グランドツアー――18世紀イタリアへの旅 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.33
  • (5)
  • (7)
  • (12)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 117
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004312673

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 行くべきところをリストアップ。

  • 岩波新書(赤版) 293.7/O38
    資料ID 20101027141

  • ゲーテのイタリア紀行などを通じて、以前からヨーロッパの北方からイタリアを訪れた人達に興味があったので、その意味では待望の本である.クロード・ロラン、サルバトーレ・ローザ、ニコラ・プッサンの風景画がイタリアへの憧れをかきたてたことや、ヴァランシエンヌの風景画の斬新さや、古代ギリシャのアンチテーゼとしてのピラネージの意味、パンニーニ、カナレットの作品が旅行者に人気のあった理由など、知らないことがたくさん書いてあって勉強になった.
    ただし,著者も書いている通り、グランドツアーが行われていた時代のイタリアを書いた本なので、訪れた人達やそこで書かれた旅行記はゲーテを例外とすればあまり登場しない.そして著者の専門が美術だからか、当時のイタリアがどういう社会だったのかは十分には書かれていない.もっとも旅行者たちはイタリアの社会に無関係に、あくまで旅行者として振る舞っているようだ.
    登場する人物が多いので、欧文のついた人名索引がほしい.
    この著者の本はたぶん初めてだが、過去からみた未来の事実に「だろう」を何回も使うのはちょっと違和感がある.

  • おもしろかった。
    チチスベイ、カストラートのこと・・・知ることができてよかった。
    とても整理されていて、飽きさせない。
    読むものを惹きつける。

  • 「グランド・ツアー―英国貴族の放蕩修学旅行 (中公文庫)」を面白く読んだ記憶があります。ゲーテの旅行記、エルガーの「南国にて」でもイタリアへの思い入れを再認識しましたが・・。
    ---
    読了。タイトルだけで買ったのでおもいきり勘違いをしていましたね。旅そのものではなく、人々がイタリアでどのような光景を期待したのか、あるいは実際に出会ったのか、そしてそれを祖国にどのように持ち帰ったのか、を美術、美術史にて読み解くものでした。(帯を読み、ちょっとでも本書を開けばすぐに判ることでしたね。)
    人、自然、遺跡、美術と章立てし、整理して読者に提示してくれるのですが、大変な情報量で、読者である自分の知識不足と受け皿が浅いために多くを取りこぼしてしまいました。でも、面白かったです。著者はこのツアーの名ガイドでした。
    カナレット等本書で取り上げられた絵、画家をもうちょっと追ってみたく思います。

全16件中 11 - 16件を表示

著者プロフィール

1954年広島県生まれ。1978年京都大学文学部卒業、1985年同大学大学院博士課程修了、岡山大学助教授を経て、現在京都大学大学院人間・環境学研究科教授。西洋美術史・思想史専攻。『モランディとその時代』で吉田秀和賞『フロイトのイタリア』で読売文学賞受賞。『処女懐胎』『マグダラのマリア』『キリストの身体』『アダムとイブ』『グランドツアー』『デスマスク』ほか著作多数。

「2018年 『映画と芸術と生と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡田温司の作品

ツイートする