戦後政治史 第三版 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004312819

作品紹介・あらすじ

自民党から民主党へ-二〇〇九年九月、戦後政治史上初の本格的な政権交代が実現、大胆な政策転換への国民の期待が高まったものの、沖縄・普天間基地、政治資金、消費税などで迷走が続いている。今こそ、歴史に道標が求められる時であろう。衆参両院の全選挙結果も収めた定評ある通史に「新版」後六年の激動を増補した最新版。

感想・レビュー・書評

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  • コンパクトな戦後政治史。ではあるけれど、戦後75年にもなると、大分厚くなった。さすがに初版読んだときのワクワク感はもう無い。
    改めて、戦後政治史は自民党史であり、野党敗北史であることが良くわかる。にしても権力の味をしめた自民党はしたたかだ。危機のたびになり振り構わず策を弄して政権にしがみつく。90年代の社会党への抱きつき戦略などお見事。
    したたかさを学んだ安倍が最長政権となったのもわからんでも無い。岸田文雄現首相もかなりのしたたかさを持っているので、手強いか。
    巻末の選挙データはじっくり分析すると面白いんだろうけど・・・

  • しかし、人類はどんどん愚かになっているのであろうか?権力の腐敗具合が深まってるようである。まっ...いつかは滅亡するから当たり前ちゃ当たり前だけど。

  • 以外と読み易いかな

  • 日本の戦後政治史を概説する良書

  • 参議院選挙の期日前投票&石川真澄氏の命日といふことで、日本の戦後政治をおさらひしてみました。
    まだ全快ならない身体に鞭打ち投票してきました。それにしても暑いですね。道路わきの「只今の温度」は38℃を示してゐました。
    期日前なので、投票はいつもの区民会館ではなく、豊田市役所の新しい「東庁舎」にて。会場では有権者の姿はまばらで、スタッフの数の方が多いくらゐです。大丈夫ですかな。

    さて石川真澄氏は、文字通り戦後日本政治史を平易に解説したコムパクトな書物を目指しました。私見を交へず、しかも読み物としても面白い一冊でございます。
    1984年に『データ戦後政治史』(黄版ですよ)として発表以来、複数回に渡つてその後の動きを追加した「新版」を出されてゐるのです。この姿勢にはまことに頭が下がるのであります。

    で、今回は(といつても既に3年前ですが)第三版と称して、山口二郎氏が追加分を担当されてゐます。どうしても石川氏の部分と筆致が変化するのは避けられません。むしろ当然。
    『戦後政治史』は石川氏の作品として完結させた方が良かつたのでは。山口氏には独自の通史を望むのであります。きつとエキサイティングな一冊になるでせう。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-107.html

  • 2010年発行。ポツダム宣言受諾から民主党の菅政権までの政治史。首相の名前は知っていても、どのような政策を行ったのかを知っていなかったので、さらっと知るにはちょうどよい。コンパクトにまとめられていてよかったけど、個人的にはもっと細かいことを知りたい部分もあった。巻末に国会議員選挙の結果データあり。

  • 岩波新書版の「戦後政治史」の2版の上に、山口先生が最近の状況も加えた第三版。戦後の始まりから、民主党政権の政権交代までを230P程度で説明している。多くの資料や索引もついている。

    さらっとしている評価もあるが、この手の本は、事実のみの通史をまとめるのが重要なのであるので、ある時代にこだわったり、執筆者の専門のみになってはいけないと思う。その意味では、戦後の政治のみをこれだけ全体像が分かるように書いた本も少ないと思う。

    あくまで入門書なので、必要に応じて詳細な本に当たるべきだと思う。

  • 昨年の3月11日震災以後を私たちが生きている今、と捉えるならば、本書は、その直前までの、「戦後」政治史をカバーしています。
    政治の混迷と不審がこれだけあらわになっている今、「近いうちに」次の総選挙が予定されている今、過去の歩みをさらっとでも、見返しておくことは決して無駄ではないと思います。

  •  敗戦から1994年の自民党の与党復帰までの日本政界の動きを,自民党,社会党の議席数や党首の変遷などを中心に詳しく解説している.全体を通じて,各選挙における議席数の増減とその原因を追っているので,どの政策や事件が選挙結果に結びついたのかを知るには非常に良い.
     一方で,戦後の日本の歴史を一つの物語として読みたい場合にはあまり向いていないと考えられる.

  • 戦後からの政治史をさらっと
    振り返ることができる面白い本でした。

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