感染症と文明――共生への道 (岩波新書)

著者 : 山本太郎
  • 岩波書店 (2011年6月22日発売)
3.85
  • (8)
  • (15)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
  • 148人登録
  • 27レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313144

作品紹介

感染症との闘いは人類に勝利をもたらすのか。防疫による封じ込めは、大きな悲劇の準備にすぎないのか。共生の道はあるのか。感染症と人類の関係を文明の発祥にさかのぼって考察し、社会が作り上げてきた流行の諸相を描き出す。共生とは理想的な均衡ではなく、心地よいとはいえない妥協の産物ではないのだろうか。

感染症と文明――共生への道 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「疫病と世界史」の副読本第二弾として読んだが、
    わかりやすかった。

    「疫病と…」と同じく歴史の流れに沿った章立てであること、
    具体例が丁度良い数とボリュームなことが、
    その理由と思われる。
    もちろん、
    大著である「疫病と…」に比べると物足りない感はあるが、
    副読本としては最適。

    一番印象的だったのは、
    1875年のフィジー諸島での麻疹の流行。
    オーストラリア公式訪問で感染したにもかかわらず、フィジーの王と王子は各地の族長と帰国を祝い、
    その族長たちが10日間の祝いの席から帰郷したことにより、
    フィジー諸島全体に全域に麻疹が広がることになった。
    その致死率25%、太平洋最大の悲劇だそうだ。

    しかし、この種の本をあまりに立て続けに読んだせいか、
    血を吸って赤く光るノミが、
    無数に部屋にいる夢を見たのには閉口した。

  • k

  • 普段読むのとは全く違った畑の新書でしたが、わかりやすくて面白かったです!

    狩猟採集民の頃の方が感染症が少なかったと思われるのは本当に驚き。
    今の方が人間生きにくいのかも知れないですね。

  • S493.8-イワ-R1314 300165263

  • 感染症の歴史と、文明に与える影響について記述した一冊。
    これまでの歴史書の中で、感染症について細かく記述したものはなかったので、非常に勉強になった。

    そして最後の「共生とは、理想的な適応ではなく、決して心地よいとはいえない妥協の産物なのかもしれない」という一文が、とても印象に残った。

  • 新書だから、と軽く読み始めたら思いがけず内容が濃くて、読むのに時間がかかってしまった。古代から現代までの感染症の歴史と、今後人類は感染症とともにどう生きるべきか、という壮大なテーマ。

    狩猟採集から農耕へという暮らし方の転換から始まり、領土拡大や戦争、交易、そして開発といったような「人が大量に移動すること(しなくなること)と」感染症の関係の深さ、ウィルスの「適応」機能が高度でかつ洗練されていることが印象に残る。

  • 請求記号:I-1314 図書ID:20002766

  • 子の病気から感染症についての基本知識を得ようと、中公新書「感染症」「細菌の逆襲」と続いて3冊目に読んだ。歴史と経緯が流れるように簡潔に書かれており、物語のようにも感じられるが決して幼稚ではなく、スイスイと一気に読んでしまった。文明という題がついてはいるが、感染症というものがどういうものかをまず知りたいという方におすすめする。

全27件中 1 - 10件を表示

山本太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジェイムズ・P・...
有効な右矢印 無効な右矢印

感染症と文明――共生への道 (岩波新書)に関連するまとめ

感染症と文明――共生への道 (岩波新書)はこんな本です

感染症と文明――共生への道 (岩波新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする