震災と情報――あのとき何が伝わったか (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313434

作品紹介・あらすじ

届かない警報、つながらない電話、公式発表を繰り返す大手メディア…。震災発生後、私たちは二種類の情報空白に遭遇した。危機を生きるために必要な情報と知識は何か。そして有効な情報手段は何か。国内外の各種メディア・研究機関、インターネット上の情報を追跡し、二〇一一年三月一一日東日本大震災発生からの六ヶ月を検証する。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館より。

    一応東日本大震災の際の情報空白について書かれているのですが、事実のみを述べている印象でもっと筆者の意見や提言なんかを書いてほしいと思いました。

    原発のことについても書かれているのですが、情報空白の話だけでなく原発反対論を突如持ち出したり、技術的な話も結構多くてこの本のタイトルからすると、何か違うなあ、という印象を受けました。

    具体的にどんな情報が伝わらなかったのかわかりにくかったです。

  • とりあえず最後の最後で、唐突に脱原発と言いたかっただけか。唱えるのはよいが、震災と情報という書名と内容からすると唐突。

  • 期間を区切ってカテゴリーにしてなるべく状況だけを書こうとしてるけど、無理にそうするよりも個人の見解を出しても良かったと思う。
    気づけば「震災=原発事故」にしか書かれていなく、津波被害にあった人たちのその後の情報手段、経過が書かれていない。

  • 東日本大震災の福島原発の発生から時系列に書かれたものである。情報が東電と政府から隠されたり安心説明の学者がいる一方で海外やそうでない専門家のあとからの意見も出している。
     ただし多くの内容を少しずつ扱っているために、中途半端になってしまっているために、読むのはいいが、これで情報教育の学生が卒論を書こうとする場合には参考とするときに戸惑うであろう。情報ネットワークが専門ならもっと対象を絞り込んで書いてもらった方が学生も参考にできると思われる。

  • 時系列で事実を追っているばかり。あのとき何が伝わったのか、筆者の主張を知りたかったです。最終章の最後の最後で脱原発を提案しているのは、内容の究極の要約であるべきタイトルとは趣旨が異なるのでは?という感じでした。

  • 図書館でざざざっと読んだ。

    主に
    ・被災者がどのようにして情報を入手していたか
    ・メディアは震災の状況についてどのように伝えていたか
    ・原発事故の情報は誰がどのようにして伝えていたか
    についてまとめてある。
    大半が原発事故の経過と放射線の対応の経過についてのまとめだった。

    最後は筆者の「原発はもうやめよう」っていう提言で締められてる。

    んー「情報」「あのとき何が伝わったか」の部分についてもっと知りたかったなー

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99361544

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2016年度第9回図書館企画展示
    「災害を識る」

    展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

    開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

  • 震災前の情報手段、震災から1時間、24時間、1週間、1ヶ月、6ヶ月における情報空白状況の検証。やはり「大手メディアが一種類の公式発表のみを大量に伝えることによって生じる情報空白である」が一番問題だと思う。

  • 震災直後から1時間・1日・1週間・1ヶ月・半年のスパンでどんな内容が伝えられたかを検証。
    二種類の情報空白のうち、大手メディアが単一情報を垂れ流す空白は、第二次世界大戦から変わっていないということなんだろう。

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