ヤマト王権 シリーズ 日本古代史 2 (岩波新書 新赤版1272)
- 岩波書店 (2010年11月19日発売)
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感想 : 40件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784004312727
みんなの感想まとめ
歴史の奥深さを探求する本作では、邪馬台国から仏教伝来までの時代を扱い、日本の原型が形成される過程を詳細に描写しています。特に古墳時代に焦点を当て、考古学の最新の成果を基に、当時の状況をわかりやすく解説...
感想・レビュー・書評
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マップを何度も見ながら読んでいきました。
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邪馬台国、仁徳~ 継体~の概観を理解するには良い本だと思います。
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第2巻はマニア垂涎?の古墳時代編。3~6世紀、邪馬台国から仏教伝来ぐらいまでを扱う。この時期は、ヤマト王権が成立し、日本の原型が出来上がっているにもかかわらず、はっきりしないことも多く、邪馬台国論争のようにいろんな説が唱えられてきた。
近年、郊外の大規模開発で、遺跡の発掘が進んだり、木簡が大量に発見されるなど、この時代の歴史観がかなり変わってきている。本書では、たとえば邪馬台国の位置などは、金印でも発掘されない限りわからない、としつつも、最新の成果を踏まえて当時の状況をアグレッシブに説明してくれる。
たとえば・・・
邪馬台国時代の日本の中心は纏向遺跡でほぼ決着(邪馬台国そのものかどうかは留保)。
その纏向で前方後円墳が発生するが、全国の墳丘形式を統合発展させたもので、近畿にはその祖型がないこと。
この纏向遺跡の時代が古墳時代の嚆矢であり、ヤマト王権の成立初期段階であること。
古墳時代の雄略朝に全国支配の基本ができ、欽明朝でシステム化がなされたこと。
継体朝で大兄制がとられ、大王位継承のルールが作られたこと、
など。
ちょうど学生時代に纏向遺跡の発掘が盛んで、石塚古墳やホケノ山古墳の現地説明会にバイクで足しげく通っていたことを思い出した。遺跡はまだ大半が未発掘のまま。これからの研究の進展に期待したい。 -
[評価]
★★★☆☆ 星3つ
[感想]
この時代も前巻と同じように考古学による史料が多数ではあるが古墳から発見された鉄剣や金石文、古事記や日本書紀、魏志倭人伝などの史料が少しずつ登場してくる。
古事記や日本書紀などの史料の内容をそのまま信じることはできないだろうか様々な史料から複合的に検証することで歴史的な史実を浮き彫りにしようとしている。 -
文献史学の醍醐味を味わうことができる。特に注目したのは、本書では、倭国としての政治的統合の最終段階としての前方後円墳の成立を考え、その結果、次の新しい段階のヤマト王権が成立したと見る。この見地は、前方後円墳の成立をもってヤマト王権の形成を考える従来の見解の再検討を迫るものである。
読了後、文献史学と考古学を比較しながら、再学習したい。 -
岩波新書のシリーズ古代史、2巻目は文字資料での古代史を崇峻帝までを説明しています。この時代、とにかく文献資料が少ないので、文字であれば鉄剣でも石碑でも総動員して、それでも足りないから良く判らないという大変さが伝わってきます。
しかし、日本書紀の読み方ひとつとっても自分が学生だった40年近く前とは変化してますね。1巻目の考古での古代史に続き、歴史学の進歩を感じました。 -
過日『古代史講義』を読了したので、今度はピンポイントで本書を読んだ。弥生時代から古墳時代を経て飛鳥時代へと進む中、日本の王権がどのように変遷していったか? 日本での文字史料が乏しいことから、朝鮮半島を含めた大陸の史書を参考にせざるを得ないのは歯がゆいところだ。せめて宮内庁が封印している古墳の学術調査を進めるべきだと思う。仏教伝来も、崇仏派の蘇我氏と廃仏派の中臣氏、物部氏の対立と、すんなり受け入れられた訳ではなかったのだ。そして古墳時代の終焉が仏教受入れを契機としたことがすっと理解できた。
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卑弥呼から崇峻天皇までを扱う。考古学の成果と文献史学の成果を取り入れて、通史を述べる。邪馬台国と卑弥呼、王墓と王宮についての考え方、ヤマト王権の初代について、 東アジア情勢、継体天皇について、仏教の伝来などなど、読み応えのある考察が続く。この時代についてより深く知りたくなる入口の一冊。著者の夢見る、「歴史学・考古学・文学等から構成される『日本古代学』」が結実するのを願ってやまない。
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〈1〉に同じ
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改めて再読。色々じぶんのこの時代の理解の基本になっている本だということを再確認。読めてなかったこともあったので追記。吉村さんは好太王碑の百済新羅属国はある程度事実としている。前方後円墳体制と氏姓制度。安康天皇、膝枕ちに殺される。ぶれつてんのう、ヤバい。金春秋登場していた。
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ふむ
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古代史のまとめ。
あまり深い考察は無い。 -
「謎の四世紀」といわれる四世紀から7世紀にかけての王政の歴史について述べられたもの。「古事記」「日本書紀」には、記述の正確性といった問題がつきまとうため、この分野の研究には、どうしも考古資料に頼らざるを得なくなる。「魏志倭人伝」「広開土王碑文」、「七支刀」「金錯銘鉄剣」の象嵌された銘文、その他、多数の遺跡出土品、それから「魏志」「宋書」「三国志」中国の古書から紐解いてゆくといった、地道な努力を積み重ねた成果であることがよくわかる。通史を知る上で、極めて貴重な研究成果であると思う。
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丁寧に史料と考古学的調査を調べて慎重に書き上げている感じです。
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<目次>
はじめに
第1章 東アジアの倭・倭人・倭国
第2章 ヤマト政権の成立
第3章 東夷の小帝国と倭の五王
第4章 継体天皇の即位と伽耶
第5章 仏教の伝来と蘇我氏
<内容>
古墳時代のヤマト政権の成立期を文献史学側から描いたもの。漢書・後漢書・魏志などを中心に、記紀の使える部分を差し込みつつ、まとめられている。
分かったことは、現在では4、5世紀ごろに倭は朝鮮半島に攻め込み、伽耶を中心に半島南部を支配下に置き鉄資源を中心に確保していたこと。6世紀に入ると、文化的なものを確保していたこと。 -
日本史の中でもっとも謎の多い4世紀を含むヤマト王権の姿を文献史学、考古学等の成果を駆使しつつわかりやすい概説書を書くというのは大変な苦労かと思うが、大変興味深く読んだ。中国の文明を取り入れつつ「文明化」の道を踏み出していく王権の姿が描かれている。
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主に文献資料から、可能な限り正確な史実に迫ろうとする。
中国・朝鮮からの技術・文化流入による文明化の進展や南朝鮮諸国をめぐる政治的軍事的駆け引きといった「ヨコの視点」と、国内では階層秩序・中央集権化が進行していくという「タテの視点」から、古代日本のダイナミックな動きが分かる。 -
ヤマト王権についてまとめて記述してあり、概論を理解するのに重宝した。4世紀の謎などいくつも不明な点があるのに驚いた。
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確かに華のない時代ではあるが、ヤマト王権をめぐる人間模様と外交に、ここにも歴史があったのだという、当たり前のことに気持ちが動く。古事記の天皇の系譜の解釈、連と臣の説明、仏教伝来と古墳建設の消滅など面白かった。
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