシステムが自動化して便利になる、いつでも世界中と通信ができ、大規模な情報が利用可能となる」など多くの長所がある一方、「公共システムの機能停止や障害で社会的混乱が起こる、情報の大規模蓄積、流出、喪失や破壊行為により、個人生活や企業活動が脅かされる」など様々な短所も挙げられる。また、デジタル技術は人間の行動様式や社会制度を変化させており、社会のデジタル化に適応できない人々は情報の取得や行動範囲が限定される傾向にある。デジタル社会の変化に対応していくことは、容易ではないと著者は述べている。
    ハードウェアは対価格性能で指数関数的な成長を続けており、ソフトウェアも絶え間なく変化している。情報を伝えるメディアはその役目を十分に果たしておらず、技術の受け手となる我々は必要な知識や情報が十分に提供されないまま、変化に混乱させられる。社会制度が社会状況の変化に対応するのには時間がかかり、困難が持続する。著者は、これらがデジタル社会を生きにくくしている原因であると考察する。
    著者は、デジタル技術で情報を得ることが不可欠である現代社会を生きるためには、デジタル機器を使いながらもそれに依存することなく、必要な知識や情報を選択し、リスクを判断し、危険性を分散し、自分を守り他人の立場を尊重するという心構えが必要であり、また、技術の送り手、伝えて、受け手の知識伝達が十分に良好であれば、デジタル社会を生きにくくないものに変えられる可能性があると結論付けている。ますます激しく変化し続ける事が予想されるデジタル社会を賢く生き抜くために参考になる1冊である。

  • ざっと読み通した。流れを押さえ、問題点を把握するのには役だった。タイトルが「デジタル社会をどう生きぬくか」ではなく「なぜ生きにくいか」とあるとおり、生きにくい現状の分析が主眼。

  • “携帯メモリー
    「この商品は、ボールペンがすぐ行方不明になる方や、
    信号を確認せずに道路を横断する方にはお薦めできません。
    数千万人分の記録が流出したり、一瞬で消滅するからです。」”

    デジタル社会の問題点と例とか。
    読みやすい。

    “それでは本日の見学会はこれにて終わりといたします。見ていただいたように、私たちは小さなことではとても便利で幸せな生活を送っています。大きなことで幸せどうかは、この世界しか知らない私たちは、比較するものがないため、よくわかりません。
    まもなくこの地域に予告されているサービス不能化攻撃の開始時刻となります。おそらく国内外の至るところから大量の不正リクエストが押し寄せてきて、インターネットのどのサイトも真っ白になって使えなくなると思われます。この攻撃の続く間は仕事になりませんので、青空の下の公園で池のまわりの樹木でも眺めながら散歩することをお勧めいたします。”

  • “0円請求書
    「注文は完売のため、受けられないという連絡が届いた。
    しばらくして、その会社から金額0円の請求書が届いたが、無視した。
    すると今度は、期限を定めた金額0円の督促状が届いた。」”
    (本書・41ページ)



    この本が刊行された1年ほど前に読んだが、内容をすっぽりわすれてしまっていたので(趣旨は覚えてたが)、1年ぶりの再読。

    デジタル社会の範囲は年々進行しているが、人間にとっては不条理な行動を強いられる場面は多い。何のことはない、デジタル社会の側から見て一番非効率な存在が、根っからのアナログ気質である人間だからだ。

    例えば将来、人間にUSBポートが付いて、目で見たものや耳にしたものを画像や動画ファイルとしてダウンロードできるようになったとしたら、デジタル社会の利便性はさらに加速するだろう。

    あるいは、そのUSBポート経由で電子書籍などのパッケージに収められた知識を、数分で頭にインストールできるようになったら、それはさぞ便利だろうし、教育なんかもマニュアル化しやすくなりそうだ。


    でも、後世になればこそ倫理的な選択を迫られる可能性は高まるが、少なくとも現代の人間はまだそこまで望んでいない。だからデジタル社会は生きにくい。本書ではそんな「生きにくい」ケースを豊富な事例付きで紹介している。

    では、どうしたらそんな生きにくさを解消できるのか。
    その正誤や有効性はともかくとして、本書の主張には目を通すべきである。

  • あんまり依存するなよ、ということみたいです。
    メッセージはとてもシンプルでわかりやすい。

    批判的なので素人めにはとても共感しやすい。
    しかし書いてるのは専門家。
    専門家をしてずいぶんわかりやすく書いたのねー、と意外に感じた。
    とうのも、専門家ってフツー自分の専門分野を卑下しないというか、、、
    どちらかというと宣伝するような気がするので。
    もう素人にはわからないレベルだろうからあんまり深入りするなよ、
    ということなのかしら。
    一応ギリでもデジタル世代?の私には、うーんそんなに言わなくても・・・
    もっと楽しめる面白い分野じゃないのかなぁ、と思った。

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