オバマは何を変えるか (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 55
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004312109

作品紹介・あらすじ

チェンジがアメリカに到来した-当選直後の勝利演説で、こう語ったバラク・オバマ。彼は、直面する数々の危機や困難をどう認識し、どのように対処しようとしているのか。そのことによって、アメリカの政治・経済・社会・外交をいかなる方向へ導こうとしているのか。政権発足からの軌跡をたどり、「変革」の意味と可能性を考える。

感想・レビュー・書評

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  • ◆オバマ政権誕生実録、そして政権誕生後200日までの政策評価・実施実録の本書。ここで見えてくるのは、アメリカ政治・外交の長期的な課題と、子ブッシュ政権からの巨大な負の遺産◆

    2009年刊行。
    著者は元学習院大学教授(元毎日新聞記者)。

     今更、ようやく読破の、オバマ政権誕生実録。そして誕生後200日迄の政権運営実録と評価である。◇政権が対応すべき問題点を纏めると、
    ① 医療保険制度改革。
    ② イラク・アフガニスタンの立て直しと撤兵。
    ③ パレスチナ和平。イスラエル暴走阻止。
    ④ イラン核開発。
    ⑤ 対イスラム過激派。
    ⑥ 北朝鮮核開発。ここでは中国との協調路線が基軸。
    ⑦ 金融秩序破綻、秩序回復問題。
    ⑧ 亢進する財政赤字の是正。
    であり、これら、特に緊急を要する➆、政権の目玉である➀と➁に奔走した様が見て取れる。

     こうみると、当然の如く、子ブッシュ前政権の負の遺物の大きさと対応の困難さが目につく一方、実はクリントン政権からの引継ぎではないか、彼の政権が残した宿題を片付けるのに忙しい?との印象も生まれてくる。クリントン自伝で問題としていた部分と被る部分が多いからだ。

     その一方で、具体的な政策遂行にあたり、特に➀に関して、超党派の賛成を目指し、妥協を辞さぬ態度を見せ、あるいは、➁の実現のため、その問題に精通した人材として子ブッシュ政権(共和党)の担当者をそのまま横滑りさせるオバマ本人の個性、すなわち漸進的理想主義者の面も垣間見える。
     換言すれば、実現可能な目標を一歩ずつ歩んでいく様ではあるが、先に挙げた他、新産業分野・新規起業の後押しが見て取れる環境エネルギー分野もそうかもしれない。

     さらに言うと、オバマ批判の要素として、「大きな政府」(というほど大きくはないが)忌避の信性と、気持ちの悪いくらいのマッチョ信仰(理性的話し合いへの醒めた視座)の厚き岩盤は、私の眼かから見ると、なかなか理解し難いものがある。

      ところで、一応著者はオープン情報からここまで分析の筆を進めてきたらしい。ならば、是非今の状況も(オバマ政権の正負の総括を含め)分析してもらうと有り難いなぁとは思う。アメリカにおいて数多存在するであろう内政問題と、その対立構図の細かな部分までは知りようもないからなのだが…。

  • Changeという掛け声で登場したオバマ。
    本書を読んでも、なおかつ、なにを変えたいのかよくわからない。
    黒人が大統領になったということだけで、かなりすでに変わっているのかもしれない。

  • この本は2009年10月の本。
    すでにオバマの支持もだいぶ下がってきたころの本。
    著者はオバマに期待をかけてる側。

    支持が下がる理由もわかる。
    けどオバマの政策の意図、ってより必然性のが今となっては理解できる。
    外交を本気で考えたら、結局理想主義の中で現実主義をとる形の施策しか浮かばい。
    保守的だけど、「協調の重要性」がすべてにつながる。
    正しいなんてないけど、同調できる。
    オバマのアフガン・イラク施策もそーゆーことなんだって思う。
    「人」を変える。 ってすごい。彼の最大の武器。

  • オバマのたどって来たストーリーではなく、あくまでも実務者としてのオバマにフォーカスを当てた本だった。現地取材はしてないと著者は後書きで述べていたが、その分、政策運用の点からよくオバマの特徴をとらえていたと思う。

  • 中道的なリベラルなオバマがアメリカ社会の二つの政策
    経済、社会情勢、国内の医療保険と環境エネルギーなどについて紹介

  • オバマのことがよくわかった!!

  • オバマの行ってきた政策がとてもよくまとまっていて、この一冊で今の争点と今後の課題が見えてくる。レポート課題のため精読したのだが、なかなか時間がかかった。

  • 自動車産業の救済は小浜にとって、より重要で困難な政策課題であった。
    アメリカ国民の多くは大きな政府を好んでいない。

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