コルトレーン――ジャズの殉教者 (岩波新書)

著者 : 藤岡靖洋
  • 岩波書店 (2011年3月19日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313038

作品紹介・あらすじ

ジョン・コルトレーン(一九二六‐一九六七)。そのサックスからほとばしる音は、ジャズという音楽を根底から変えた。本書は、コルトレーンをよく聴く人はもちろん、これから聴き始める人にも格好の決定版評伝である。熱く煮えたぎる時代のなか、音楽が世界を変えると信じ、ジャズの可能性を極限まで追求しつづけた男の全生涯を描く。

コルトレーン――ジャズの殉教者 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • よく調べられた本だ。とくに人種差別とコルトレーンの関係については引き込まれるような重い内容だった。それにしても、周辺人物の豪華なこと。ジャズの黄金時代ってすごいですね。ブリティッシュに則られたのがこの時期だったか、、、、

  • 読みながら、コルトレーンのアルバムを聴いていました。
    神格化しすぎることなく、コルトレーンの足跡をたどっている本だと思います。
    ---
    質問:音楽を通じて表現するもので、何を伝えたいのか? コルトレーン:「愛」と「努力」です。愛が、中心になります。愛は宇宙を支えているのでこの言葉がもっとも適当だと思います。

  • 藤岡靖洋『コルトレーン ジャズの殉教者』岩波新書は、ジャズミュージシャンのジョン・コルトレーンの生い立ちから死去までの生涯を描く。この本はコルトレーンの生涯を通じてジャズという音楽の小史を知ることができる。またコルトレーンの周囲のミュージシャンたちとの関わりを通じて、彼の音楽についてより深く知ることができる。

    この本を読み終わったあと、いっぱしの”コルトレーン通”を自称できるかもしれないと高揚感に包まれる一冊である。

    また同時にこの本はコルトレーンの生涯を描きながら、彼の音楽に込められた黒人差別に対する怒りと公民権運動への共感までをも描き出す。コルトレーンが自身の音楽に込めた黒人差別への怒りや憤り、それに加えて公民権運動に対する共感といったものは、不寛容が広がる現在の世界にとっての今日的なテーマでもあるのではないか。

    だからこそコルトレーンの音楽は、それが生み出されて半世紀が経った今日でも色あせずに多くの人々の共感を得ながら、広く聴かれているのだろうとの思いをわたしは抱いた。

  • 話が前後し、かつ作品解説は一枚だけ音階による解説になるなどアンバランスな面もありますが、彼のアイデンティティを知られる初心者向けである一方、そのアイデンティティとして、通説的な「黒人」というものがどれだけ音楽に相互関係を持っているのかについて確かな情報が満載の資料として、ある程度聴いた人にもさらなる深みを知る手がかりとなるんじゃないかなと思います。

  • ジョン・コルトレーンといえば、代表曲がマイ・フェイバリット・シングスで、ブルー・ノートのコンピレーションに収録されている、著名なジャズミュージシャン。
    というのが、読む前の私にとってのコルトレーンでしたが、読了後は居ても立っても居られない気持ちに。

    とりあえず、「ブルー・トレイン」の12インチ(DeAGOSTINIの「ジャズLPコレクション」)を購入して、没入しています。

    「ジャズの殉教者」ジョン・コルトレーンを知らなかったことは後悔していない。寧ろこの人の作品を聴くことができる楽しみが、これから先待っているのだ。
    わくわくする。

  • コルトレーン研究書としての白眉とのことで、読んでみた。よくまとまって読みやすかった。

    ”同郷の好”という地縁(モンク、ガレスピー)をノースカロライナ州の地図で示してくれていたり、作品に込められている人種差別に反対する意図など、知らなかった知識もフンダンに。

    ただただまじめな求道者、JAZZの殉教者というだけでなく、親の子としての幼少時代のことや、3人のキーマン(マイルス、モンク、ロリンズ)との関係から見た人物像、そして「飛翔」「驀進」と題された第3章、第4章と、「至上の愛」、”シーツ・オブ・サウンド”を生み出すまでの怒涛の進撃っぷりがコルトレーンサウンドの如く一気呵成に語られる感じ。

    生半可なJAZZファンでしかない自分としては、文字で解説された背景があって、ようやく曲の区別もついて、なるほど~と味わいも湧いてくるので、読んでみて、曲を聞いてみたいと思える一冊はありがたい。

    単に、かっこいいサウンド、おしゃれなバラードというだけでなく、コルトレーンの人間性を感じながらを彼の楽曲を楽しめる、良い一冊でした。

    (前回の駐在でしこたま仕入れた十数枚あるコルトレーンのアルバムもこれで無駄にならなくて良かった)

  • コルトレーンあんまり好きじゃないけど興味を持ったので読んだ。これ読んでコルトレーンって結構音楽に対していろんなメッセージやらテーマを詰め込んでいたってのがわかったんだからソロがあんなに激しいてのは分かった。しかし、どうしても自分はソロが長くて、アルトのような音をするコルトレーンのジャズが好きにはなれないな・・・。

  • マイルスのグループにいた時期と、カインドオブブルーの時期と、バラッドの時期と、至上の愛の時期というのが、時系列で頭の中で整理できていなかったので、非常に勉強になりました。活動時期が非常に濃縮されていたんですなあ。

    筆者、大阪の呉服屋にして世界的なコルトレーン研究家。趣味人的な旦那衆の厚みこそが大阪の誇るべきものや。こういうお方を大切にしてなんぼやで(インチキ臭い大阪弁で締める

  • ジャズ、コルトレーン(John Coltrane)が好きなので、常にカバンに入れて持ち歩いています。。

    何も考えずに、読めるので・・小説でもなく、エッセイでもなく、ハウツーでもなく、・・・それでいて肩肘はらずに楽しめる良書です。

  • 20120526-

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