- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004313243
作品紹介・あらすじ
エネルギー消費を半減しても豊かな生活は可能だ。二酸化炭素排出抑制によって得られる安定な気候こそ、豊かな生活の基本である。省エネルギー技術、社会インフラの組替え、エネルギー供給システムの革新によって、低炭素社会は実現できる。ゼロ排出に向けて、今世紀半ばまでに七〇パーセント削減する現実のシナリオを描く。
感想・レビュー・書評
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西岡秀三『低炭素社会のデザイン』岩波新書 読了。二酸化炭素排出ゼロ社会に向けた現実的なシナリオが描かれており、排出要因を細分化して詳細に分析され、原理的には不可能ではないことが窺える。だが、いかに生活者のライフスタイルを転換できるか、合理的な行動を促すような整備がなされるかが鍵。
2012/06/19詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【由来】
・アテネの最終日で
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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地球温暖化問題とその対策について、概観している。この分野の基礎的なことを知りたい場合は、ベストだと思う。
個人的にこの分野に興味を持っていたのが、本書を手に取ったきっかけ。良い勉強になった。 -
低炭素社会へ日本が遅れをとらないために、考えなればならないことがある。東北の街をまずそのデザインモデルとしてみては
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なかなか参考になりましたが……もっと落ち着いてゆっくり主張しないと伝わらない気もします。220〜230ページくらい使わせてもらえると思うのに、提言と主張の畳み掛けで187ページ、この構成は惜しい。
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エネルギーサービスとは、エネルギー量そのものではなく、エネルギーを必要とするサービスのこと。
低炭素社会の実現のためには、産業構造の転換や国土インフラなどの社会資本整備を早くから進めていくだけでなく、新技術への投資をしてゆかなければならない。
もともと、地球のエネルギー源は太陽エネルギーがほとんどである。太陽エネルギーはすべての生物の源であるから、太古の生物の遺骨である化石エネルギーが作り出したといえる。 -
あえて困難なテーマを選択されたかのよう。
未来はこうありたいと願うのはいいが、やはり未来のこと。技術革新に負うところが大きいというのであれば、技術はいずれ、空気中の二酸化炭素を他の物質に変えたり、地球外に放出したりするところまで発展するかもしれない。
その技術のもとでは、地球の温暖化もコンピュータ操作で思うがままかもしれない。
読後のむなしさはこの点にあるのかもしれない。