本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 1200
レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313328

作品紹介・あらすじ

「生まれてきてよかったんだ、と子どもにエールを送るのが児童文学」。アニメーション界のトップランナーとして世界的に注目される著者が、長年親しんできた岩波少年文庫の中からお薦めの五〇冊を紹介。あわせて、自らの読書体験、児童文学の挿絵の魅力、そして震災後の世界についてなど、本への、子どもへの熱い思いを語る。

感想・レビュー・書評

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  • 恥ずかしながら、定番どころの児童文学をあまり読んでいません。
    なので、20代になってから少しずつ岩波少年文庫や福音館書店の児童書を読み始めました。
    本書を読んで、やっぱり私、児童文学を読んでないなぁ…と実感しました。
    でも、宮崎駿監督も20代から児童文学をたくさん読んだとのこと。
    私もまだまだこれからだ!

    児童文学は「やり直しがきく話」だと、宮崎さんは仰っています。
    ちょっと自分が不安定になっているときに児童文学を読みたくなるのは、それが理由なのだと思います。
    子供も大人も関係なく、読み手を励まし、前を向いて進むパワーをくれるのです。

    『アンドルー・ラング世界童話集』に興味がわきました。
    細かいところまで書き込まれた美しい挿絵も魅力的ですが、恐ろしいものを本当に怖く描いてあるところに、怖いもの見たさの好奇心がうずきます。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「児童文学は「やり直しがきく話」だと」
      良い話だ、若い人に知って貰いたいです(因みに私は、岩波少年文庫2冊買って小冊子を貰いました)
      「児童文学は「やり直しがきく話」だと」
      良い話だ、若い人に知って貰いたいです(因みに私は、岩波少年文庫2冊買って小冊子を貰いました)
      2012/03/12
    • すずめさん
      nyancomaruさん、こんにちは☆
      コメントありがとうございますっ!

      児童文学で描かれる「やり直し」は、ゲームでよくあるような全部リセ...
      nyancomaruさん、こんにちは☆
      コメントありがとうございますっ!

      児童文学で描かれる「やり直し」は、ゲームでよくあるような全部リセットしてはじめから、というやり直しとは全然ちがいますよね。
      失敗したりぐるぐると悩みながらも、それらをバネにして、えいやっと問題解決をしようとする登場人物たちに、気付かされることってたくさんあります。
      2012/03/13
  • 非売品だった小冊子「岩波少年文庫の50冊」(宮崎駿・選)を元にまとめた第一部と、3月の震災の前と後の2本のインタビューを元にまとめた第二部。

    第一部の扉を見ると、紙が黄ばんだ、ちょうど日に焼けた時の色で、そうそう岩波少年文庫ってこんな感じだよなー、とまず思う。カラーで、宮崎さんが選んだ50冊が紹介されているけれど、ここも同じヤケた紙なので、抜粋されたイラストが岩波少年文庫の1ページそのもののよう。

    大好きだった本がたくさんあって、うれしい。
    まだ読んでない本も少しあって、楽しい。

    第二部のインタビューで語るように、「つまり、みんな小人になっちゃった」んだな、と思う。
    でも、だからこそ、本が必要だ、とも思う。
    やり直したり、取り戻したりるするためにも。自分を失わないためにも。ただの楽しみのためにも。

    ここにあげられているもの、全て読みたい。全て読んでほしい。それも、子どもよりむしろ大人に。
    読書に疲れたり迷ったり煮詰まったりしたら立ち戻りたい、大事な1冊が出来ました。

  • あの宮崎駿氏が岩波少年文庫からお薦めの50冊を選び、それぞれにメッセージを添えられています。自分の思い出に因ったものもあれば、とにかく読め!というもの、自分は読んでないもしくは読めなかったけどいいはずだというものまで。
    挿絵についても言及されているのが、らしいなとも思ったり。E.H.シェパードがアニメーターになったらいいとか、「床下の小びとたち」の挿絵の印象など。様々な角度から岩波少年文庫を検証しまとめられています。
    謂わば岩波少年文庫の宣伝媒体なのですが、それでも読み物として面白く読めるというのは宮崎駿という人物の面白さなのでしょう。
    「児童文学はやり直しがきく話である」という言葉が印象的です。なるほどだから児童文学はつらく厳しい状況の物語でも、どこか希望を感じられるのですね。希望を感じさせる物語が児童文学だと思っていましたが、その希望の理由を知った思いです。
    もちろん「やり直しのきかない話」での児童文学の名作もあります。それでも子どもたちには希望を与えたいと思うのが大人なのかもしれません。「この世には面白いことがいっぱいある」そのことを子どもに伝えるのが大人の役割だとずっと思ってきました。それを後押ししてくれるのが児童文学なのだと改めて心に沁みいったのです。
    それは「3月11日のあとに」と題された最終章にも示されています。今児童文学を読んでいる子どもたちが新たな未来を築く。そのことをこんなにも力強く言えることが素敵だと思うのです。

