世界経済図説 第三版 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313540

作品紹介・あらすじ

二〇〇〇年の第二版以来の大改訂。9.11、BRICsの台頭、世界金融危機、3.11、ユーロ危機を経た現在の状況について、環境問題や食料問題、新興国と先進国の利害バランス、エネルギー問題と京都議定書後の状況など、喫緊の課題をデータで詳細に解説。今後の世界経済のゆくえを読み解くうえで基本となる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 【版元】
    著者:宮崎勇, 田谷禎三
    通し番号 新赤版 1354
    ジャンル 岩波新書 > 経済
    刊行日 2012/02/21
    ISBN 9784004313540
    Cコード 0233
    体裁 新書・並製・カバー・220頁
    定価 本体760円+税
    https://www.iwanami.co.jp/book/b226141.html



    【目次】
    目次 [i-iv]

    一 世界経済の輪郭 001
    1 国の数、国土 
    2 人口・民族 
    3 国内総生産 
    4 産業構造 
    5 天然資源・エネルギー分布 
    6 技術 
    7 交通・情報通信 
    8 社会資本・国民生活 
    9 政治と経済 
    10 国際化の進展 

    二 国際貿易 021
    1 一般貿易 
    2 貿易収支と貿易構造 
    3 サービス貿易 
    4 情報・技術貿易 
    5 エネルギー貿易 
    6 一次産品貿易 
    7 関税・非関税障壁 
    8 直接投資 
    9 GATT/WTO体制 
    10 経済摩擦と国際協調

    三 国際金融 041
    1 資本の流れ 
    2 金融資本市場 
    3 金利、株価、金融派生商品 
    4 国際収支と資本取引 
    5 国際金融活動の拡大と監督強化 
    6 為替レートと対外準備 
    7 ユーロの拡大 
    8 ドル・ユーロ・円・人民元 
    9 為替制度 
    10 IMF体制 

    四 多極化と地域統合 061
    1 世界経済の再編成 
    2 アメリカ経済の復活と金融危機 
    3 EUの拡大 
    4 NAFTA 
    5 地域間貿易
    6 アジアの地域統合 
    7 日・韓・中の経済関係 
    8 その他の地域統合 
    9 G7・G20サミット 
    10 経済協調と国民国家 

    五 指令経済と「南」の市場経済化 081
    1 社会主義対資本主義ではない
    2 ソ連の解体:混乱と復興・発展
    3 中国の市場経済化と発展
    4 インドの経済発展
    5 アジア諸国(除日本、中国)の経済発展
    6 中東欧諸国の経済改革と発展
    7 中南米経済の安定化と発展
    8 その他地域の経済情勢
    9 南北問題と経済格差
    10 市場経済化と先進国による後押し

    六 人口・食料・エネルギー・資源 101
    1 世界人口の急増 
    2 世界の食料事情 
    3 食料消費の高度化 
    4 世界のエネルギー需給 
    5 石炭・水力発電 
    6 石油・天然ガス 
    7 原子力発電 
    8 省エネルギー・新エネルギー 
    9 資源問題 
    10 国際協力(エネルギー・食料・資源)

    七 地球環境保全 121
    1 個別“被害”から“公害”へ 
    2 広域化する環境問題 
    3 途上国の環境問題 
    4 大気汚染・地球温暖化 
    5 水資源問題 
    6 土壌汚染・砂漠化 
    7 ゴミ・廃棄物 
    8 都市問題と環境 
    9 自然環境と生態系 
    10 国際協力(自然環境と開発)

    八 軍縮の経済と「平和の配当」 141
    1 軍拡のムダ 
    2 軍縮のコスト 
    3 軍縮の経済効果 
    4 軍需から民需へ 
    5 軍事技術と民間技術 
    6 武器取引 
    7 地域紛争と難民 
    8 軍縮と援助 
    9 軍縮のプログラム 
    10 日本の教訓と役割 

    九 経済危機 161
    1 繰り返される経済危機 
    2 一九三〇年代の大恐慌 
    3 ブレトンウッズ体制の崩壊 
    4 中南米の累積債務問題とその後の通貨危機 
    5 日本のバブル経済と崩壊後の調整 
    6 アジア通貨危機 
    7 アメリカ発グローバル金融危機 
    8 南欧諸国の財政危機(ユーロ危機) 
    9 新興諸国におけるインフレ、資産価値上昇 
    10 国際的経済政策の協調 

