歴史のなかの大地動乱――奈良・平安の地震と天皇 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313816

作品紹介・あらすじ

奈良・平安の世を襲った大地の動乱。それは、地震活動期にある現在の日本列島を彷彿させる。貞観地震津波、富士山噴火、南海・東海地震、阿蘇山噴火…。相次ぐ自然の災厄に、時の天皇たちは何を見たか。未曽有の危機を、人びとはどう乗り越えようとしたか。地震・噴火と日本人との関わりを考える、歴史学の新しい試み。

感想・レビュー・書評

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  • 寒川旭の書評から「天皇は「地震の責任は自らにあり」と、被災した人々への迅速で公平な救援活動を命じている。」
    全文はサイトで↓
    (天災に悩み、乗り切る人々[評者]寒川 旭 地震考古学者。著書に『地震考古学』『地震の日本史』など。 9月30日東京新聞)
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2012093002000176.html

  • 新書文庫

  • 3.11の「一千年前の」大地震と大津波そして、ほかの大地震やそれらによって時の政権が右往左往する様子を知ることができた。
    現代だって、政権の腐敗が大地の怒りをかったという思想があれば、さほど傲らずに、数十年後を見据えた政治をしてくれるのではないかしらん?と少し思ってしまった。

  • 読了。

  • なかなか奥深いような煙にまかれたような、つかみ所のない本。
    前半は奈良・平安期に起こった地震と、時の朝廷・天皇が取ったその対応について述べられている。当然それは現代のような災害対応中心のものではなく、彼らの世界観・宗教観の強く反映されたもので、その様々な対応の列挙から、日本人が古来から持つ宗教観への考察を深めた後半に突入する。

    様々な神々、古墳の形態など、博学な作者の話は縦横無尽に行き来する。日本の神々の多様性・多重性は、災害をキーワードに解きほぐした所で、更に謎を深めているようにも見える。
    正直、自分の知識・理解力を超えているようにも思ったが、断片的にはハッとするような文章も多かった。

  •  8-9世紀の日本列島の地震と王権の政治との関係史が主だが、地震学と王権論と神話論の接合が恣意的で、史料解釈や仮説に疑問が少なくない。

  • 面白かったです。

  • 2階岩波新書コーナー : 210.3/HOT : 3410154752

  • 平安時代に年間二桁を超える地震があり、火山活動も盛んであったこと。これが、日本人の信仰や精神文化に大きな影響を与えたことを初めて知りました。

  • 古代~平安辺りを中心に、日本史上の地震をはじめとする、災害について書かれた本です。
    これまで、こういう分野を研究しているのは、地震研究をしている人で、歴史家にはいなかった、という反省を感じる本でした。

    結構難しく、読むのに時間がかかってしまいました。

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。専攻は日本史。国際基督教大学教養学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修了。東京大学史料編纂所元所長。現在、同大学名誉教授。主な著書に、『平安王朝』『歴史のなかの大地動乱』(岩波新書)、『平安時代』(岩波ジュニア新書)、『かぐや姫と王権神話』(洋泉社新書)、『物語の中世 神話・説話・民話の歴史学』(講談社学術文庫)がある。

「2018年 『現代語訳 老子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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