就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件 (岩波新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313380

感想・レビュー・書評

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  • 自分が就職活動をしたのは、ずいぶん昔のことで、事情が違うことは理解していたつもりだが、数字で示されると、現在の、大学生の苦労がわかる。

  • 今年読んだ本の中で、駄目本No.1になりそうなレベルだった。学生の就職活動や、世間一般で言われている雇用問題をかじる程度にはまあいい本かもしれない。しかし、終章で「一刻も早く最低賃金を1000円にすべき」という筆者の主張には呆れる。おまけに、働き過ぎの正社員問題を解決するにはワークシェアリングという…最低賃金の引き上げに関しては、感情論で言うなら「あ、そう」で終わるが、一経済学者が言うのだから、どういう根拠があってこの主張をするのか聞いてみたい。価格は需要と供給で決まるのではないらしい(笑)

  • 就職は子供たちの時代になりましたが、本当に「まともな職業」が見つかるかどうか不安。
    過労死・過労自殺のあった企業が公表されるようにする運動が広がっている。
    これからの職探しは決して自分探しではなく、自分を生かしてくれる「まともな」企業を探すことだろう。本人の独力だけでなく、就職を考える学校や親の力も動員する必要もあるだろう。

  • タイトルから想起されるような哲学的な話はほとんどありません。内容は「就活残酷物語」。最近の若者の就職難の現状を、データと実例を交えて客観的に説明して見せる一冊です。
    未だに「若者が就職できないのは甘え」とか思っている団塊の世代に読んでもらいたい本。若者が読むと暗澹たる気持ちになるだけかも。

    現状の悲惨さはよく伝わってくるのですが、現状打破の方法として「ワークシェア」等が提示してあるので説得力が非常に弱い。実際にワークシェアを経験した人の話を聞いても、それが機能するとはとても思えないので。

  • 366.29:Mo

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著者プロフィール

1944年3月24日 大分県大野郡大野町(現在・豊後大野市)に生れる
1962年4月 香川大学経済学部に入学
1966年3月 香川大学経済学部を卒業
1966年4月 京都大学大学院経済学研究科に入学
1969年9月 京都大学大学院経済学研究科博士課程を退学
1969年10月  大阪外国語大学助手、のち講師
1974年4月 関西大学経済学部講師
1983年4月 関西大学経済学部教授
1996年 2月 ~2014年 8月 株主オンブズマン代表
1998年 4月 ~2001年 3月 経済理論学会代表幹事
2004年10月 ~2006年 9月 関西大学経済学部長
2006年 9月~2013年 7月 働き方ネット大阪会長
2013年 7月~2018年 8月  NPO法人働き方ASU-NET代表理事
2014年3月 関西大学を退職
2015年 5月~2018年 6月 過労死防止学会代表幹事
2018年8月1日 死去

「2019年 『雇用身分社会の出現と労働時間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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