歌謡曲――時代を彩った歌たち (岩波新書)

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本棚登録 : 79
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004312956

作品紹介・あらすじ

日本に生まれたポピュラー音楽「歌謡曲」。それは誰が、どのように作り、どう歌われたものだったのか。時代を象徴するヒット曲を手がかりに、作詞家、作曲家、編曲家、歌手の各側面から、その魅力の源泉に迫る。制作の背景、楽曲・歌唱の音楽的分析、作品の与えた影響など、初めて書かれる本格的ディスコグラフィである。

感想・レビュー・書評

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  • 歌謡曲史.
    新書の内容としては,かなり網羅的で分析的.
    時代を彩った歌たちがなぜ時代を切り開き,大衆の支持を得られたかというのを,作詞,作曲,編曲,歌手など多面的な視点で分析している.あまりポピュラー音楽の知識のない私でも新発見があるから,ポピューラーを演奏する人や,楽器に詳しい人が読めば,もっと楽しめると思う.
    こうして通史とでもいうような本を読むと,歌謡曲は,なかにし礼さんがいうように,20世紀,それも昭和の産物だったというのがよくわかる.

  • 詰め込みぎみな記述。一種ほめちぎりだから、やや眉唾感を拭えない。音楽的解説の部分には楽器を用意すると便利。p.174の「フェリーニ」は、「ゴダール」だろう。図書館本。44

  • 歌謡曲はメロディと歌詞がはまらないと聞くのも恥ずかしい作品になり、そして編曲もかっこよくなくちゃいけない。だから音節と歌詞にこだわったのは自然なことで、そこに当然洋楽の影響、社会背景、というのにも触れるんですが、取り上げるべきはあくまで音楽そのもの、というスタンスは素晴らしいと思いますね。あまり好きな歌謡曲ってないんですけど、そんじゃま聴き直してみようか、という気にさせる。それは叙情的な説得というより視点を与えてくれるもので、歴史の俯瞰では意見いろいろあるでしょうが、ファーラウトの名前が出るのはビビった。

  • 戦後の歌謡曲の歴史はミーハーなものではなく、しっかりと音楽理論に基づいた骨のある本でした。弘田三枝子、西郷輝彦、黛ジュン、ピンキラなどロカビリー路線であったが故のビートの効いた歌唱は私が好きなタイプでした。一方、舟木、ザ・タイガースの文芸路線は私には気だるいものでした。歌謡曲の作詞をした西條八十はフランス文学教授、詩人であったので、低俗な歌謡作者であることに自家中毒的コンプレックスを抱えていたと書かれていましたが、その奥の深さに驚きです。例えば次の1文(P137)「GSの衰退とアイドル歌手の台頭と共に8ビート系の歌手は後退するが、70年代を迎えてシーンは新たな局面を迎える。欧陽菲菲とアグネスチャンの登場である。2人とも全く新たなビートの解釈を導入したエポックな歌手で、アグネスは独特のスタッカートでフォーク/ポップス系に新規塾をもたらし、欧陽菲菲は8ビートだけでなく、16ビートをも歌謡曲に取込んだ。同時期の男性歌手で、根源的なビート感覚を携えてロック・ヴォーカルと歌謡曲の融合をごく自然に達成したのが西條秀樹で、広音域だが、音圧を充分に伴う実声で8ビートを大変した新たなタイプのシンガーである。」 私にとっては、懐かしい曲の謎解きであり、音楽理論は読み飛ばし入門書的な読み方でしたが、音楽専門書としてもいろんな読み方が出来そうです。ここに登場した多くの歌を改めて聴いてみたいです。

  •  岩波新書にしてはちょっと変わったテーマの本です。とはいえやはり「岩波」、内容は多彩かつ豊富で結構充実しています。「歌謡曲」を材料にした「世相史」としても面白いですし、個々の「歌謡曲」を歌唱・作詞・作曲・編曲・演奏といったパーツに分解し多様な観点からテクニカルに解説しているくだりも興味深いものがあります。

  • 懐かしい。
    60年代から90年代に至るまでの歌謡曲の歴史を紐解いている。単なる事実の列記に留まらず、音楽的・詩的な位置づけなども論じられている。
    90年代で話を締めているが、やはりこの辺りで歌謡曲は「死んだ」のだろうなぁ。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号767.8/Ko11

  • 岩波新書:新赤版 767/Ko11
    資料ID 2010105036

  • 1954年生まれの著者。1955年生まれのボク。1960年代、70年代、80年代の流行歌。全ての歌手を知っているなぁ・・・。
    資料になるとは思うけど、読本としてはイマイチかなぁ。網羅するのではなくて(資料集になるから)、もっと自分の「思い」などを入れて、読みやすく、楽しいものにするべきだったでしょう。

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