  • 宮崎氏のおススメ児童文学50冊とエッセイ。
    その中には、懐かしいお気に入りの本、大人になって知り大人視点で読んだ本、全く知らなかった本も。

    幼いころ、様々に読んだ児童文学の名作が、今の自分を支えていると言ってもいい。
    同じような思いを、宮崎氏もお持ちのようで嬉しかった。
    本との出会いの素晴らしさをまたしみじみと思わせてくれる一冊。

  • 1,000円と、新書としては高めの値段だと思っていたら、本の前半、少年文庫の紹介部分が、まるごとカラーで古い本のような見かけにデザインされていて面白い。
    途中まで、この本は誰に向けて、どんな目的で書かれたのか疑問に思っていたが、もともとは、著者の小学生の友人を想定して、おすすめの児童文学を選んだのだそうだ。そのおすすめリストを元に、著者にとって児童文学はどういうものであるか、語られている。
    本書を読んだ大人は、この本で勧められている50冊の岩波少年文庫を、もちろん、周りの子どもに勧めてあげればいいだろう。
    しかし、著者の推薦文を読んでいるだけで、大人たちもどこか懐かしく、切なくなるはずだ。
    著者も、児童文学の作品の多くは大人になってから読んだという。
    是非、この本をガイドに、すっかり忘れていたかつてのお気に入りの本を読み返したり、これまでに通らずにきた色褪せない名作を手に取ってみては。

  • 宮崎駿監督が選んだ岩波少年文庫の本紹介。
    個人的に気になったのは、
    ・人間の土地 サン=テグジュペリ
    ・訳者 石井桃子さん
    ・秘密の花園 バーネット
    ・シャーロックホームズの冒険 コナンドイル
    ・不思議の国のアリス ルイスキャロル
    ・くまのプーさん AAミルン
    ・夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦
    ・ももいろの童話集

  • 宮崎駿さんが選んだ児童文学たち。
    ジブリ美術館で手に入れて、アメリカ行く時の成田までで途中まで読んでて、で、やっと読み終わった。
    とてつもなく児童文学が読みたくなる。
    ホビットの冒険、うちにあったから読み始めちゃった!

  • 児童文学にそんなに熱心に触れてないので、読んだことのないものがたくさんあって、今あえて読みたいと思い、いくつか興味ある本を自分のメモに加えました。

  • 児童書の推薦と推薦にあたっての経緯や本にまつわるエピソード、宮崎駿さん自身の読書体験にアニメーションの裏側などが語られている。児童書の魅力は挿絵や表紙も含んでいて、そこに駿さんのどこか懐かしさを思わせるイラストのルーツがあったのだな。素直な語り口で書かれていて、駿さんが見ている世界を垣間見ているような、まるで小説を読んでいるような、そんな不思議な感覚。終わりの時代に突入していく日本、これからどんなアニメが生まれるのだろう。森見さんの名前があがったときはちょっと嬉しかった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どこか懐かしさを思わせるイラストのルーツ」
      うん、納得!私も岩波少年文庫で育ったので、色々な挿絵を思い浮かべています。
      「どこか懐かしさを思わせるイラストのルーツ」
      うん、納得!私も岩波少年文庫で育ったので、色々な挿絵を思い浮かべています。
      2014/04/04
  • 『思い出のマーニー』について。宮崎駿さんは,『本へのとびら』( http://iwnm.jp/431332 )で,こう紹介しています.――この本を読んだ人は,心の中にひとつの風景がのこされます.…何年もたってあなたが大人になって,この本のことをすっかり忘れてしまっても… 13.12.12 岩波書店

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      新装版が出るそうです。。。
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      「作者の娘にあたるデボラ・シェパードさんによるあとがきを,訳者・松野正子さんの娘さんに訳出して...
      新装版が出るそうです。。。
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      「作者の娘にあたるデボラ・シェパードさんによるあとがきを,訳者・松野正子さんの娘さんに訳出していただき収めます.」
      2014/04/02
    • 風花さん
      ありがとうございます!知りませんでした。
      図書館か大学生協で探してみます。
      ありがとうございます!知りませんでした。
      図書館か大学生協で探してみます。
      2014/04/02
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プロフィール

アニメーション映画監督。1941年、東京都生まれ。作品に「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」など。

「2013年 『風立ちぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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