- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004313090
作品紹介・あらすじ
日本経済の見通しが不透明な中で、中国を始めとする新興国の需要増等で穀物価格が高騰し、食糧不足が目前に迫っている。輸入大国日本はこのままでいいのか?農政の目玉政策といわれる「戸別所得補償制度」や自給率向上のための飼料用コメの開発について検証しながら、TPPへの対処など真の食糧安保のために必要な政策を提言する。
感想・レビュー・書評
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SDGs|目標2 飢餓をゼロに|
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705911詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全く話題にならなくなったBSE
今はどんな状態なのだろうか
生物の遺伝子を人がごちゃごちゃいじくっていいものではないと思うけど、いじくられた生物の命が自分たちの食生活を支えていると思うとなんともいえない気持ちになります
人間はどこまで手を加えていくのだろうか・・ -
資料ID:C0032324
配架場所:本館2F新書書架 -
戦後の農地改革から始まり現在に至る、日本の農業、農地の問題点を改めて確認できました。所得補償制度、TPP、外国資本による山林購入など、今日的な問題はこれからどのようになっていくのか、他人事と思って無知ではいられない。いろいろと考えさせられる、入門書です。
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日本の食糧問題に関する諸々が網羅的に記されていて参考になった。
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腹が減っては戦はできぬ。
……というわけなので、ごはんの供給についてはまじめに考える必要があると思います。 -
≪目次≫
序章 野菜畑は中国人ばかり
第1章 戸別所得補償制度と日本農業
第2章 試論・農地は公有化すべし
第3章 食料自給率論争の不毛
第4章 世界の食を呑み込む中国
第5章 鍵は餌にありーその1コメは救世主になれるか
第6章 鍵は餌にありーその2エコフィードの将来は?
第7章 無防備国家・日本
第8章 貿易の自由化と食料安保は両立するか?
第9章 メディアのあり方を問う
終章 飢餓から飽食、そして未来は?
≪内容≫
前半はややかったるい。第3章あたりからわかりやすい議論となった。
食と農業、政治、国際関係など複雑に絡み合い、今後数十年後の
日本に大きな影響を及ぼしそうなイメージを受けた。
生徒にはやや重いが、読みこなせないほどではない。
≪参考文献≫
『食の世界にいま何がおきているか』(中村靖彦 岩波新書) -
第5週 2/8(水)~2/14(火)
テーマ 「食」
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https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00173271 -
タイトルと目次を見て、個別所得補償制度を批判し、TPPを擁護するのかなと期待して読んだ。しかし、個別所得補償制度の対象が広すぎる、選択と集中が欠けていることを非難する一方で、農業のTPPにも反対であった。理由は、日本が強いとされている産業だって今開いて他の国との競争に勝ち残れるか疑問であるからということだった。その点はあまり納得いかないが、他の点についてはとても興味深いと感じた。日本の農業とTPPを全く別物として議論するべきだと説いている。農業が経営を忘れ完全に国の援助に甘んじている状況を危惧し、農業の競争力を付けさせる施策を論じている。また、メディア出身の筆者であるから、食に関するメディアのあり方についてはなかなかの批評をしていると感じた。
最初が少し難しいし、一つの論点について多方向から攻めているから話題についていくのが大変だが、ひとつひとつはなかなか面白い。