ブラジル 跳躍の軌跡 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 79
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313809

作品紹介・あらすじ

軍事政権からの民主化、巨額の債務国から債権国への転換、女性大統領の誕生、そしてGDP世界6位に-。この四半世紀余りに劇的な変化を遂げたブラジル。発展の軌跡を、政治、経済、社会、対外関係からたどり、その実相に迫る。民主化はどう展開したのか、経済発展の原動力は何か、そして、どのような課題が残されているのか。

感想・レビュー・書評

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  • 資料ID:C0033839
    請求記号:岩波新書 ; 新赤版 1380
    配架場所:2F新書書架

  • 読了。

  • ブラジル政治経済の教科書、といった趣の本です。著者は元日本経済新聞の記者であり、サンパウロ支局特派員を務めた経歴を持つ研究者。岩波新書らしく、いささか堅苦しいけれども完成度が高い、という勉強になる本です。

    わたしが所属する会社でもブラジルの事業に大規模な投資をしており、上司がブラジル駐在になったりと、何かとブラジルが身近になってきたことから、少し勉強してみようかと思い、本書を読んでみることにしました。

    新書くらいなら簡単に読めるだろうと高をくくっていましたが、通勤電車で読み流すにはいささか歯応えがある本のように感じました。ブラジルの政治経済について、浅く広く扱っていくという内容です。

    いずれにしても全体的に「カタい」ノリです。ただし基本的な国のかたちをきっちりと解説した上で話が進んでいくという意味では、親切な本なのかもしれません。注文を付けるとするならば日本や他の国との比較という視点をもっと取り入れてもよかったのではないかと思います。特に政治体制などは、一国の状況だけを見ていてもなかなかその特徴を把握しきれません。

    どこの国も知れば知るほどおもしろいところが見つかるのだと思いますが、それはブラジルも同じであって、特にレアル計画やインデクセーション(個別の価格を平均的な物価指数に連動させる制度)といった経済政策はユニーク。これだけの大国でありながら、社会実験とでも言うべき奇策を平然とやってのけるブラジル人。読んでいるだけで、なんともいえないエネルギッシュな気質が伝わってくるように感じました。

  • 失礼だが、意外とちゃんとしているのだね、ブラジル。まぁこれまでのインフラがなかっただけに、近年オリャーと作っているわけなのであろう。そして、軍政がつい最近までしかれていたことにも驚いた。そして、その軍政の期間に「ブラジルの奇跡」と呼ばれる経済成長が起きたことも驚かされた。
    軍部の「三つの脚」政策なかなか良いね。
    ・政府系企業、外資系企業、民族系民間企業、この3つの脚を組み合わせることで必要なサービスを必要なタイミングと場所で適切な資金で提供できた、産業基盤を作ることができた、というのは大きいね。軍部なのに外資を入れるとは思い切ったことをやったもんだと。
    あと、教育にすごく力入れているね。やはり国の礎は人なんじゃ。教育費の歳出がGDP比率でOECD加盟国最下位の日本の政治家は見習って欲しい。教員の給料上げて、優秀な人材を率先的に教師にしようってのも、羨ましい政策。なぜ日本でできない?腹立つー。日教組のせいか。

    資源持ってるし、人口ボーナス、オリンピック、ワールドカップと前途洋々な未来が拓けているような気がしますが、落とし穴はなんだろう?宗教色強くないし、国境紛争もないし、アメリカ、EU、中国とも距離をおいた地理的な独立性もあるし、いいねぇ。日本も民間レベルで仲良くしないと。隣の迷惑な住民より、遠くの親戚だよ。

  • 政治経済系がどうにも苦手なので難しかったけど
    自分が一番知らなきゃいけないこと。

  • 近年のブラジルの展開が、政治を中心によくわかる本。発展途上の国が、先進国並みに発展した国となるためには、政治的に安定することが最も重要だと思う。

  • 今回ブラジルに行くに際して基礎知識の補充として購入。人種のるつぼと言われる通り、街を歩くと多種多様な人種を見ることができる。したがって国をまとめるのも一苦労である。直近の民主化後の大統領カルドーゾ、ルーラ、ルセフによってやっと国としての形が出来上がってきた感がある。過去には1000%を超えるインフレも経験している。内需の消費が旺盛なのだ。今後は底辺にいる貧困層の底上げが課題となるだろう。

  • 堀坂浩太郎『ブラジル 跳躍の軌跡』岩波新書、読了。14年のサッカーワールドカップ、16年のリオ五輪開催予定国について実際のところ、日本では馴染みが薄い。跳躍のパワーは資源と他民族社会で培った行動力。但し、急速な発展の歪みも存在する。本書は南米の大国の今をまとめたブラジル入門。

  • 2階岩波新書コーナー : 302.62/HOR : 3410154753

  • ブラジルというとかつての債務超過国家のイメージが強いのだが、それも過去のことだ。
    他の本でも読んだけれど、これからの日本はインドとブラジルと仲良くやっていくべきだと思う。特に資源豊かで友好的なブラジルとは今後うまく付き合っていく必要があると思った。
    本書で「おや」と思ったのは、電子投票が進んでいるということ。電子投票、日本でもやらないのかなぁ。

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