曲り角の日本語 (岩波新書)

著者 : 水谷静夫
  • 岩波書店 (2011年4月21日発売)
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  • 17レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313045

作品紹介

「お飲み物とか、お持ちさせていただいてよろしかったでしょうか」-奉り損ないの敬語、責任を回避する曖昧化表現など、「今時の若者は」と言っていられぬ曲り角に、いま日本語がある。長く辞書編纂に携わる国語学者が豊富な事例を分析、文科省指導の「正しい」文法のダメさ加減や、百年後の日本語予測まで、熱く楽しく語る。

曲り角の日本語 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 自分がいかに日本語を知らないのか・・・今、自分が使っている日本語は「正しい」のだろうか・・・ということを思わされる。
    言葉というものは、時代とともに変化していくもので、それは古典に使われる言葉が廃れたりするのをみればわかる。では、日本語の将来は・・・本書はこれを予測している。その内容は今を生きる日本人としては奇妙に思われるものであろう。

    言葉には自浄能力があるといいます。それならば、美しい日本語を守るのは、現代人の責任です。まずは他の日本語の本も読んでみることから・・・

  • 「に」と「で」はたしかにいろいろな意味で使えて便利だけどひとつの文に連続しちゃうから、意識して「にて」とかにしてるなぁ。あと「日本語未来図」で想定している若者が7~80年代くらいも含まれてて、今後「シアターしよう」なんて絶対言わんよ。笑

  • 講義録(岩波市民セミナー)。
    「言葉は我々自身が良くしてゆくべきものです。一時は乱れることがあっても、お上の怪しげな<権威>による定めより言語集団に現れるはずの自浄作用に期待しようではありませんか」
    計量言語学、時枝文法、岩波国語辞典編纂の御大の晩年の遺言のような著作になってしまった。
    日本語畑のものが読めば思い当たることばかりだけれど、門外漢が読むにはやや難しいかもしれない。
    戦後一連の国語施策に手厳しく、しかし、わたしたちはすでにその国語施策にどっぷり浸って育ってしまった世代なのだなあ、どうしたらいいのだろう、と途方に暮れてしまう。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2015年度第1回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第1弾!

    本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。

    木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。
        
    開催期間:2015年4月8日(水) ~ 2015年6月13日(土)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

    ◎手軽に新書を読んでみよう
    1938年に岩波新書が創刊されたのが新書の始まりです。
    値段も分量も手ごろな新書は「軽く」見られがちなところもありますが、内容的に読み応えのあるものも多くあります。気に入った著者やテーマで探してみるとけっこう面白い本が見つかるものです。広い視野を持つために、興味や関心を広げるために新書の棚を眺めてみましょう。刊行中の新書を多様な角度から検索できるサイトもあります。(「新書マップ」)

    ◇新書で日本語を知ろう
    分かっているようで分からない日本語。まずは知ることですが、難しく考えず日本語の本を読んで親しんでみましょう。大切なのは気持ちですが、誤解を招かない表現もまた大切です。大学生として、社会人として知っておいて損がないのが日本語の知識です。

  • 岩波国語辞典の編纂に長く関わってきた著者だけに,日本語に対する気持ちを強く感じる.言葉の乱れについては他人よりは気をつけてきたほうだと思っていたが,著者の多くの例文をみていると,自分はすでに乱れた日本語が身についてしまっているほうだとわかる.時代の流れとともにどうしても変わっていくものとはいえ,より手抜きな日本語へと変わっていくのことへは抵抗したい.

    それから文法の解説はなるほどと思った.いろいろな本で現在の日本語文法の問題が指摘されており,学校教育においても早期改善が必要である.

  • 「ああ、そう考えるか。とすると、そうだねえ」という感じで読むと、おもしろい。

  •  ローマ字論者や旧かなづかい論者、ひらがな論者など、日本語に関する並々でないこだわりを持つ人たちは、時にきちがいじみている(失礼!)とすら感じられるほどの異質感を感じさせられる存在となる。そして、現況を見渡してみると、あまりに強すぎる時枝文法論論者もその一角にいらっしゃるように感じる。そういえば、『国語学原論』が岩波文庫から出版されたとき、僕の恩師が「時枝も古典になったということだ」とどこか寂しそうにおっしゃっていたことも思い出されます。いずれにせよ、時枝文法論が現在の主流にないことは明らかだ。

     さて、本書の筆者である水谷先生は、今述べた時枝文法論論者であり、本書のなかでも、その主張について触れられている。そういった意味では、本書の内容に違和感や反発を覚える人もいるだろうと思われる。また、その内容はともかく、過激な論調や断定的な論調を嫌う人はいるので、やはり本書への反発は容易に想像できる。
     しかし、本書には多くの示唆が含まれており、大変有用な一面がある。こういった本を、日本語学に興味のない人や学校文法のみが日本語文法であると思っている人にこそ読んでほしい。本書のなかでは、たびたび国語審議会への悪口……いやいや、指摘が述べられており、そういったものでも批判の対象となることを知る手段として、本書を捉えることもできる。「日本語について、こんなふうに考えている人もいるんだ」と知ることは、必ずや新しい視点を得るきっかけとなるはずだ。

     ところで、本書は日本語について細かく述べている一冊には違いないのだが、その一方で、どうにも一つ一つの語に対する適当さも感じないではない。たとえば、第三章は「文法論を作り直せ」という章立てがなされている。だが、これは「文法を作り直せ」のほうが正しいと思うのだけれど、どうだろうか?


    【目次】
    前説
    第一章 辞典になぜ改訂が必要か
    第二章 日本語が曲り角に、今?
    第三章 文法論を作り直せ
    第四章 日本語未来図

  • なつかしい、水谷先生…

  • 【読みたい】
    もともと言葉の変化などに興味があるので、とても気になる。
    言葉はその時その時のニーズで、大いに変わっていけばいいと思う。もちろん温故知新の気持ちを忘れずに。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号810.4/Mi97

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