生き方の不平等 お互いさまの社会に向けて (岩波新書 新赤版1245)

  • 岩波書店 (2010年5月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784004312451

みんなの感想まとめ

成功者や恵まれた人々の視点に偏りがちな社会において、素直さや謙虚さが薄れている現状を鋭く指摘しています。特に、スタートラインの違いを理解し、格差を最小化するための考え方を学ぶことが重要であると説いてい...

感想・レビュー・書評

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  • 会社や社会で大事とされる「素直さ、謙虚さ」。これらが希薄化していると考えているのですが、その前提にあるのが成功者や勝ち組、恵まれていることに気づいておらず、視野が狭窄している人たちの配慮のなさと同義と言えると思えます。
    スタートラインからすでに違うという人たちに対して、理解をし、その上で格差を最小化する社会にするために全員に求められる考え方を学べます。

  • 2020 岡山県立大学 保健福祉学部 看護、保健福祉-社会福祉

  • 2020 岡山県立大学 保健福祉学部 看護、保健福祉-社会福祉、子ども 小論文 前期
    2023 熊本大学 文学部 総合人間 小論文 後期
    2024 神戸市看護大学 看護学部 看護 小論文 後期

  • 「貧困の連鎖」に象徴される、生まれながらの貧困の環境やジェンダー論、高齢化社会など、本人の努力ではどうすることもできない不平等の実態を数々のデータとともに解説し、その解決をサブタイトルにある「お互いさまの社会」を作ることで図る提言をしている。

    全体的には物足りない印象が残った。データの数々も分析内容も他のメディアで繰り返し語られていることをまとめただけの感があり、解決方法は政策を提言するわけでもなく、人々の意識「お互いさま」に求めていて、問題解決とは距離を感じる。

    しかし先立つもの(国家予算)に乏しく、税収のアップが期待できない昨今、頼るべきは国家ではなく個人レベルの気持ちしかない、ということか。しかしその気持ちも、自分の生活に経済的・時間的なゆとりがあってこそ発揮できるのではないか。ニワトリが先か卵が先か…

  • 配置場所:2F新書書架
    請求記号:361.8||Sh 81
    資料ID:C0031206

  • グラフが多くて読むのにかなり時間がかかった。お互い支えあう社会はいいなと思った。どこまでを支えあうべきなのかという線引きは難しいけど。自分は他者になれないし、想像にも限界があるけど、他者視点で一度考えることが大事。

  • 信州大学の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB02024168

  • これ書いてた当時に著者当人の講義受けていたのだから当たり前だけど、知っていることが多い。でもそれ以上に、10年経ってみると学校の教科書にも反映されているような、そんな「当たり前」になっているような議論。
    新書は積読ものではない。

  • S367.9-イワ-R1461 300105350
    (岩波新書 新赤版 1245)

  • ゼミの課題本。今まで参考書のようなものをじっくりと読み進めたことがあまりないため、そういった意味でも勉強になった。
    しかし、度々出てくるグラフなどが複雑で、説明不足な所も多かったように思う。また、繰り返しが多く、無駄なのでは?と思う部分が多かった。
    特に新しい視点が出てきたわけでもないだろうが、まず格差・貧困などについて理解するのには、役立つ本だと思った。
    私自身色々新しい考えも生まれたし、これからいろいろなことを学んで行く上でとてもタメになった。

  • タイトルにインパクトがあり、自己啓発のような柔らかいサブタイトルであるわりに、読んでもあまり得るものがない。岩波新書だし、東大教授なのでしっかり参考文献も出し、図表も豊富に提示してあるが、ここで問われている、少子化、若者の貧困、未婚・晩婚、高齢化などの問題は、すでに先行の論者たちが論じてきたことの焼き直し。特に新しい視点はないし、とにかく読みづらい。

    親の経済力格差が子どもにも影響する、企業は就職支援を、富裕層のストックに税金をかけて再分配を、どこでも聞いたような解決策しか浮かばない。

    あと、親は長男や息子に経済的に依存する、親の資産の恩恵を受けるのも男、というのは実はそうでもない。私の周囲では、他家に嫁いだ娘を介護人と見込んで親と密接になっているケースが目立つ。
    資料とそれまでの既製の価値観と思いこみによって片づけているだけで、実際、そうした問題を抱えた人にアクセスして状況を洗い出したわけではない。説得力がない退屈な社会学の本。

  • ざっと流れと終章のポイントを整理しておく。

    一章は子どもたちの不平等、二章は若者のあいだでの不平等、三章は女性と男性それぞれの働き方、四章は高齢者たちのあいだの不平等、5章は「お互いさま」という理念が示されている。

    終章の提言のみここに記しておくと、
    「お互いさまの社会制度として、再分配政策をいま一度見直し、社会制度の中心的な制度として整備すること。」
    「若年層、壮年の現役層を中心に、子育て支援、就労支援などを通して社会が生活保障機能を提供することのメリットを実感してもらうこと。」
    「第三の論点は、就労を通した参加型社会の形成である。」
    興味深かったのは丸山真男の「他者感覚」という言葉で、「自らが他者にはなりえず、他者でない自分が他者の立場を理解することの限界を認識することをも意味する他者感覚」と定義される。

  • 生き方の不平等。人生のうちでどれだけ主体的な選択決定をすることができるか、世代別の貧困に関する考察といったテーマだった。

    収集された数値データの傾向から言えること、またさらに深くデータの裏側まで読み通そうとする姿勢、方法は参考になる。

  • 格差を考えるうえで、今まであまり考えてなかった子どもの立場から見た視点が面白い

  • 社会学者の筆者が、多くのデータを示しながら、子ども、若者、男女、高齢者という中での実際の実情を報告している。最後に提言の章がある。

    最後がお互い様であるという無難というか当たり前の結論であって、そこが物足りない。所謂データ分析はできるが、それをまとめる思想が少し欠けているような感じかな?

  • [ 内容 ]
    いまの日本社会で実際に選択できる「生き方」には、収入やジェンダー、年齢によって著しい不平等があるのではないか。
    子ども、若者、勤労者、高齢者というライフステージごとに、その実態と原因について、数々のデータをもとに考察。
    生き方の不平等をなくしていく道を「お互いさまの社会」の創出に見出してゆく。

    [ 目次 ]
    序章 不平等を語る
    第1章 ゆりかごが決める人の一生―子どもたちの不平等
    第2章 たまたまの勝ち組、たまたまの負け組―若者たちの格差
    第3章 稼ぐ人・世話をする人の分かれ道―女の働き方・男の働き方
    第4章 蓄積された不条理―高齢者たちの格差
    終章 お互いさまの社会に向けて

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 子供の貧困の件、もっと世に広まったらいいのに。

  • フローからストックへの課税シフトなどの提言が頭に残った。

  • 誰もが読めるように書いたせいか,思いついたことを書き連ねているといった感じ.若年層に関しては,教育に関して述べるべきであったと思うが,触れられていない.

  • 自分のために人に何かをするのは、悪いことではない。そう思わせてくれた。

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著者プロフィール

東京大学大学院人文社会系研究科教授

「2021年 『少子高齢社会の階層構造3 人生後期の階層構造』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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