    十 世界経済の構造変化 181
    1 市場経済の諸形態 
    2 世界経済の一体化 
    3 覇権国としてのアメリカ 
    4 EUの挑戦 
    5 中国経済の躍進と今後 
    6 中国の政治社会体制の行方 
    7 その他新興国の行方 
    8 権威主義体制の行方 
    9 内なる格差の拡大 
    10 世界の中の日本 

    あとがき(二〇一二年 宮崎 勇) [201-204]
    略語一覧 [7-9]
    世界経済年表(第二次大戦後) [1-6]

  • 【由来】
    ・12条のクラーク亭横の古本屋。

    【期待したもの】
    ・図説第四版を読もうと思ってて、200円なら第三版でも資料的に読んでおけばいっか、ということで。これもできれば速読。チラ読みしたところ、リファレンスあるいは用語集的に使えそうな感じ。

    【要約】


    【ノート】

  • 軍縮のための次の計画は?

    p186 アメリカの覇権は、まだそんな長くない。歴史的に見ると。でも、資源力、情報力は、依然として強力。

  • 内田和夫先生 推薦

    世界経済の動きについて、知識不足を自覚する人には最適、という本。

    グローバル化した現在、地球上の経済の問題は、身近な生活に響いてくる。そのことを認識する第1歩として、本書を少しずつ読みたい。世界経済の現状を、10章に分けて、各章の各項目ごとに、見開き2ページで、(左が図表で、右が解説文)わかりやすく説明してくれている。
    10章とは、①世界経済の輪郭 ②国際貿易 ③国際金融 ④多極化と地域統合 ⑤指令経済と「南」の市場経済化 ⑥人口・食料・エネルギー・資源 ⑦地球環境保全 ⑧軍縮の経済と「平和の配当」 ⑨経済危機 ⑩世界経済の構造変化 である。 
    各項目の解説でも用いられている程度の言葉(概念)を2年生までに身につけられたら、とりあえず、世界経済のニュースをキャッチでき、語れるようになる。

  •  本書は、世界経済の輪郭を多くのデータを駆使し、解説したものであるが、膨大な資料と数字を並べた内容を読んでみてもなかなか「風景」のイメージがわいてこない。「教科書」のように読みにくい本だと思う。
     読者は別に学者ばかりではないのだから、もう少し読みやすくわかりやすい「図説」がかけないものかと思った。
     「世界経済の輪郭」「国際貿易」「国際金融」などは、一昔前は専門家以外には誰も興味を持たなかったのではないかと思うが、「グローバル化」が進んだ昨今においては、ある意味誰もが身近な問題となりつつあるのではないか。
     そのような現在だからこそ、本書が取り扱うような「世界経済」の概要を、誰もが理解できるようにひも解く書が必要かと思うが、残念ながら本書はそうではないと思った。
     数字と表と解説のみでは、良書とは言えないと思う。わかり易く興味深い経済書が望まれるが、本書はそうではないと思った。残念な本である。

  •  新書だが、まえがきもなく、いきなり世界の国の数から始まって、経済関連のデータと解説が見開きでびっしりと続く。同じようなジャンルの大判のカラー刷り本に比べると、最低限の図表と文字数で収めているところに、潔ささえ感じる。
     経済を軸に、貿易・金融から環境・軍縮・エキネルギー問題にまで言及しており、入門書的な網羅性がある。ただし資料集のような客観的立場をとっておらず、解説文が解説の域を逸脱して、著者の主観・主張が色濃く出ている部分があり、やはりこれは新書なのだと感じた。

  • 半ページをグラフで埋め尽くすという徹底した図説っぷり。プレゼンなどで世界経済についてアウトプットしたい時に、補足となりそうな資料がふんだんにある。ソースも非常に有名で確実なところから持ってきている。しかしながら、細かい解説や論の展開を望む読者にはおすすめできない。というかそういった方々は、はじめっから手に取らないからいうまでもないか...(^_^;)

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。

    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号333.6//Mi88

  • Back to basic! 初心に帰って読みました。宮崎先生の講義を聞いた記憶があるのですが、正式な講義だったのか、記憶が曖昧です。

  • 教科書的ですが、だからこそ勉強になりました。
    図説というくらいですから、半分は図表です。
    啓蒙書ではなく、あくまでも現状分析と現状認識です。

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